コロナ禍の中、頑張っている飲食店を応援したい! 外食したくともちょっと出かけにくい雰囲気なご時世なのは仕方ないけれど、逆にこんな時だからこそ生まれたのが「朝ラー」「朝カレー」!
ということで、緊急事態宣言などの影響で朝食メニューを開始した店や、実は朝食やっています、といった店などに早起きしてGO! 今回向かったのは、北区十条にあるラーメン店「雨ニモマケズ」。鶏白湯のラーメンが人気の、十条銀座を抜けた先にあるお店です。
「かけ」にするか「まぜ」にするか。選べる2種の朝ラー

店の前にある看板を見ると、月・木・金・土・日、7:30~11:00までは朝限定メニューのみ販売、と書かれたお知らせが。そして写真付きの2種類の朝限定メニューが貼ってあります。一つは「貝と煮干と地鶏のかけラーメン」(650円)、そしてもう一つが「地鶏油の月見納豆まぜそば(ミニスープ付き)」(650円)。うわ~どっちにしよう。
おそらくだけれど、朝ラーでまぜそば、他の店とかではあまり見かけないイメージ。そして、朝といえばやっぱり納豆、かなぁ~。「貝と煮干と地鶏のかけラーメン」。おそらく、いい出汁のスッキリした美味しさなんだろうけれど、今回は納豆のまぜそばに決定! まぜそばとはいえ、ラーメンなのに納豆って、果たしてどうなのか? 心の中でツッコミつつ、出来上がるのを待ちます。
日本の朝は納豆で正解! テンションの上がる絶品まぜそば

注文してすぐ。出てきたのは、ラーメンの麺の上に納豆、中央に卵、ネギと海苔が添えられた一杯。ミニスープもついてきます。

まずは全体をしっかり混ぜる! 一般的なまぜそばより、納豆の粘りがあるからか、ぐわっ、ぐわっと混ぜている感じ。麺の下に隠れていたタレや油もしっかり混ぜ込んでいると、納豆の粘りも強くなってきた感じがします。
納得いくまで混ぜて、若干泡が立ったところで一口。うわっ、なにこれっ! すんごい旨い! 納豆ご飯ぐらいの感覚でうっかりしていたら、すごい旨みが口の中いっぱいに広がってきます。納豆と卵が主役に見えて、実は影の主役がいる!

「麺はストレートの細麺で、心の味食品の特注麺ですね。茹でる前で1人前200gになります。タレは地鶏の鶏油に薄口醤油で作るカエシ。地鶏の鶏油は結構あっさりしていてもたれないんですよ」と店主の内藤さん。そういえば、作っているのを見ている時、白い塊を多めに器に入れていたような。あれが地鶏の鶏油だったんだ~。
地鶏の鶏油+かえしの旨みを、ブワッと広げてくれる納豆と卵。
ちなみに大盛りの場合+150円。麺が倍の400gになります。「でもね、麺を倍にすると、納豆と卵のバランスが変わってくるからね」と内藤さん。となると、納豆と卵を追加注文か。いやいや、それなら2杯目を注文するのが正解かも。

口の中がねっとり、とろとろになったところでスープを一口。魚介出汁で口の中をさっぱりさせてくれます。見た目、チャーハンの横のスープみたいだけれど、魚介であっさり。口の中がリセットされます。
「煮干しとカツオを効かせたスープですね。

そもそも、朝ラーを始めたきっかけは?「シンプルに思いつき、ですね。夜お客さんが来られない分、朝やってみようと。個人的にも生活リズムがいいし」とニッコリ。
今回の朝ラーの2種類は、自分が客だったら、こんなのを朝食べたい、というイメージで思いついたもの。朝なら納豆だろう、まぜそばならいける、と頭の中で組み立てたらこうなった、というものだそうです。朝ラーを始める前からも、突発的に限定ラーメンを作って出しているので、その蓄積が、今回の味につながっているようです。
最近はプチリニューアルして、既存のメニューは味をブラッシュアップ、そして新メニューで「貝出汁ラーメン」を出すようになったという店主の内藤さん。土日の朝は満席になることもあるけれど、平日ならまだ空いているのでオススメとのこと。
ちなみに朝のお客さんは、チャーシューサイコロ切り+100円など、トッピングを選ぶ人も結構多いそう。
(取材・文◎いしざわりかこ)
●SHOP INFO

店名:雨ニモマケズ
住:東京都北区上十条3-29-11
TEL:非公開
営:月、木、金、土、日7:30~15:00 ※余力があれば、夜の臨時営業あり
水曜11:30~15:00、17:30~21:00(時短要請中は20:00閉店)
休:火曜 ※2/23(火)朝、昼営業、2/24日(水)休み