冬になると、無性に濃厚なチョコレートが食べたくなる現象があります。この衝動は筆者だけではないはず! 大のチョコ好きである筆者は、この欲を満たせる美味しいチョコレートがないかとあちこち探して食べまくっていたのですが、心から満足できるチョコを、なんと無印良品で見つけました。
それが、昨年も発売され、あまりの人気であっという間に売り切れになってしまった「トリュフチョコレート」です。このトリュフチョコレート、フレーバーごとに個性豊かな味わいがしっかり楽しめるので、ミルクやコーヒーに限らず、ワインや日本酒のお供にできるのもイイところ。
今回、5つのフレーバーをなんとか売り切れ前に入手できたので、筆者の独断と偏見に基づくランキング形式でご紹介していきたいと思います。
第5位! 爽やかな香りと食感も楽しい「オレンジピール」

第5位は「オレンジピール」。濃厚なチョコレートに、オレンジピールが練りこまれた一品です。パッケージの写真の通り、かなり大きめにカットされて入っていますが、この価格帯でこれだけしっかりオレンジピールが入ったチョコは珍しいです。

口に入れたとたん、爽やかなオレンジの香りが口いっぱいに広がります。オレンジピールの役割は香りだけではありません。少し大きめに形をしっかり残して練りこまれているので、食感も楽しむことができるのが最高。
第4位! 芳醇な香りが贅沢な大人の味わい「マール・ド・シャンパーニュ」

第4位は「マール・ド・シャンパーニュ」。その名の通り、フランス・シャンパーニュ地方産の、ぶどう由来の蒸留酒でブランデーの一種である「マール」が練り込まれています。マールの華やかな香りが楽しめる、まさに大人のトリュフチョコレートと言っていいでしょう。

袋を開けてびっくり。もうこの時点でマール特有の芳醇な香りが広がってきます。
濃厚なチョコレートの味わいと相まって、ほろ酔い気分になってしまいました。ちなみにマールはフランスでは食後酒として定番のお酒。このチョコも、食後のデザートにぴったりだと思います。
第3位! マカロンをチョコに入れる奇想天外さがスゴい「ラズベリーマカロン」

3位にランクインしたのは、濃厚で香り豊かなトリュフのベースに、ラズベリー風味のマカロン生地を砕いて混ぜ合わせた「ラズベリーマカロン」。無印の商品がシーズンごとに進化しているのは重々承知ですが、まさかここまで手の込んだチョコレートが無印で楽しめるなんて。

カットして断面を見てみると、本当にマカロンのサクサク生地が練りこまれているのがわかります。いざ口にしてみると、まずラズベリーの華やかな香りがふわっと広がり、チョコレートの甘さの中に甘酸っぱさも感じる絶妙なバランスの味わい。
さらに、マカロンのサクサクとした軽い食感がアクセントになっていて、控えめに言って最高。これは美味しい! 特に女性に人気が出そうな味です。ラズベリーそのものではなく、マカロンを入れるというアイデアがスゴいです。
第2位! まさかの裏切りにびっくりする「塩キャラメル」

第2位は「塩キャラメル」。チョコレートそのものにキャラメルが練りこまれている…のかと思いきや、パッケージの写真を見ると、固形の何かが入っている様子。塩キャラメルの”塩”に当たる部分なのでしょうか、とにかくインパクトがありますね。ソフトキャンディのような甘いキャラメル的な味がベースで、塩味が強めに効いているのかな? と事前予想しつつ実食です。

まず食べてみてビックリしたのですが、断面に見える粒は塩キャラメルそのものでした。ザラメのような形で入っているので、食感にインパクトがあります。味わいも、ソフトキャンディ的なキャラメルというより、砂糖を煮詰めて焦がした、いわゆる“カラメル”の香ばしい苦みとコクを感じます。さらに、噛むたびにキャラメルの香りがパッと口に広がります。こうきたか! と良い意味で予想を裏切られたチョコでした。
第1位! ケタ違いのピスタチオ感に感激必至の「ピスタチオ」

いよいよ第1位。みんな大好き「ピスタチオ」です。濃厚でなめらかなトリュフチョコレートに、ピスタチオを加えたチョコですね。断面を見てみると、かなり多量のピスタチオが入っています。

ひと口食べてみると、ピスタチオ特有の香ばしさがかなり濃厚に感じられ、噛みしめるとよりそのコク深さが増幅していきます。ほかで食べるピスタチオフレーバーのものは、風味を感じるかな? くらいのものが多いなか、これはケタ違いにピスタチオ感が強い。もちろん、ピスタチオそのもののカリカリとした食感も楽しめます。もはや定番と言っていいフレーバーでありながら、ほかとは一線を画す味わい。これが最高に美味しかったです。
(取材・文◎きなこ)