今年の秋のスポーツのビッグイベントと言えば、ラグビーワールドカップ2019。日本のみならずアジア初の開催となる歴史的大会ということで、国内各地、いよいよ盛り上がってきましたが、ここ虎ノ門ヒルズ上層階のラグジュアリー ライフスタイルホテル「アンダーズ 東京」にも、大のラグビー好きがいるようです。
一人目は総料理長のショーン・キーナンさん。ラグビーの強豪国オーストラリアの出身です。そして総支配人は最強国ニュージーランド出身。さらにイギリス人の料飲部長も、日本人の料飲副部長も、ともに元ラガーマンで、この4人がラグビー話で盛り上がり、そのやまぬ興奮をカタチにしようとスクラムを組んで生まれたメニューが、9月1日発売の「ラグビー ミニバーガー」。虎ノ門ヒルズ1階のカフェ&バー「BeBu(ビブ)」で提供しています。というわけで、実際に食べてきましたので、その味わいのほどをレポートしたいと思います。
いざ実食! 「ラグビー ミニバーガー」の味はいかに?
「ミニ」とは言いつつ、かなりの大きさがあります。ラグビーボール型のパンは長さ約10cm、サイズ90g。中身の肉や魚も70gほどあって、一般的なバーガーとほぼ変わらない大きさです。「ニュージーランド」「ジャパン」「オーストラリア」の全3品あります。

まずは総支配人の母国「ニュージーランド」をイメージしたバーガー。イギリス連邦の国なので「フィッシュ&チップス」が盛んということで、白身魚(タラ)のフライを挟んでいます。

続いては「ジャパン」。勝負事の際の験担ぎの定番である「カツ」を挟んだバーガーです。このポークカツレツもまた、とんかつ専門店に並ぶほどのみごとな出来映え。衣はサクサク、味付けは控え目ながら、千葉県産の豚ロースは噛み締めるほどに味が増して、その豚肉の味だけで十分おいしいとんかつです。それを赤キャベツのピクルスと、紅生姜入りのマヨネーズで挟んで、断面を見ると、赤と白の横縞模様になっているというのですが……それは切ってみてのお楽しみです!

そして総料理長の母国であり、前回大会の準優勝国でもある「オーストラリア」は、ラム肉を挟んだバーガー。削ぎ切りにした豪州産のラム肉約70gを強火のフライパンで一気に焼き上げ、グレイビーとBBQの2つのソースをからめています。肉の表面は「ぷりっ」と張りがありますが、噛むとやわらか。そこへ水気を切ったヨーグルトに少量のニンニクを加えたソースを合わせ、ヒール(下バンズ)にはマスタードマヨネーズ。ラム肉に振ったエジプトの調味料「デュカ」が利いて、3つの中では最もパンチのある味わいに仕上がっています。

『ビブ』というバーガーカフェの魅力は、ホテルならではのクオリティの高さと、それに反してリーズナブルな価格設定にあります。

(撮影・文◎ハンバーガー評論家・松原好秀)
●SHOP INFO

店名:BeBu(ビブ)
住:東京都港区虎ノ門1丁目23-4 虎ノ門ヒルズ1F
TEL:03-6830-7739
営:カフェ&バー 11:00~22:30/ラウンジ 11:00~20:30/土曜、日曜、祝日 11:00~21:30
※「ラグビー ミニバーガー」の提供は11月2日まで
休:なし