職場から帰宅して、料理をする気力も体力もない…そんなときに身近な食材を使ってちゃちゃと手軽に作れて、しかも美味しい! そんな男子が喜ぶレシピを、料理研究家・奥田ここさんに教えてもらいます。
中国・上海の家庭料理の定番「卵とトマトの炒めもの」。
上海料理はどちらかというと甘めの味付けで知られていますが、今回の「卵とトマトの上海風炒め」はトマトの酸味とたまごの旨みが重なり合う、甘口な料理とは一線を画する風味です。
ポイントは、トマトにあらかじめ下味をつけておくことと、溶いた卵をあつあつに熱したフライパンで炒め、一度フライパンから取り出すこと。その後にトマトを強火で表面に焼き色がつくぐらいにしっかりと炒めてから、取り出しておいた卵をフライパンに戻し炒め合わせます。
水分の多いトマトをしっかり炒めてから卵と合わせることで、べちゃっとせずに仕上がります。
「卵とトマトの上海風炒め」の作り方

材料(1人分)
・卵……3個
・トマト……1個
・青ねぎ……2~3本
・塩……小さじ1/2
・砂糖……小さじ1と1/2
・みりん……小さじ1と1/2
・油……大さじ1と1/2
・醤油……小さじ1
・胡麻油……適量
作り方
1.トマトを洗い8等分にくし切りにし、ヘタを落としてボウルに入れ、砂糖小さじ1と1/2、みりん小さじ1と1/2を混ぜ合わせ、約10分置く

2.青ねぎを洗い小口切りにする
3.卵をとき、塩小さじ1/2を混ぜ合わせ、2.の青ねぎを混ぜる

4.フライパンを温め、油大さじ1と1/2を入れ、3.の卵を半熟の部分がないようにしっかりと炒め、取り出す
5.フライパンに1.のトマトを入れ、トマトの表面のところどころにこんがりとした色がつくぐらいまで炒め、醤油小さじ1と、4.の卵をフライパンに戻し入れて炒め合わせ、仕上げにお好みで胡麻油をたらしたら出来上がり
酒のアテに、またごはんもすすむ「卵とトマトの上海風炒め」、すぐできる男子つまみ!の定番になるに違いない一品です。ぜひお試しください。
●著者プロフィール
奥田ここ
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、旬の食材を中心にした和食及びイタリア料理の料理教室を主宰。外国の方の参加や元築地市場内での調理室など、様々な場所とスタイルで開催するほか、各種媒体・広告へのレシピ提供や、食材産地の取材および食に関する話題の企画・執筆に加え、個別の要望に応じた出張料理や料理提案など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし、無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
https://www.instagram.com/kokookuda/