国際色豊かな六本木で「うかいの世界観」と「日本の食文化」を世界に発信

「うかい」といえば、都内を中心に鉄板料理や割烹などさまざまなレストランを展開している一大グループ。食通ならずともご存じの方は多いのではないでしょうか。そのうかいの名を冠する店舗が六本木に2店舗同時オープンと聞き、その試食会にお邪魔してきました。

 場所は六本木ヒルズのあるけやき坂通り。1階にジョルジオ アルマーニが入った建物の2階に意外にも隠れ家的な感じで暖簾を掲げていました。

 通されたのはバーラウンジ。ここで食前酒を受け取り、しばしの時間くつろぎます。ゴールドを基調にしたラグジュアリー感溢れる空間で、ウエイティングとしても、食後にデザートをいただきつつ歓談を楽しんだりする場としても重宝しそうです。

 試食会が始まる前に、まずは株式会社うかいの執行役員である松崎城康氏より挨拶。六本木という国際色豊かな街に店をオープンさせた理由は「うかいの世界観」と「日本の食文化」を世界に発信するには最適な場所だからだそう。そういえば、昨年は台湾・高雄にも店をオープンさせんたんですよね。同社の意気込みが伝わってきます。

 新たにオープンする『六本木 kappou ukai』と『六本木うかい亭』は、実は店内でつながっているんです。今回は、この2店舗の料理を組み合わせた特別なコースメニューをいただけるということで、期待に胸が膨らみます。

『六本木 kappou ukai』の“旬”と“ライブ感”満点の料理に圧倒!

「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?
「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?

 まずは割烹料理店である『六本木 kappou ukai』。千本格子の扉を開け店内を進むと、エッチングガラスに描かれた竹林が出迎えてくれました。

和の情緒がありつつもモダンな雰囲気で気分が和みます。通されたのは8席ほどの個室。席に着くことしばし、まず登場したのは器いっぱいに盛られた食材の数々。

「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?

 どれも見るからに新鮮そのものじゃないですか! 興奮覚めやらぬ中、前菜の「旬の蛍烏賊 木苺和え」「金目鯛漬け 温かい酢飯を添えて」が登場しました。

「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?
「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?

 ホタルイカは子持ちということで見るからにプリップリです。さっそく口に入れると、ほのかなレモンの香りの後にしっかりとしたホタルイカの風味が。そして最後にフランボワーズの爽やかな後味が広がります。うーん口福です。続いていただいた金目鯛の漬けは、勝浦で揚がった金目鯛の味わいもさることながら、葱や茗荷、生姜といった薬味との相性がお見事! 酢飯との相性も抜群です。

 あっという間に前菜を平らげた筆者。続いて登場した2品目「丸焼き筍 削りたて鰹節とともに」にさらにビックリ。なんと料理人自ら目の前で豪快に筍を切り始めたのです。

「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?

 焼きたての筍の香ばしい匂いが室内に立ち込め、食欲をそそります。さっそく取り分けていただいた筍を本枯節とともにひと口。朝掘りの筍の生命力がダイレクトに感じられ、さらに本枯節が筍の香ばしさを引き立たせてくれています。これぞ旬を食らう醍醐味です。美しい江戸切子に注がれた日本酒がついつい進んでしまうのは言うまでもありません。

 統括料理長を務める他力野慶太さんによると、六本木店でとくに大切しているのがライブ感だそう。この一連の演出には日本人ならずとも心に響きそうです。今回は個室でしたが、ほかにカウンターもあり、こちらでは料理人の方との会話をより楽しみながら料理を楽しめそうでした。

鉄板料理の『六本木うかい亭』で、至極のステーキを堪能

「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?

 まだ見ぬ美食の数々に後ろ髪を引かれつつ、次に訪れたのが『六本木うかい亭』。同社の主力業態ともいえる鉄板料理店です。実は『六本木 kappou ukai』と店内でつながっているのですがエントランスはそれぞれ別。まず目を見張ったのが、天井まで届くような大きなけやき製の扉、そしてエントランスホールに設えられた、けやきの葉が風に舞う様を描いたエッチングガラスです。

「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?

 通されたのは朱が鮮やかなシェフズテーブル。

聞けば、同店は個室オンリーとのこと。うーん、贅沢です。

「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?
「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?

 すると岡本譲料理長が本日頂戴できるサーロインのブロック肉を披露してくれました。きめ細かく入ったサシが見事なこと。『六本木うかい亭』で供される牛肉は但馬牛の流れを汲む「うかい極上牛(田村牛)」と呼ばれ、鳥取県の指定牧場で特別に時間をかけて肥育した雌牛のみを厳選し使用しているとのこと。

極上なる田村牛のサーロインにノックアウト!

「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?
「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?

 唐津焼の陶芸家である十四代・中里太郎右衛門氏に特注で焼いてもらったという器が料理を引き立てているのもさることながら、見惚れるような鉄板さばきで焼きあがったステーキは、ただただ「旨い」のひと言。舌の上で蕩けるような焼き加減といい、旨みたっぷりの肉質といい、言葉では語り尽くせません。日本人に生まれて良かった…! 次にワインと合わせていただくと、先ほどとはまた別の世界が広がるじゃないですか。現代に生まれて良かった…!

 そして「おこわをイメージしてふっくら焼き上げた」というガーリックライス、最後にチョコレートパフェ&コーヒーで口直し。さっぱりとした酸味と豊かなコクが特徴の「トアルコ トラジャ」コーヒーが鉄板料理の〆に合います。

「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?
「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?

 至福の時間はあっという間に過ぎ、そろそろお開きの時間がやってきました。うかいグループならではのクオリティを、六本木という土地柄に最適化させた「六本木 kappou ukai」そして「六本木うかい亭」。

記念日などのプライベートではもちろん、会食を始めとするビジネス用途など幅広く楽しめそうです。

(取材・文◎編集部)

●SHOP INFO

店名:六本木 kaappou ukai、六本木うかい亭

住:東京都港区六本木6-12-4 六本木ヒルズ 六本木けやき坂通2F
営:12:00 ~14:00(L.O.)、18:00 ~23:00(21:00L.O.)
土日祝:11:30 ~14:30(L.O.)
    17:30 ~23:00(21:00L.O.)
休:月・年末年始
http://www.ukai.co.jp/

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