仕事終わりの晩酌、できればすぐ飲みたいけどお酒だけだと物足りない。でも、疲れているからきちんと料理をする体力がない…! そんなジレンマに陥っている人、けっこう多いのではないでしょうか。
今回はなるべく手間を省きつつも、きちんと美味しいおつまみをご紹介します。ビールはもちろん、ハイボールや焼酎などお酒別のレシピを掲載。冷蔵庫の中身で作れるものや、一見意外な組み合わせも提案していますので、好みに合った料理を見つけてみてくださいね。
【ビール編】クミン風味の鶏とほうれん草のスパイシーそうめん

暑い時期のビールがもっとおいしくなる、スパイシーそうめんをご紹介。ひんやりとのどごしがよいそうめんに、クミンで風味づけしたとりひき肉とほうれん草をたっぷりあえ、つゆにからめて食べる、“あえつけそうめん”です。
材料(1人分)
・鶏ひき肉……50g
・酒……小さじ1
・クミン……小さじ1弱
・塩・胡椒……少々
・赤唐辛子……1本
・淡口醤油……小さじ1/4
・ほうれん草……1/4わ
・生姜(すりおろし)……適量
・素麺……1わ
・そうめんつゆ……適量
作り方
1.ボウルに鶏ひき肉と酒を入れ軽く混ぜあわせたのち、クミン、塩、胡椒を入れ、さらに混ぜ合わせる
2.フライパンに油(分量外)を入れ、赤唐辛子を入れ、弱火にする
3.赤唐辛子がこんがりと色づいてきたら取り出し、1.のとりひき肉をぱらぱらになるよう炒め、淡口醤油で味を調え、ボウルに移す
4.ほうれん草を塩(分量外)を入れた熱湯で茹で、しっかりとしぼり、刻む
5.食べる直前に、3.のボウルに4.のほうれん草を混ぜる
6.茹でて〆た素麺に5.をのせ、生姜をそえて素麺つゆとともにいただきます
ポイント
★そうめんのゆで方
・鍋にたっぷりの湯をわかす。
・そうめんを入れ、箸でざっとほぐす。
・ぐつぐつ沸騰してきたら差し水を注ぎ、再び同様に沸騰したら、2回目の差し水をする。
・3回目の沸騰でざるにあげ流水で粗熱をとり、さらに氷水でしっかり〆て水を切る。(手に麺の弾力を感じ始めたらOK)
そうめんつゆは市販品でもOKですが、以下のレシピで手作りもできますよ。
★そうめんつゆの作り方
・出汁(かつおぶしと昆布)2カップ、淡口醤油大さじ5、砂糖大さじ2と1/2、みりん大さじ2、醤油大さじ1を鍋に入れ、ひと煮立ちさせ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす
(レシピ提供/奥田ここ)
【ワイン編】ほうれん草のスペイン風オムレツ

スペインではワインのおともとして定番のオムレツ。それを家庭にある簡単な素材で、しかも調理時間10分!レストランで食べるトロトロ&フワフワな食感を完全再現できちゃいます。
材料(2人分)
・卵……3個
・ほうれん草……150g(4束)
・オリーブオイル……50cc
・ニンニク(みじん切り)……1/2片
・玉ネギ(スライス)……1/2個
・塩……2g
[アリオリソース材料]
・マヨネーズ……大さじ2
・オリーブオイル……少々
・水……少々
・塩……少々
・ガーリックパウダー……少々
・レモン汁……少々
作り方
1.鍋にお湯を沸かし、沸騰したらほうれん草を束ごと入れる
2.ほうれん草を1分ほど茹でたらザルに取りだし粗熱を取る
3.粗熱が取れたら水分をしっかりと絞り、1cm程度に切る
4.ニンニクをみじん切りにし、玉ネギをスライスし、フライパンにオリーブオイルをひいたら弱火で加熱
5.玉ネギが透明になるまでじっくりと炒める
6.炒めた玉ネギにほうれん草を混ぜ、レンジで加熱(500Wで30秒程度)
7.ボウルに卵を割りかき混ぜ6.を入れてから塩で味を整える
8.フライパンにオリーブオイルをひいて加熱し7.を投入
9.初めに軽くかき混ぜ、弱火にした状態でフタをして1~2分
※フタがない場合はお皿で代用
10.お皿をかぶせてフライパンを返し、中火にして再投入し裏側を焼いていきます
11.弱火に戻しフタをして1~2分ほど蒸らせば完成
[ソースの作り方]
1.ボウルにマヨネーズを入れ少量の水で伸ばす
2.香り付けとしてオリーブオイルを加える
3.ニンニクパウダー、レモン汁を加えて混ぜる
ポイント
★オムレツ
・3.の茹でたほうれん草はしっかりと水分を切ること。水分が残ってしまうとベチャッとした食感になります。
・5.はフライパンが冷えた状態から始めること。弱火でじっくりと火を通しましょう。
・6.素材を加熱しておくことが、卵に余計な熱を加えないための工夫になります。
・7.で使用する卵は事前に冷蔵庫から取り出し、室温に戻しておくことで火の通りを良くするのがポイント。
・11.の時、フライパンにくっついてしまったら一瞬だけ強火にすると剥がれやすくなります。フライ返しを使わずフライパンにお皿を乗せひっくり返し、崩れないように裏面を下向きに戻しましょう。
★ソース
・1.と2.スペインのマヨネーズは日本製よりも柔らかい(ゆるい)ので少量の水とオリーブオイルで伸ばすのがポイント。
・3.ニンニクパウダーがなければ、チューブのおろしニンニクでも代用できます。レモンも食卓用のレモン汁を使ってもOK。
(レシピ提供/松橋真一・スペインバル日本橋レオン)
【日本酒編】ベーコンとマッシュルームのアヒージョ

