いつの時代も変わらぬ味と品質で、飲む者を虜にするスコッチウイスキーの代表格。そんなオールドーパーが、今年2019年で110周年を迎えます。
これを機に、今年11月、新たなラインナップとして「オールドパー 18年」が加わり、「オールドパー シルバー」と「オールドパー 12年」も、令和という新時代にふさわしい新たな装いで再登場しました。
これら3種類のオールドパーを、お酒の達人はどんなスタイルで味わい、どんな料理と合わせるのでしょうか? 向かったのは、東京・門前仲町の名店『酒肆 一村』(しゅし いっそん)。“居酒屋以上、バー未満”を標榜する、酒好きなら知らぬ者のない名店です。

美味しいお酒と料理で客を魅了するのが、店主の大野尚人さん。大野さんが店にも家にも常備しているお酒が「オールドパー」。そう、大野さんは、筋金入りのオールドパー党なのです。
「幼い頃から憧れていましたね。家の応接間に飾ってあって、その大人な雰囲気がとにかくカッコよくて、いつか飲みたいとずっと思っていました。20歳を過ぎて、初めて行ったバーで飲んで以来、今に至るまでずっと飲み続けています」 と語る大野さん。
そんなオールドパー・フリークの大野さんに、3種類のオールドパーで、それぞれの美味しい飲み方を提案してもらうと同時に、ぴったりとハマる酒肴を作ってもらいました。果たしてその味わいやいかに?
オールドパー18年の水割り×鯖と梅干しのスモーク

大野さんが最初に作ってくれたのは「鯖と梅干しのスモーク」と「オールドパー 18年」の水割りです。
「オールドパーは、どこか出汁のような旨みを感じるウイスキーです。だから和食に合う。
オールドパー12年のお湯割り×肉シウマイ

「オールドパー 12年」は、大野さんの 職人技が光る一杯になりました。前割りにしたものを、なんと90℃の燗床で温め、ショットグラスでいただく一杯です。
「オールドパーは、温めると烏龍茶を彷彿とさせる香りが出てきます。だからこれには中華点心を合わせました。お湯割りが、肉シウマイの脂を溶かして、より旨みを引き立ててくれますよ」(大野さん)
オールドパー シルバーのレモンサワー×玉子サンド

おもむろに炭酸、トニックウォーター、レモンビールなどを加え、レモンサワー風に仕上げていく大野さん。それに合わせるのは、同店の人気メニュー「玉子サンド」です。
「カリッと焼いたトーストと、ふんわり優しい卵のコントラストを、少し甘味のある爽快な泡がキリッと引き締め、まとめてくれる組み合わせです」(大野さん)
飄々とした雰囲気で大野さんが繰り出すペアリングは完璧。洋食にも和食にも合うオールドパーの懐の深さと複雑な味わいを、改めて思い知らされることとなりました。
最後に大野さんに、オールドパーの味わいの魅力について伺うと「邪魔しない、寄り添ってくれる、主張しすぎない──この3点が、僕のオールドパーのイメージ。どんな料理にもぴったり合う。もはやオールドパーは、ニッポンの“定番酒”と言ってよいとすら思いますね」
美味しいオールドパーと絶品おつまみが目白押しの『酒肆 一村』。
●SHOP INFO

店名:酒肆 一村(しゅし いっそん)
住:東京都江東区深川2-1-2 岡野ビル2
TEL:03-5875-9963
営:18:00~翌1:00
休:なし