丼メシの王様・カツ丼。カツを“勝つ”にかけて、受験やスポーツのシーンではゲン担ぎメニューとしても根強い支持を集めていますが、今回はちょっと“型破り”なカツ丼をご紹介しましょう。

それが餃子でおなじみ『大阪王将』で期間限定で提供されている、その名も「50年目の情熱追い玉カツ丼」です。なにやら名前だけでパワーがみなぎってきそうなカツ丼を、大阪王将・御徒町駅前店でいただいてきましたので、その魅力をレポートしたいと思います。
ごはんが美味しすぎて、140gのカツもペロリ完食!

出てきた情熱追い玉カツ丼、約200gのご飯の上に、約140gの大判ロースカツ。大阪王将で提供している醤油ラーメンのスープをしみ込ませ、たっぷりの卵でとじたものです。その上には温泉卵とオリジナルのラー鉄ブレンドスパイスが添えられています。
丼ではなく、最大幅が30cmほどの浅めのお皿に盛り付けられています。「なんだ、カツ丼じゃなくてカツ皿じゃないか!」と言われてしまいそうですが、食べ進むうちに、このお皿が重要な役割を果たしていることがわかります。
まずはカツをひと切れ。衣がやけに薄い。ほとんど存在を感じないほどです。そのせいか、肉にラーメンスープの味がしみ込んでいます。カツの下のご飯が実に美味しい! 丼ではなくお皿のため、ラーメンスープの味がご飯にまんべんなく染み渡っているんです。

丼だと、下のほうのお米に味が染みていないことがあるので、これはいいアイデアかもしれません。卵と玉ねぎの甘みも加わって、ちょっと高級な卵かけご飯のような味わい。カツの存在を忘れて、ご飯ばかり食べてしまっていた筆者です。
さて、温泉卵を崩して、カツにつけて食べてみると、これまた最高。黄身の甘みが肉にマイルドさをプラス。ラー鉄ブレンドスパイスはフライドオニオン、ガーリックフライチップ、ラー油と塩をブレンドしたもの。これが意外に辛くなく、甘さすら感じるさわやか系のスパイスです。カツにつけてもご飯につけても相性がよく、箸が進み、味のアクセント…というにはもったいないほど美味。付け合わせのザーサイはあっさりしていて、口直しにピッタリです。

ご飯の美味しさに押されまくって、気が付けば完食していた筆者。丼と同じく、お皿を手に持ち、レンゲでかき込みたくなってしまったところは、普通のカツ丼となんら変わりません。

ボリューム満点で、ご飯の大盛りも無料なので、数人でシェアするのも楽しいと思います。
(取材・文◎松本壮平)
●SHOP INFO

店名:大阪王将 御徒町駅前店
住:東京都台東区上野5-26-8
TEL:03-6806-0524
営:11:00~23:00(L.O.22:30)
休:年中無休