カルディの棚には、よく「入荷までお待ちください」という赤札が立っている商品があります。それは欠品という意味だけでなく “人気商品の印”でもあり、入荷されたその日に売り切れてしまう “幻の商品”も少なくありません。
そしてカルディオリジナル商品「ハリッサ」という地中海の万能調味料もその1つ。一時期は、その赤札が続き過ぎて、筆者は購入するまでになんと約3ヶ月もかかりました。だから見かけた時には必ず買うほど、“要確認”の商品なのです。

先日、いつものようにカルディに行った際に、「ハリッサ」の有無をチェックしていた時のこと。なんと、カルディのサバ缶シリーズに、「ハリッさば」(308円)という商品を見つけました。ダジャレのようですが、れっきとしたハリッサ風味のサバ缶です。これはハリッサ好きとしては見逃すことはできません。
ちなみにご紹介が遅れましたが、「ハリッサ」とは、パプリカベースに赤唐辛子、コリアンダー、クミン、キャラウェイ、ニンニクなどが入ったペーストです。トマト系の煮込み料理やスープ、炒め物などにちょっと入れるだけでコクが深まり、はたまた、ソーセージ、肉料理、餃子、サンドイッチのソースやタレに使えば、香辛料の奥深い香りと味で食欲が増進します。我が家では手放せない調味料なんです。
緊急「ハリッさば」宣言!

というわけで、「ハリッサ」だけでなく、その新商品「ハリッさば」も買って帰り、食べてみたのですが、結論から言うと、とにかく「ハリッさば」がスゴかった! サバとハリッサの相性は想像以上にドンピシャで、個人的な意見ではありますが、カルディのサバ缶シリーズの中で最も美味しいのではないかと思うほど。
これはもはや、ハリッサを知らない人でも食べて欲しい。けれど、こうしている間にもも、「入荷までお待ちください」の札をスタッフさんが出していないとも限りません。
極上サバライス&サバサンド

では、この「ハリッさば」、どうやって食べるのかと言うと、調理は一切不要。というよりもヘタに余計なことをしないほうがいいと思います。ご飯やパン、パスタ、うどん、素麺、クラッカーなどにそのままのせるだけ。味が決まっているので、それが最も美味しいのです。
例えば朝、起き抜けに、茶碗に白飯をよそったら、何も考えずに「ハリッさば」の缶詰をパカッと開けてご飯の上にのせればOK。目が覚めるようなエキゾチックな風味の「ハリッサバライス」がそこに出現します。
見た目はサバを具材にしたトマトカレーのようにも見えますが、全く違います。辛さも脂っこさもありません。赤い色はトマトではなくパプリカの色。一口食べれば、地球の反対側に瞬間移動して、モロッコかチュニジアあたりで朝ごはんを食べているような気分になれます。

また、サバといえば、トルコ名物のサバサンドにしたくなる人も多いかもしれません。
つまり、何を言いたいのかと言うと、ハリッサ×サバ。これだけで、世界を旅しているような味を体験できるわけです。大げさなことを言っているようですが、でもそれくらい、オススメの美味しさなのです。赤札が出る前に、ぜひ買ってその味を試してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)