肌寒い日が続き、温かいお茶が恋しい季節になりました。煎茶は通年飲まれるイメージですが、ほうじ茶は香ばしい風味が秋や冬にぴったり。
ほうじ茶の茶葉は、新芽の時期に摘んだ「一番茶」に旨味成分であるアミノ酸を多く含みます。その旨みは二番茶に比べ、2~8倍も多いそう。一般的にこの“一番茶ほうじ茶”には、春から夏にかけて焙煎された新茶が使われてます。
茶葉は熱を加えられることにより、たんぱく質と炭水化物が結び付いて「メイラード反応」が起こり、特に“一番茶ほうじ茶”はコクと香りの芳醇さが増すのだそうです。

そんな、秋冬にピッタリな一番茶ほうじ茶は、実はメイン料理に使うこともおすすめです。
味覚のプロであるソムリエ・田崎真也さんによると、一番茶ほうじ茶はワインと同様に「料理の味を引き立てる」効果が期待でき、チーズやスモークサーモン、握り寿司、焼き鳥などとのペアリングもバツグンなのだそうです。そこで今回は、一番茶で抽出された『伊藤園』の「お~いお茶 ほうじ茶」を使った“お鍋レシピ”をご紹介しましょう。
ちゃんこ鍋

材料(2人分)
・白菜……150g(ひと口大に切る)
・油揚げ……1枚(ひと口大に切る)
・ごぼう……40g(ささがき)
・大根……40g(いちょう切り)
・にんじん……50g(輪切り)
・しいたけ……2枚(飾包丁を入れる)
・にら……40g(4cm幅に切る)
(A)鶏だんご
・鶏ひき肉……200g
・ねぎ……30g(みじん切り)
・すりおろし生姜……小さじ1/2
・味噌……小さじ1
・卵……1/2個
・片栗粉……大さじ1
(B)
・お~いお茶ほうじ茶(一番茶ほうじ茶)……500ml
・昆布……1枚
・料理酒……大さじ2
・みりん……大さじ2
・薄口醤油……大さじ2
作り方
1.鍋にBの出汁を全て入れ、火にかける
2.ボウルでAをよく混ぜ合わせ、ひと口大に丸めて鶏だんごを作る。1の沸騰した出汁に入れて2分程茹で、一度取り出してアクをとる
3.2の鍋に煮えにくいものから順番に入れ、煮込む
ほうとう

材料(2人分)
麺
・中力粉……100g
・お~いお茶ほうじ茶(一番茶ほうじ茶)……50ml
具材
・かぼちゃ……100g(ひと口大に切る)
・ねぎ……20g(斜め薄切り)
・にんじん……30g(半月切り)
・里芋……60g(半月切り)
・油揚げ……1/2枚(短冊切り)
・しめじ……50g
(A)
・お~いお茶ほうじ茶(一番茶ほうじ茶)……800ml
・昆布……1枚
・出汁パック(かつお節)……2g
・味噌……大さじ1
麺の作り方
1.ボウルに中力粉を入れ、ほうじ茶を全体に水回しする
2.手のひらの付け根あたりで押し込むようにして練り、ひとまとめにしていく。
3.中力粉少々(分量外)をふった平らな台の上に移し、めん棒で3~4mm程の厚みに伸ばす
4.屏風畳みにして、約1cm幅に切る
作り方
1.鍋にA、根菜類を入れて火にかけ、煮立ったらほうとう麺を加えて中火で10分煮る
2.その他具材を加えてさらに中火で2分ほど煮込み、味噌を溶き入れたら完成
水炊き

材料(2人分)
・鶏ぶつ切り肉……300g(ひと口大に切る)
・白菜……200g(ひと口大に切る)
・春菊……100g(4cmの長さに切る)
・椎茸……2枚(半分に切る)
・絹豆腐……100g(ひと口大に切る)
・昆布……1枚
(A)
・お~いお茶ほうじ茶(一番茶ほうじ茶)……600ml
・料理酒……大さじ2
・塩……小さじ1/2
薬味
・ポン酢……適量
・もみじおろし……お好み
・小葱……お好み(小口切り)
作り方
1.鍋にA・鶏肉を入れて火にかけ、沸騰したらアクをとる
2.鶏肉に火が通ったら具材を入れ、お好みのところまで煮込んだら完成!
ほうじ茶を加えるだけで、簡単にコクを出せて、旨みも増します。ぜひ今年は、一番茶ほうじ茶を使った鍋レシピで温まってみてください。
●DATA
伊藤園「お~いお茶 ほうじ茶」
https://www.itoen.jp/