ここ数年、美容と健康のため、食生活に「グルテンフリー」を取り入れる人が増えました。小麦粉の代わりに米粉などを使う料理で、特にグルテンフリーのおやつは、ギルトフリースイーツ(罪悪感なく食べられるスイーツ)として女性を中心に大人気です。
グルテンフリーと聞くと「作るのがむずかしい」「あまり美味しくない」というイメージを持つ人はまだまだ多いと思いますが、全くそんなことなし! むしろグルテンフリーバージョンの方が美味しくなるスイーツもたくさんあるんです。
こちらでは、ゆるくグルテンフリー生活を始めて3年目の筆者がヘビロテしている「グルテンフリーのおやつ」レシピ3選をご紹介。簡単で失敗知らずなのに小麦粉で作るよりも美味しいので、ぜひお試しあれ。
作る前にチェック! これさえ知っておけば失敗しない2つのこと

グルテンフリー料理にチャレンジして失敗したという話はよく聞きますよね。しかし、その解決法はとっても簡単! 実はたった2つのことを知っておくだけで、失敗する確率が劇的に減ります。
1.小麦粉と米粉は重さが違う
例えば、分量が「小麦粉1カップ」の時、米粉に置き換える場合は同じく1カップではありません。米粉は小麦粉より軽く、小麦粉が1カップ約100gに対し、米粉だと1カップ約90gしかないので、気をつけてください。
2.米粉には大きく分けて3種類ある
厳密にはもっとたくさんありますが、用途に合わせて大きく3つに分けられ、「おやつや料理に適している1番タイプ」「パン作りにむいている2番タイプ」「麺作りなどに使う3番タイプ」があります。基本的にパッケージのどこかに明記されているので、ご安心ください。
ちなみに今回使うのは筆者の愛用米粉「彩のかがやき米粉パウダー(上記画像)」で、何にでも使える兼用タイプ。使い勝手がよく、おすすめです。
オーブンに入れるまで5分弱!「バター香るサックサクしっとりスコーン」

材料(4個)
・米粉……100g
・砂糖……大さじ3(甘さ控えめなら大さじ2)
・ベーキングパウダー……小さじ1
・卵……1個
・牛乳or豆乳……大さじ2
・バター……20g
※卵を使いたくない場合は、牛乳or豆乳をプラス大さじ3加える。砂糖はてんさい糖やオリゴ糖などに置き換えてもOK(全レシピ共通)。
作り方
1.オーブンを200度で予熱する
2.バターは溶かさず細かく切って全ての材料をボウルに入れ、ざっくり混ぜる
3.あまりこねるとサクサクにならないので、パッとこねて、ひとまとめに。高さ2cmの丸型に伸ばし、ケーキを切るように4等分にカットする。粉っぽくてまとまらない場合は、ラップに包んで無理やりまとめる
4.オーブンで20分焼く

少しの材料で簡単に作れるのに、外はクッキーのようにサックサク、中はしっとり! 個人的には小麦粉で作るスコーンより断然美味しいと思っています。
もっと見栄えをよくしたい場合は、焼く直前に生地の表面に溶き卵を塗ると香ばしい焼き色がつき、より美味しそうに仕上がります。
材料費150円以下!「アレンジ無限のパウンドケーキ」

材料(Mサイズ型 1本)
・米粉……100g
・砂糖……大さじ4(しっかり甘いのがよければ大さじ5)
・ベーキングパウダー……小さじ1
・たまご……2個
・牛乳or豆乳……大さじ3
・食用油……大さじ2
・塩……ひとつまみ
・お好きなトッピング(ある場合。今回はさつまいも)
・バター……少量
作り方
1.さつまいもは電子レンジで温めて柔らかくしておき、オーブンは180度で予熱する
2.全ての材料をボウルに入れてよく混ぜ合わせる
3.パウンドケーキ型の内側にバターを塗り、生地を流し込む
4.オーブンで30分焼く。竹串を刺して焼き加減を確認し、中が焼けていないようなら追加で焼く

しっとりしたパウンドケーキの出来上がり。美味しいだけじゃなく、腹持ちもとっても良いですよ。今回はさつまいもを使いましたが、バナナなどのフルーツ、ナッツ類、紅茶、野菜など、好きなものを入れても美味しいです。
感動の食感!「ホロホロほどける優しいクッキー」

材料(天板1枚分)
・米粉……100g
・砂糖……大さじ4
・無塩バター……50g
・卵黄……1個
作り方
1.全ての材料を混ぜ合わせこねる。しっかりこねたら、調理道具のめん棒のような形に生地を整え、ラップに包んで冷凍庫で1時間ほど寝かせる
2.冷凍庫から取り出したら、オーブンを180度で予熱し生地を1cm弱幅に切る
3.天板に切った生地を並べ、オーブンで15~20分焼く

ココアパウダーを混ぜたココアクッキーも一緒に作りました。小麦粉では出せないホロホロほどける食感は、いまだに毎回驚いてしまうほど美味しい。差し入れなどで持っていくと、必ずリクエストされる自慢のレシピです。
今回ご紹介したレシピは、小学生でも簡単に作れるような簡単なものばかり。美味しくて体に優しいグルテンフリーおやつ、ぜひお試しください。
(撮影・文◎佐々木 舞)
●著者プロフィール
佐々木 舞
「美味しい」を求め、毎月お給料の半分以上が食費に消える元グルメリポーターのwebライター。美味しいモノがあると聞けば躊躇なく国境も越える食マニアで、これまで食べ歩きした国は60カ国以上。日本のご飯が世界で一番好き。そんな私が見つけた絶品グルメをご紹介します。