長崎の郷土料理である「ちゃんぽん」は、豚肉や海鮮、野菜をたっぷり炒めてスープと麺の上に乗せたもの。ちゃんぽんには「さまざまなものを混ぜたもの」という意味があり、起源は明治時代にも遡るといわれています。
日本の各地域では「長崎ちゃんぽん」が食べられるお店がいくつかありますが、その中でも本格的な「長崎ちゃんぽん」が食べられると人気なのが、関西・大阪にある老舗『中央軒』です。長崎が発祥ではありますが、こちらの看板メニュー「ちゃんぽん」は大阪の味として長年知られた存在。早速、味わいに行ってきました。

創業は昭和33年。本店はなんばにありますが、大阪には『中央軒』が数店舗あり、今回は「中央軒 京阪天満橋店」を訪れました。お店の前には「長崎生まれ、大阪育ち」というキャッチフレーズが。創業者が“大阪で食べたちゃんぽんが長崎で食べるちゃんぽんとはまったく違った”ことから、「大阪で長崎のちゃんぽんを広めたい」と始めたのがきっかけだそうです。
色鮮やかでボリューム満点! 「長崎ちゃんぽん」のあふれる旨さを体験してきた

現れたのは浅めの器に入ったボリューム満点の「長崎ちゃんぽん」。真ん中に乗った生卵と緑の野菜、細長く切ったピンクのかまぼこがのっていて実に色彩豊か! 入っている具材は12種類もの魚介と野菜。筆者が確認したところでは豚肉、キャベツ、にんじん、ネギ、もやし、玉ねぎ、いか、えび、キクラゲ、あさり、かまぼこが入っていました。