『egg東京』といえば、1日中ブレックファーストが楽しめることで人気のNYブルックリン発祥の人気レストラン。国産の卵やオーガニック小麦を使った安全で安心な料理を提供することでも知られています。

フライドチキンとからあげは、お互いに親戚のようなものですが、厳密には“別物”。何が違うのかというと、からあげが肉自体に味付けするのに対し、フライドチキンは衣に味付けをするという点。ちなみにフライドチキン発祥の地と言われるのはアメリカ南部。1830年代に、ローストチキンで食べ残されがちだった手羽や足などの骨付きの部位を、無駄なく美味しく食べるために考案された調理法だと言われています。
ちなみに現代でも米国南部では各家庭にオリジナルレシピや独自の調理方法があるそうで、Egg東京のフライドチキンは、ノースカロライナ州・ウェルド家に代々伝わる家庭の味を再現したものなんだそうです。これは楽しみです!
アメリカ南部のレシピで作るフライドチキンの味わいは?

今回は「フライドチキン&ビールセット」をいただきました。やわらかな肉質が特徴の、佐賀の銘柄鶏「ふもと赤鶏」を使ったフライドチキンをまずはひと口。アツアツでサックリした衣に迎えられます。オリジナルブレンドのスパイスで味付けした肉は、例えるなら“ウマしょっぱい”感じ。
肉の旨みが強く、口の中どころか体中にまで広がっていくよう。おまけに肉汁がたっぷり。

ちなみに、冒頭でも触れたとおり、フライドチキンはからあげと異なり、肉に味付けをしないのが一般的なのですが、こちらでは、肉をハーブを入れた塩水に漬けて味付けをしているとのこと。オーダーが入ってからその肉を炭酸水に漬けて、それから揚げに入るんだそうです。しかもしっかりと2度揚げされており、火の入り方も完璧。この手間ひまを惜しまない調理法も、肉をやわらかくジューシーに仕上げる秘訣なんですね。
ビールは「TOKYO CRAFT ペールエール」。ふっくらとした味わいのビールで、女性にも人気のビールですが、これがまたフライドチキンによく合います。肉汁にまみれた口の中にこのビールを流し込むと、濃厚で苦味が軽めのビールが“美味しさの加勢”に登場したような気分に。キリッとした苦味の強いビールだとこうはいきません。
肉にもしっかり味付けをほどこしたegg東京のフライドチキンは、ある意味、からあげの親戚というより兄弟なのかもしれません。ビールのお供にもいいのですが、このフライドチキンはおやつにもいけそうです。1ピースからオーダーでき、テイクアウトにも対応、クリスマスチキンとしても販売予定とのことなので、自宅やオフィスで楽しむのもありですね。
●SHOP INFO

店名:egg 東京
住:東京都豊島区東池袋1-18-1 Hareza池袋1F
TEL:03-5957-7115
営:10:00~22:00(L.O.21:00)
休:無休(館規定に準ずる)
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。