もはや説明が不要とも言えるラーメン界のレジェンド『ラーメン二郎』。そのボリュームと、やみつきになる味わいに多数の信者を生み出していることで知られています。
二郎のソウルを引き継ぎながらも、さらに進化を遂げた唯一無二の味わいが楽しめる、東京の3店をご紹介します。
新橋『らうめん さぶ郎』の「正油 豚8枚」

JR新橋駅から徒歩8分ほどの場所にある『らうめん さぶ郎』。昔から大盛りラーメンの店として新橋で不動の人気を誇る店でもあります。
ラーメンは正油、塩、味噌、それぞれ豚肉の枚数が選べるようになっており、3枚増えるごとにプラス100円。もちろんオススメは豚8枚!
注文時、麺は固め、普通、柔らかい、の3種、脂は多め、普通、少なめ、無しの4種、野菜は増し、多め、普通、少し、無しの5種、刻みタマネギを入れる、入れないのどちらかが選べます。ノーマルラーメンの場合、何も言わなくてOK。取材時は脂多め、野菜増し、刻みタマネギ入れる、の攻めの姿勢で挑みました。

綺麗に盛り付けられた野菜の山に並べられた豚8枚、そして頂上に刻みタマネギ。豚肉の反対側には生姜やニンニクもどっさり。スープはギリギリまで注がれ、表面張力を超えてやや溢れて下の皿に。
スープはゲンコツ、セガラ、豚足などの豚と鶏のモミジから出汁をとった濃厚スープ。麺は太麺で、茹であがりは約350g。
完成した一杯は、高さ20cm、直径21.5cm、重さは2056g(器の重さを除く)。2kg超え! 店主の技を感じる美しさです。

スープは豚の濃厚な旨み、そこに生姜やニンニクの香りがブワッと後からやってきます。脂もしっかり効いた、パワーチャージ系スープ。元気が出てくる美味しさです。
外側を軽く焦がしたチャーシューは旨み濃厚。しっとり、ほろっと口の中で崩れます。もやしキャベツのシャキシャキ食感もたまりません。

ある程度、山とスープを削れば、太麺とご対面。程よくスープがしみており、山盛りのもやしとスープと一緒にすすると、シャキシャキとモチモチと旨味が口の中で一体化。
満腹感はかなりのものですが、すぐにまた食べに来たくなる、クセになる美味しさのラーメンですよ。
●SHOP INFO

店名:らうめん さぶ郎
住:東京都港区東新橋2-6-5
TEL:03-3459-8150
営:11:00~16:00、17:00~22:00、土曜11:00~15:00(LO各15分前)
休:日曜、祝日
北区『ラーメン富士丸』の「国産ブタメン」

北区の北本通りにある本店『ラーメン富士丸 神谷本店』は、もともと二郎直系の“赤羽二郎”の看板掲げていましたが(旧店名は「ラーメン○二郎」)、その後、独自路線を歩み、“二郎系インスパイア”店の中でもおそらくトップクラスの名店になりました。今でも連日、開店前からの行列は当たり前の光景です。

『富士丸』のラーメンの特長は、ゴワゴワ系の自家製太ちぢれ麺と、その麺が意外にもあっさりと感じるくらいの微乳化スープ。その絶妙な絡まり具合が絶品です。ピリリと効いた生姜も、アブラとの相性抜群。もちろん“ブタ”(チャーシューではなくブタと言います)も秀逸!
『富士丸』は、神谷本店の他に「明治通り都電梶原店」と「西新井大師店」がありますが、特にオススメは都電梶原店のブタ。ここでは“炙り”のオプション(無料)があるんです。ブタ1枚をバーナーで炙ってくれるのですが、これが香ばしくて、他では絶対に食べられない味です。

また、都電梶原店では、2018年1月まで、「白」というオプションメニューがありました。ラーメンの麺を一部取り分けて、油そば風にしてくれるんです。残念ながら今は廃止されてしまいましたが、今では自分で作ることも。

ここで、オススメの食べ方もお伝えしておきます。麺少なめや半分をオーダーすると、生卵がサービスになります。そこで、ブタを生卵につけて、すき焼きスタイルでいただきます。絶品のブタですから、何をしても旨い! お試しあれ。

というわけでジロリアンを虜にする『ラーメン富士丸』。まだ食べたことがないという初心者の方も大満足間違いなし! ぜひ体験してみてください。
●SHOP INFO

店名:ラーメン富士丸 神谷本店
住:東京都北区神谷3-29-11
TEL:03-3598-6558
営:18:20~24:00
休:月
店名:ラーメン富士丸 明治通り 都電梶原店
住:東京都北区上中里3-18-1
TEL:03-3927-3384
営:18:00~24:00
休:月
駒場『千里眼』の「ラーメン(大)」

二郎インスパイア系の店のなかでも、いつも満席、行列ができる人気店といえば、目黒区駒場にある『千里眼』。小田急線の東北沢・代々木上原両駅、京王井の頭線の池ノ上駅のいずれからも徒歩7~10分かかる場所ながら、その味を求めて多くの人が訪れます。
中でも大盛り好きが求めてやまないのが「ラーメン(大)」、さらに無料の「トッピング全部のせ」。

通常のラーメンで麺300g、ラーメン(大)で麺400g。
そして、無料トッピングは野菜マシ、ニンニク、ショウガ、アブラ、辛揚げの5種。唐揚げではなく辛揚げ。揚げ玉に数種の唐辛子をまぶしたもので、店オリジナルのトッピングです。
スープのダシは豚骨、タレは醤油、太麺のストロングスタイルなラーメン。重さを量ったところ、1754g(器の重さを除く)。期待通りのボリュームです。

野菜の山を上から壊しつつ、ある程度低くなってきたら、下にある麺を引っ張り出して食べ進めます。最初は豚骨ならではの、濃厚かつほのかな甘みを感じるスープが、辛揚げがスープに溶け出すことで、じわじわ辛さを増し、華やかな味わいを作り出しています。

後半からは、麺、ほどよくやわらかな辛揚げ、スープになじんだ野菜が一体となって口の中に。シャキシャキ、ツルツル、フワフワなど、さまざまな食感も楽しい。

食べに行く際は、時間に余裕を持って行くのがおすすめ。パンチのきいた味わいは、評判が高いのも納得の美味しさです。
●SHOP INFO

店名:千里眼
住:東京都目黒区駒場4-6-8 佐藤ビル 1F
TEL:03-3481-5773
営:11:00~14:30、17:00~21:45(各LO)
休:水曜