コロナ禍でなかなか、バーに行けないと思っている方も多いでしょう。しかし、バー(BAR)は、一人や少人数でサクッとご飯とお酒を味わうのに最適な場所。

なぜなら、普通のレストランでは味わえない絶品のカクテルと、それに合うこだわりの料理(バー飯)があるのですから。

 そこで今回訪れたのが、渋谷にある『The BellWood(ザ・ベルウッド)』。昨年6月にオープンするや、奥渋界隈のお洒落な人達の間で瞬く間に人気となった話題のバーです。

『The BellWood』は、世界のバーの中から50店舗のみが選出される世界最高のバーアワード「THE WORLD’S 50BEST BARS 2020」において、日本最高位の10位を獲得した『The SG Club』(渋谷)の姉妹店。さらに「CHIVAS Masters」世界チャンピオンで、SG Groupのグループマネージャーを5年間務めた鈴木敦氏が初めてプロデュースした店だそうです。

大正モダンな雰囲気が最高! 渋谷のバー『ベルウッド』のカクテル&バー飯が美味しい理由

 同店は昔、東京で流行した「大正モダンな特殊喫茶(カフェー)」を現代のカクテルバーとして表現しています。落ち着いた木目調の店内は、ステンドグラスのインテリアなどを配し、映画のセットに出てくるようなレトロな佇まいです。

 フードメニューは、大正時代に流行した洋食を現代風にアレンジしたら……と想像したものがずらり。神南にある人気イタリアン『konel(コーネル)』の菊池シェフ監修の元に作られた、なんとも魅力的かつ個性的なメニューが並びます。

 今回はカクテルのつまみにもぴったりな、一番人気の「メキシカンプ―ティン」なる料理をいただきました。

一番人気の「メキシカンプーティン」ってどんな料理?

大正モダンな雰囲気が最高! 渋谷のバー『ベルウッド』のカクテル&バー飯が美味しい理由

同店オリジナルの料理「メキシカンプーティン」は、フライドポテトにとろけるチーズとグレイビーソースをかけた「プーティン」というカナダの定番フードに、“チリコンカン”とライムを添えた一品です。

大正モダンな雰囲気が最高! 渋谷のバー『ベルウッド』のカクテル&バー飯が美味しい理由

 早速いただいてみると、カリカリ、ホクホクッとした太めのフライドポテトにとろけたチーズのマイルドな味わい、そしてチリコンカンのスパイシーでパンチの効いた味わいがマッチ。総カロリーに背徳感を感じながらも、手が止まりません!

大正モダンな雰囲気が最高! 渋谷のバー『ベルウッド』のカクテル&バー飯が美味しい理由

 ポテト、チーズ、チリコンカンの割合を微妙に変えながら、自分好みの黄金比を探しているうちに、あっという間に食べつくしてしまいました。

このボリューム感と味わい、奥渋界隈のオシャレ外国人に人気なのが分かります。

南米を旅した気分になれる爽やかなカクテル「タンゴミュール」

大正モダンな雰囲気が最高! 渋谷のバー『ベルウッド』のカクテル&バー飯が美味しい理由

「メキシカンプーティン」に合わせて、世界チャンピオン・鈴木敦氏が作ってくれたカクテルは、南米アルゼンチンなどが原産のマテ茶を使った「タンゴミュール」。

 ジンをベースに煎りマテ茶、レモングラス、生姜などをブレンドした爽やかな一杯です。マテ茶は「飲むサラダ」と言われるほどビタミンが豊富なので、ハイカロリーな「メキシカンプーティン」との無限ループも罪悪感ゼロ!

 この一杯は鈴木氏が南米を旅した際、インスピレーションで考案したカクテルだそう。「コロナ禍で海外に行けないお客様の為に海外旅行をした気分になれるように」と、他のカクテルも世界を感じられるメニューに一新したそうです。

大正モダンな雰囲気が最高! 渋谷のバー『ベルウッド』のカクテル&バー飯が美味しい理由

 メニューブックを見ていると、どれも食べてみたい、飲んでみたいと思えるようなワクワクするメニューが並ぶ『The Bellwood』。ぜひ、世界を感じられる料理とカクテルを味わって、昨今の鬱々とした気分を晴らしてください。

(取材・文◎Tomoko)

●SHOP DATA

大正モダンな雰囲気が最高! 渋谷のバー『ベルウッド』のカクテル&バー飯が美味しい理由

The Bellwood

住:東京都渋谷区宇田川町41-31
TEL:03-6452-5077
営:18:00~2:00
休:不定休
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。

●著者プロフィール

Tomoko
ソムリエ/フードコーディネーター
大手酒類メーカーに20年以上勤務。外食大好き、お酒も大好き。“勉強”と称し、訪れたお店の数は2500軒以上にわたる。

「酒感(さけかん)」(お酒を飲む雰囲気が滲み出ている)のある店を好み、ファサード(店構え)を見れば良店かどうか見分けられる驚異の嗅覚を持つ。「酒感(さけかん)」の真骨頂は「BAR」ということで、都内「BAR」もかなりの数を巡っている。

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