お弁当屋さんというと、駅周辺、または大きな会社や大学の近くにあるイメージがありますが、最寄駅から徒歩30分でも、近くに学校や会社がなくとも、そのボリュームと美味しさから人気のお店というのもあるんです。

 今回調査に向かったのは、足立区鹿浜にある『ダイナマイトキッチン』。

日暮里・舎人ライナーの西新井大師西駅・江北駅から徒歩約30分、南北線の志茂駅からも隅田川・荒川を越えて35分ぐらい。電車に乗ったついでに~、とかで行ける場所じゃない。東京都道・埼玉県道107号沿いにある、知る人ぞ知る大盛り人気弁当店です。

都内屈指のデカ盛り弁当屋『ダイナマイトキッチン』(足立区)の弁当は想像以上にデカかった!

 弁当メニューはフライ、ハンバーグ・肉、のり、魚・和、丼、おかずのみの単品などを含めて約130種。中でも目をひくのが「デカシリーズ」。「デカ唐揚げ弁当」(640円)を始め、「デカ唐揚げマグナム弁当」、「デカ白黒唐揚げ弁当」、「デカ明太マヨ唐揚げ弁当」(各790円)など怒涛のデカ唐揚げ弁当8種に、「デカユーリンチー弁当」、「デカチキンカツ弁当」(640円)など、さらに鶏肉メニューのオンパレード。中には、「グッバイダイナマイト弁当」(880円)や、「スティーブンWバーグ弁当」(640円)など、名前だけでは何だかわからないネーミングの弁当まで、デカシリーズ、その数20種! どれが一番ボリューミーなんだろう。

「お弁当の中で一番ボリュームがあるのは、『ダイ二郎弁当』(850円)ですね。肉だけで300g以上、無料トッピングを全ていれれば1kg超えますよ」。おぉ~。それは外せない!

 ということで、どれもインパクトがありすぎる、ダイナマイトキッチンの人気弁当3つを紹介します!

唐揚げだけで600g超え!
パーティメニューのような「デカ唐揚げ弁当」

都内屈指のデカ盛り弁当屋『ダイナマイトキッチン』(足立区)の弁当は想像以上にデカかった!

 まずは、お店の看板メニューとも言える「デカ唐揚げ弁当」。通常の唐揚げ弁当って、ご飯と同じサイズの白い発泡スチロールの容器に入って二段弁当、みたいになっているケースが多いけれど、ダイナマイトキッチンのデカ唐揚げ弁当だと、ゴハンの容器を軽~くふた回りは超える大きな器に、唐揚げがゴロッゴロ入って640円。どう考えても、ゴハン一口と唐揚げ一口のペースが合わない~!

 思わず計測してみると、20cm×23cmの器に唐揚げと箸休めのザーサイが629g(器の重さを除く)。

ゴハンは295g(器の重さを除く)。ん? おかずがゴハンの2倍以上の重さってこと!? 衝撃です。

「鶏肉は冷凍で揚げるだけのものを仕入れるのではなく、店内で肉をさばくところから作っています。だから、肉自体の大きさがあるし、ジューシーな味わいも感じられるんです」と店主の柳さん。確かに、チェーン系弁当店の鶏肉よりゴロっとしていて存在感がすごい。しかもサクッとジュワッと感がすごい。パンチの効いた美味しさです。

 鶏肉には下味として、ニンニク、醤油、リンゴなどオリジナルのタレで漬け込んだものをあげているので、何もつけなくてもそのままで美味しい! この量なら、ゴハンを特盛600g(+100円)にして、ゴハン1:唐揚げ1の割合で食べるか、先に酒のつまみとして唐揚げを食べて、ラスト2~3個になったところでゴハンと一緒に味わうか。もちろん、誰かとシェアするのも余裕のボリュームです。

ハンバーグ弁当なのにカツもすっごい存在感!
「Wハンバーグギガトン弁当」

都内屈指のデカ盛り弁当屋『ダイナマイトキッチン』(足立区)の弁当は想像以上にデカかった!

 お弁当でハンバーグ弁当って言ったら、ハンバーグがあって、端に漬物とかきんぴらとかの野菜系がちょこっと添えらえているイメージですよね。Wだからハンバーグ2つ、なのはわかる。しかし、主役を張るサイズのトンカツもどーん! タルタルソースの白が、ハンバーグのデミグラスソースの黒と好対照に。クリームコロッケやザーサイもついてすごいことになっています。

こっちも計測すると、おかず全体で699g。やはり唐揚げより重かった。

「トンカツはローストンカツで、揚げる前で230g前後ありますよ」。と店主。そのサイズ、普通にトンカツ定食とかで食べるサイズでしょ。Wの意味は、ハンバーグ2つ、ってことなのか、ハンバーグとトンカツのW主役、という意味なのか。カツかハンバーグか悩む~という人にとっては、ボリュームのあるメインおかずが一緒に味わえる、夢のゴージャス弁当です。

これぞ最大級!
山盛りインパクトが強烈すぎる「ダイ二郎弁当」

都内屈指のデカ盛り弁当屋『ダイナマイトキッチン』(足立区)の弁当は想像以上にデカかった!

