近年、日本でもレストランが併設されたマイクロブルワリーが増えて人気を博していますが、ビールの消費量世界一を誇るチェコ共和国には、その数も個性も様々なマイクロブルワリーが目白押し! 今回は、老舗から最新ブルワリーまで、日本の三歩先をゆく強いこだわりと、ビール愛があふれるチェコ・プラハの注目店をご紹介します。
プラハで一番クール&スタイリッシュなマイクロブルワリー

まず訪れたのは、『Dva kohouti』。ビール醸造士であるマトゥシュカさんと、タップマスター選手権での優勝経験も持つルカシュさんの二人のアイデアを具現化して一躍人気マイクロブルワリーとなったお店です。

ビールの作り手とタッピングのコンビネーションをコンセプトに、プラハでもトップクラスのビールを提供しています。日本でも人気の横浜ベイブルーイングが、ここを訪ねて学んだことがあったり、醸造、タッピング、演出に至るまで、世界的に評価を受けている気鋭の名店です。

ブルワリーの設計は、すべてマトゥシュカさんが化学的な部分まで計算してひとりで作り上げ、さらにそれらをほぼすべてマニュアルワークで調整しているという気合いの入れよう。オート化しているのはタンクの中の温度設定だけだといいます。

そのスタイリッシュな雰囲気も相まって、比較的若いお客さんが多いのが特徴。重厚な店だとちょっと気後れする、なんて人にもオススメです。
●SHOP INFO
店名:St. Florian Brewery
住:SOKOLOVSKA 81/55 186 00 PRAHA 8 KARLIN
TEL:+420 604 611 001
営:16:00~翌2:00、土・日曜12:00~
休:なし
1466年にできた建物内にあるプラハ最古のビアホール

観光名所でもあるプラハ最古の石橋「カレル橋」からほど近く、1466年に完成したという歴史的な建造物の中にあるのが『U Medvidku』です。長い歴史を誇り、プラハの中でも最も古いビアホールとして、地元民はもちろん、観光客からもよく知られています。ビール自体は中世時代から造られてきましたが、第二次世界大戦の影響で一度は国営化。時は過ぎ、1993年にプライベートオーナーに変わりました。


ここで醸造されるビールは「ハーフダークオールドゴッド」と、「1466」、「X-BEER」の3種類。いずれもアルコール度数は12.5~14度で、世界で最も強いビールと言われているほか、「死ぬまでに飲みたいビール1000」にも選出されたほどの逸品。

(撮影◎鈴木拓也 文◎島貫朗生)
●SHOP INFO
店名:U Medvidku
住:Na Perstyny 345/7, 110 00 Stare Mesto
TEL:+420 224 211 916
営:11:30~23:00
休:なし