京王線、高幡不動駅の隣駅、南平駅に、盛りが良くて学生に人気の店があると聞き、向かったのは『ホルモンと創作料理 どん・ハート』。ホルモンと創作料理の店、という名前だけあり、ホルモンが良心的な値段で食べられると評判の店だそう。
ですが、今回のお目当ては丼。なのでお酒やホルモン、創作料理はまたの機会にして、噂の大盛り丼を目指して店に向かいます。

席に着き、壁に貼られた手書きメニューの中から、どれにしようか悩んでいるとお店の人から「今貼ってあるメニューには書いていないけれど、今日は豚ロースの『上豚丼』があるからオススメですよ」との声が。オススメなら、それが一番いいでしょ! ということで、今回は豚ロースの『上豚丼』を+200円の大にして注文決定です。
料理ができる間、改めて店内を見渡してみると、まず驚いたのが、大きめのホワイトボードびっしりと書かれた創作料理のメニュー。ざっと見て100以上、もしかして200近くある!? これだけの料理、いつ注文されても出せる、料理人の腕と材料の準備がすごい。
そして、別の壁にはお相撲さんの手形が。「あれは、中央大学にいた時に、よく食べにきてくれた力士の手形なんですよ」。お相撲さんが学生時代によく食べにきたお店ってこと? それは大盛りっぷりに期待が高まります。
濃厚甘辛醤油ダレがマヨキャベツにもゴハンにも合う! 豚ロースの「上豚丼(大)」(1100円~)1131g

目の前にやってきたのは、ツヤツヤのやや厚みのある豚肉が食欲をそそる丼です。早速計測。直径18cmの器に高さ約11cm、重さは1131g。
「公式には、ゴハンは昼750g、夜700g。お肉は300gですね」とマダム。お肉の上にかかっているのはゴマ?「いえいえ、ブラックペッパーと山椒ですよ」。丼の2/3を豚ロース肉、1/3をマヨネーズがかかったキャベツの千切りが覆っています。サラダもついているし、バランスもいい気がします。

早速一口! 濃いめの甘辛醤油味は豚肉との相性完璧! 肉の厚みも程よく、後から山椒とブラックペッパーの香りがふわっと鼻から抜けていきます。旨い! ブラックペッパーが効いていて、下のゴハンをどんどん食べたくなる! そしてキャベツのシャキシャキとマヨネーズで濃厚な甘辛醤油をリセット、さらに味噌汁で、もう一回肉&ゴハン! これは止まらない。
「味付けはしっかり目にして、ゴハンが進むようにしているんですよ」とマダム。確かにこれは進む。もぉ、豚肉にかぶりついて、ゴハンをワシワシとかっこんでと、クセになる、ハマる美味しさです。

そもそも、なんで1kgレベルの大盛りを出すようになったんですか?「南平には、中央大学の体育連盟の寮があるので、運動してお腹をすかせた学生さん向けの定食屋さんや中華料理のお店などがいろいろあってね。
「でもねぇ、最近では大盛りを出す店も少なくなって。今ではうちともう一軒ぐらいなんですよ」とマダム。実はお隣にあった中華料理のお店も大盛りを出していたそうですが現在はクローズ。ちょっと残念な気もします。

「いずれの丼にせよ、大を頼んだ場合、食べ残しは厳禁。でも持ち帰るのは構わないので、無理しないで食べて欲しいですね」。もし残すことになったら持ち帰り、ですね。
ちなみに店ではテイクアウト注文も可能。
そして「うちで一番インパクトがあるのは『とり天丼』ですね。山になっているから。相撲部の学生さんでも苦しそうに食べているんですよ」とニッコリ。相撲部所属の大学生が苦しむボリュームの「とり天丼」、めちゃくちゃ気になる!

「丼も美味しいけれど、うちに来たらやはりホルモンを食べて欲しいですね。ホルモン鍋は味噌系で2人前1000円から。豚の大腸、いわゆるシロコロ、テッポウだと1400円です」。2人前で1000円~なら値段も良心的です。
次回は鍋を食べて、シメに普通サイズの丼、もいいなぁ。でも山盛りと聞いた「とり天丼」も気になる。となると、また近いうちに食べに来ねば。
(取材・文◎いしざわりかこ)
●SHOP INFO

店名:ホルモンと創作料理 どん・ハート
住:東京都日野市南平6-14-30 第5もはんビル
TEL:042-506-9538
営:11:30~24:00(L.O.23:30)
休:月曜