「ラーメンの二郎系を弁当にしたらどうなるか、というのがコンセプトなんですよ」とニッコリ微笑む店主。ダイ(ナマイトが)二郎(系ラーメンを)弁当(にしたらこうなった)、ということですね。

 計測してみると、直径17cmの丼に、高さ16cm、重さ1426g(器の重さを除く)。うお~! ほぼ1.5kgの丼。

 600gのゴハンの上に煮豚、味玉、野菜、背脂などがどーん。

さらに無料トッピングとしてニンニクと唐揚げ、さらに野菜と背脂は追加料金なしでマシOK。ということで、全マシにしちゃったら山というよりほぼ球体! 溢れる!「野菜はマシにすると1.5~2倍の量。厚切りのチャーシューは醤油や香味野菜と2~3時間じっくり煮込んだものです。店では毎朝最初にやるのが、鶏肉とチャーシューの仕込みなんですよ」。ということは、唐揚げと同じぐらい自慢のチャーシュー、ということですね。これは期待大。

都内屈指のデカ盛り弁当屋『ダイナマイトキッチン』(足立区)の弁当は想像以上にデカかった!

 こんなに山盛りだと、ど、どうやって食べればいい?「先に野菜などを食べて、ゴハンが見えてきたら肉をと一緒に味わうのがオススメですね」。

 とにかく崩れ落ちないよう、もやしなどを食べつつ、唐揚げや味玉などを味わい、水平を目指して食べ進めます。唐揚げとか煮卵とか、もぉこぼれ落ちそう。 透明の蓋に、ある程度おかずを移動して落下を防止しつつ味わいます。これ、透明のフタじゃなくて、丼の器を逆さにしてフタがわりに乗せた方が良さそうでは?

 もやしシャキシャキ、時々刻みナマニンニクの刺激も感じつつ食べ進めるものの、どれもパンチがあって、旨みが口の中でバンバン飛び跳ねてくる感覚。ゴハン、早く出てきて~!

 濃厚な背脂や、とろとろのチャーシュー、唐揚げなど、旨い脂大集合、なので、これまたビールとか、キッツイ炭酸のドリンクとの相性が良さそう。

ゴハンにたどり着くころにはドスッとお腹に満腹感を感じられます。二郎系って、麺やスープだから実は食べやすかったんですね。ゴハンになると、どえらいことになることがわかりました。

都内屈指のデカ盛り弁当屋『ダイナマイトキッチン』(足立区)の弁当は想像以上にデカかった!

 そもそも、なんでこんなにデカい弁当を出すようになったんですか?「実は私が大喰いで、会社員時代、コンビニで弁当を買うと、軽く1500円とかいってたんですよ。なので、自分がお弁当を作るときは、誰もがお腹いっぱいになれる、幸せな気持ちになれるボリュームで作ろうと思ったのがきっかけですね」。と店主。

 なるほど。大喰いの気持ちは大喰いだからこそわかる。コンビニで1500円分買ってしまう腹ペコさんに、デカシリーズの弁当は640円~と考えると、これは遠くからでも買いに来たくなるかも。

 しかも、チェーン店ではないので、一つ一つが店内で手作り。タルタルソースも、ピクルスやパセリが入って本格的。愛情を持ってお弁当を作っているのが伝わってきます。

ちなみに一番安いお弁当は「のり弁当」の(360円)。王道の「幕の内弁当」は(550円)で、通常サイズの「唐揚げ弁当」は(500円)です。電話注文は弁当1つからでもOK。待つ時間がないときは、先に電話でオーダーしておくのがオススメです。

 大喰い、または唐揚げ好きなら、ダイナマイトキッチンのデカシリーズをぜひコンプリートしてみては? 遠くても行く価値あり、大盛り愛に溢れた弁当店ですよ。

(取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

都内屈指のデカ盛り弁当屋『ダイナマイトキッチン』(足立区)の弁当は想像以上にデカかった!

店名:ダイナマイトキッチン

住:東京都足立区鹿浜2-25-1
TEL:03-5856-8239
営:9:30~20:00
休:なし

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