三田エリアで働いている知り合いから「確か慶仲通り? 飲み屋の通りにある焼きとんの店に、デカ盛りの豚丼があったよ~」との情報が。果たしてどんな豚丼なのか、調査に向かったのは、芝税務署の斜め前にある『日本橋紅とん 田町店』。
新橋や日本橋にある『紅とん』では見かけなかった気がするメガ盛り丼。もしかして田町店限定? ちょっと期待しながら店に入ります。

席につき、メニューを確認して早速メガ盛りのゴハン大盛りを注文。並盛りもいい感じだけれど、やっぱり豚丼のメガ盛りは、肉がお花状態、丼からはみ出してないとテンション上がらない~。メニュー写真を見て、期待通りだとニヤニヤしてしまいます。
焼とんの店がランチで出す豚丼。これがまずいわけないでしょう。出来上がるのを待つ間、卓上に置いてあった夜のメニューをチェック。焼きとんはマストとして、モツ煮おいしそ~。レバテキ渋いなぁ~、などなど、もし夜に来たときに何を注文するか妄想します。
厚切り豚肉はテリがツヤッツヤ!「紅とん豚丼メガ盛り(ゴハン大盛り)」912g

待つこと数分。
早速一口。豚肉は厚みがあるけれど、柔らかくてほろほろ。タレはやや濃いめで下のゴハンがわしわし進む味わいです。時々くる白髪ネギのシャキシャキ感もいい。出てくる時間も早いし、どんぶりが持ちやすいサイズだから、量が減ったら片手で持ってかっこめる。時間がない時のデカ盛りランチとしてもいける気がします。

「肉は豚肉の厚切り肉で、タレを染み込ませて味付けしています。
ちなみにランチ限定のメガ盛りですが、田町店のほか、浜松町金杉橋店、御徒町南口店、神田神保町店の4店舗で出しているとのこと。だから新橋や日本橋の『紅とん』にはなかったのか~。納得です。

メガ盛りは平均で月20食ぐらい出るとのこと。そもそも、メガ盛りができたきっかけって何ですか?
「うちは豚の専門店なので、豚肉を使った特徴のあるランチを作りたい、低価格で『紅とん』らしいランチを、というのがきっかけですね。開発では、バラ肉の脂の部分を最後まで美味しく味わえるよう、肉を下茹でして、タレで煮て、余分な脂を落としつつしっかりと味付けをし、最後に炙って香ばしさを出しているんですよ」。
なるほど! 食べた時、厚切りなのに柔らかくてほろほろだったのは、下茹でと味付け、2度煮ているからだったんですね。

おすすめの完食方法を聞くと「肉の量とゴハンの量をしっかりコントロールすることですね。最初に肉を奥に重ねて、ゴハンを見えるようにしてから、ゴハンと肉をバランスよく食べていただければ」と店長の今野さん。卓上に味変アイテムなどは特にないので、肉を先に食べちゃうと白ごはんだけになる危険も。
サイドメニューで、もやしナムルや山盛りキャベツ100円があるので、それをプラスするのもあり。コロナ前にはキムチや温玉などのトッピングアイテムを提供していたとのことで、落ち着いた今こそ復活、楽しみにしています!

田町・三田エリアで働くサラリーマンのオアシス、『日本橋紅とん 田町店』。なのでランチタイムは「紅とん豚丼」の他、「厚切り生姜焼き定食」(820円)などの定食も人気とのこと。もちろん定食もゴハン大盛りは追加料金なしです。個人的には、厚切り生姜焼きにもう一品ついている、「アジフライ1尾&厚切り生姜焼き定食」(970円)や「唐揚げ&&厚切り生姜焼き定食」(1020円)にも惹かれるなぁ。
そして、夜メニューの焼きとんは1串165円~。カシラやハラミ、レバーなど10種から選べ、焼き鳥や野菜串などもあります。名物は「もつ煮込み」(440円)、「名物 ガツぽん」(220円)などで「レバテキ」は264円。良心的な価格だから、週3~4日で何年も通う常連さんもいるというのに納得です。
香ばしい甘めのタレにほろほろの肉。そして大盛りゴハン。
(取材・文◎いしざわりかこ)
●SHOP INFO

店名:日本橋紅とん 田町店
住:東京都港区芝5-16-7 芝ビル1F
TEL:03-5484-7721
営:11:30~14:00(L.O.13:30)、16:00~23:30(L.O.22:30)、土曜16:00~23:00(L.O.22:00)
休:日曜、祝日