日本酒の肴といえば刺身や珍味を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。でも最近人気の米の旨みを感じさせる日本酒には「肉」がとってもよく合うんです。そんな酒に合う簡単肉つまみを紹介します。
材料(1人分)
・ベーコン……80g
・生マッシュルーム……大9個
・エシャロット(みじん切り)……1/6個
・にんにく(スライス)……1片
・鷹の爪……2本
・日本酒(純米酒)……80ml
・オリーブオイル……100ml程度
作り方
1.ベーコンは1cm幅(厚め)に切る。マッシュルームは石づきを切り取る。
2.フライパンにオリーブオイル、にんにく、半分にちぎった鷹の爪を入れ、弱火で加熱する。
3.香りが出て来たら、1、エシャロット、日本酒を加え、中火にしてフタをする。
4.マッシュルームやベーコンを何度かひっくり返す。オリーブオイルと日本酒が混ざり合い、一度白濁したのち、また透明になるまで煮る。
(レシピ提供/馬宮加奈・和酒バル KIRAZ)
【焼酎編】小松菜・厚揚げ・しいたけのみぞれ仕立て

だし汁をたっぷり含む食材をみぞれ仕立てにしたメニューです。口に入れるとジュワッと広がる昆布だしの優しい味わいが、焼酎の風味を引き立てます。ひとり用の土鍋で作れるのも嬉しいポイントです。
材料(2人分)
・小松菜……2~3束
・厚揚げ……100g
・しいたけ……2個
・大根……10cm
・昆布だし汁……500cc
・ショウガ……1片
・しょう油……大さじ4.5
・みりん……大さじ3.5
・砂糖……大さじ1
・酒……大さじ1.5
☆万能ねぎ……適量
☆白髪ねぎ……適量
☆唐辛子……適量
※☆は飾りなのでお好み
作り方
1.小松菜は根の部分をカットし、4~5cm大を目安に食べやすい大きさに切る。厚揚げは2cm厚を目安に切る。しいたけは石づきを取り除き、4等分にカットする。大根は皮をむき、おろして軽く水を切っておく。ショウガは薄くスライスする。
2.鍋に昆布だし汁、しょう油、みりん、酒、砂糖を入れる。沸騰するまで温めたら、小松菜、厚揚げ、しいたけをキレイに並べて入れる。
3.野菜全体に火が通ったら、おろした大根を入れて5分ほど中火で煮る。大根から水気が出るため、最後に味見をして薄くなっていたらしょう油とみりんで味を調える。
4.お皿に盛り、お好みで☆を乗せたら完成。
(レシピ提供/丸山翔)
【ハイボール編】よだれ鯖

パクチーと脂ののった鯖。この2つにラー油と花椒を効かせた中華風タレを加えれば、新感覚なお手軽おつまみに。10分で作れる個性的な味わいが強炭酸のハイボールとも良く合います。
材料(2人分)
・鯖の水煮缶……2缶
・パクチー……適量
・ピーナッツ……適量
[タレ材料]
・醤油……大さじ2
・酢……大さじ2
・砂糖……大さじ1
・ラー油……小さじ1
・ごま油……大さじ1
・花椒……適量(あれば)
・にんにく(おろし)……1片
・しょうが(おろし)……1片
作り方
1.鯖の水煮缶の汁気を切る。ピーナッツは砕く。
2.すべての調味料を混ぜあわせ、タレを作る。
3.皿に鯖を盛り、2をかけてパクチー、ピーナッツをちらす。
(レシピ提供/野本やすゆき)
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いつもの晩酌にひと手間加えるだけで一気に華やかに。慣れてきたら材料の代用など、自分なりのアレンジを加えるのも楽しいですね。皆さんの良き酒ライフにお役立てください!