国内にまだ2店舗(オンラインショップ有り)しかないにも関わらず、グルメ通の間で話題のスーパーマーケット『グランドフードホール』をご存じでしょうか?
代表を含む5人の凄腕バイヤーが日本中を飛び回り、商品の味、使われている食材の質や作り方はもちろん、生産者の想いやその歴史なども参考にした上で買い付け、さらに試食会を経たうえで選ばれた商品のみが店舗に並びます。
選ばれる確率は1/100。
そんなグランドフードホールの店舗の1つが、実は東京・六本木ヒルズの地下にあります。

筆者も通っていますが、さすが選び抜かれた商品の数々。目をつぶって選んでも良いと思うほど、例外なく全ての商品が魅力的です。ハズさない商品ばかりなので、最近はちょっとしたプレゼントやお返しを買う際も重宝しています。意外と値段がそこまで高くないのもありがたいのです。
店員さんに教えてもらった個人的なNo.1商品が、こちらの「かにみそバーニャカウダ」。早速、試してみたところ、期待以上に絶品だったのでご紹介させてください。
スタッフイチオシ! 老舗専門店が本気で作った「かにみそバーニャカウダ」

本来、バーニャカウダに使われるアンチョビの代わりに、紅ズワイガニのかにみそを使ったソース。かに加工の老舗『鳥取門永』が丹精込めて作った逸品です。
かにみそは、紅ズワイガニの水揚げ日本一・鳥取県境港産のものを100%使用。にんにくはお芋のようなホクホクした食感と甘みが特徴の青森県産「福地ホワイト六片」、生クリームは白バラブランドでお馴染みの大山乳業農業協同組合「大山純生クリーム」が使われています。
もちろん香料、酸味料、甘味料、化学調味料、保存料などは一切、使われていません。

店員さん曰く、「一度食べたら最後、この『かにみそバーニャカウダ』がない日々は考えられないくらい美味しい!」のだそう。しかもアレンジ無限で、ただ混ぜるだけでどんな料理もプロ級に仕上げてくれるらしいのです。その実力のほどを見せてもらいましょう。
まずは「ディップソース」として、ソースそのものの味を堪能しよう

店員さんに「初めて食べる時は絶対にディップで!」と念を押されたので、まずはソースを軽く温めてから野菜にたっぷりつけて食べてみました。
濃厚なかにみその風味と磯の香りが、口いっぱいに広がります。臭みやクセがほとんどなく、かなり食べやすい。主役を上手に引き立てるにんにくの香ばしさや塩味の加減も秀逸で、生クリームが味全体をまろやかに調えてくれます。味が完成しているので、他の料理に使う時も追加の味付けは必要なさそうです。
なんという高級感……。一瞬で口の中がリッチになりました。
ここからは、いくつかアレンジした中でも特に美味しかった料理をご紹介します。
一滴たりとも残したくない旨さ「魚介のアヒージョ」

食べた瞬間、美味しすぎて思わず「シェフを呼んできて!」と言いそうになったのが、「魚介のアヒージョ」。ソース自体にニンニクと塩がしっかり入っているので、オリーブオイルに「かにみそバーニャカウダ」を混ぜて、好きな魚介をグツグツ加熱するだけ。味付けは一切不要なのに、仕上がりは一流のレストラン級です。
具材も美味しいのですが、濃厚なかにみそと魚介の旨みが滲み出たオイルがとにかく絶品。一滴も残したくなくて、お皿がピカピカになるほどバケットにつけて食べました。
焼くことで風味がガラリと変わる「かにみそ焼きおにぎり」

焼きおにぎりの仕上げに「かにみそバーニャカウダ」を塗って軽く焼くと、これまた自分で作ったとは思えない傑作おにぎりが完成! 焼くことでかにみその風味がさらに強くなり、先ほどのまろやかな味わいとは異なり、香ばしくてはっきりした味になりました。
他にも、バケットに塗って焼いたり、パスタに絡めたり、リゾットの仕上げの味付けに使ったり……ありとあらゆる料理に使えそうです。本当にアレンジが無限で、もはやワンランク上の万能調味料といえるでしょう。気になる方はオンラインでも購入できるので、ぜひチェックしてみてください。
(撮影・文◎佐々木 舞)
●DATA
グランドフードホール
https://www.grand-food-hall.com/store/
●著者プロフィール
佐々木 舞
「美味しい」を求め、毎月お給料の半分以上が食費に消える元グルメリポーターのwebライター。美味しいモノがあると聞けば躊躇なく国境も越える食マニアで、これまで食べ歩きした国は60カ国以上。日本のご飯が世界で一番好き。そんな私が見つけた絶品グルメをご紹介します。