各線横浜駅からも徒歩圏内。最寄り駅は横浜駅から相鉄本線で1つめの平沼橋駅。
さらに、来店した人を虜にしてしまう可愛らしい名物店長もいます。上質なオセアニアワインと豊富なアラカルトとともに、名物店長に癒されるお店です。

料理と接客を担当するのはワインバーcyamaのオーナー、三浦悟さん。もとはアパレル関係のお仕事をしていたそうですが、同業の奥様とふたりで、大好きなオセアニアワインの店をオープンしました。
常時60種類ほど用意されたワインのほとんどが、ニュージーランド産とオーストラリア産。もちろん、どれも三浦さんが気に入ったワインばかり。なかでも、このワインのために店をつくりたかったというほど惚れ込んでいるのが、ニュージーランドで日本醸造家が手掛けるキムラセラーズのワインです。ここでは三浦さんに好みを相談しながらオーダーするのがおすすめなので、キムラセラーズのワインを提案されることも多いはず。そうなったら迷わず頼んでみたい1杯です。
1杯800円~のグラスワインが豊富なのもうれしいところ。普通なら当然ボトル売りのようないいワインを、ひとりで気軽に味わえるチャンスです。
豊富に揃う一品料理とワインのマリアージュに舌鼓

個人的には、ワインはフードともに楽しみたい派の筆者。cyamaはそんな気持ちも満たしてくれる、フードもしっかりおいしいワインバーです。「飲むこと、食べることと同じくらい料理が好き」な三浦さんが、食べ歩きや雑誌、大好きな映画からイメージしたオリジナルメニューを手づくりしています。チーズやオリーブのような定番だけでなく、点心やがっつり系の食事になるメニューも。不動の人気メニューは「パピ陽軒のしゅうまい」とカレー。かしわ飯おにぎりや、冬季限定で鍋も。グランドメニューがこれなのだから、日替わりメニューのユニークさ、バラエティの豊かさは想像できますね。

カレーは「チャマ風スリランカカリー」と「挽肉とピーマンのキーマカレー」の2種から、日によってどちらか1種が提供されます。どちらも手間ひまかけてつくられ、スパイスの香りが高いこと。取材日のスリランカカリーはさらさらのルーにスプーンで切れる柔らかな鶏肉がゴロリ。

取材日のおすすめフードも魅力的なメニューばかりで、目移りしてしまいます。かた焼きそばは、ぱりっとした焦げ目の香ばしさと、シンプルながら中華のコクがある味わいがいい。個人的には自然派の白ワインが合いそうだと思い、また一杯グラスを重ねてしまいます。

美味しいワインを飲んで気が大きくなったところで、フォアグラをオーダーすると……なんともドラマティックな一皿が。ほんのり甘みのあるソースがかかった大ぶりのフォアグラに、カシスを加えてヴァイオレットカラーに仕立てたポテトサラダと、たっぷりのエディブルフラワーが添えられています。
これは赤ワインか、それとも最古のお酒ともいわれるミード酒か、迷いに迷てどっしりとした赤ワインを選んでもらいました。

ハチミツと水だけでつくられたミード酒のやさしい甘さは食後のお楽しみに。ホットで飲んでも美味しそうです。

そして最後に忘れちゃいけない、いえ、忘れられるはずもないのがこちらのお店の店長のパピコ。お客様が飲食している間は本当におとなしい、いい子なので、いざ姿を見たいと思ったときに「どこ?」となるかも。
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パピコ店長と三浦オーナーに別れを告げて店を出ると、ほろ酔いで満腹。次に来た時は何を飲んで食べようか…。そんな楽しみがすでに頭をよぎるこの幸せ。まさにとっておきです。
(取材・文◎稲佐知子)
●SHOP INFO

店名:wine bar cyama
住:神奈川県横浜市西区岡野1-4-5
TEL:045-548-9745
営:20:00~翌1:00
休:日祝
http://www.dogyear.biz/