大阪・阿倍野にちょっとユニークな料理の専門店があります。それが今回紹介する『たちじゅう園(その)』。

なんと太刀魚料理専門です。

 夜には居酒屋的なメニューで太刀魚を使った色々な料理が楽しめますが、ランチに食べられるのは基本的にたった一つ。

 それが店名にもなっている「たちじゅう」というメニューです。うな重の太刀魚バージョンで、ここでしか食べらない逸品に連日の大盛況となっています。

うな重とどう違う? 大阪で連日大盛況の太刀魚料理店『たちじゅう園』の名物お重「たちじゅう」を食べてきた!

 たちじゅう園があるのは、大阪の繁華街の一つ・天王寺から一駅の阿倍野。「あべのハルカス」の名前にもなっているエリアで、天王寺からでも歩いていける距離にあります。

 市街地を抜けてそろそろ住宅街に差し掛かる道を歩いていると、スモーキーな香りのする『たちじゅう園』にたどり着きます。

うな重とどう違う? 大阪で連日大盛況の太刀魚料理店『たちじゅう園』の名物お重「たちじゅう」を食べてきた!

 店先には先客がたくさん。席に着くと、「たちじゅうにしますか? たちまぶしにしますか?」と確認されます。説明を聞いてみると、「たちまぶし」は太刀魚のお重に150円でお出汁をプラスしたメニューで、うな重に対するひつまぶしのように、だし茶漬けのようにして食べる料理らしいです。

 プラスアルファがあるのならということで、そちらのたちまぶしをオーダーしました。

太刀魚のお重「たちじゅう」と初遭遇! うな重とどう違う?

うな重とどう違う? 大阪で連日大盛況の太刀魚料理店『たちじゅう園』の名物お重「たちじゅう」を食べてきた!

 まずサラダが登場したのですが、上に乗っているのは太刀魚の骨。カリッカリに揚がってポリポリと食べられます。

スパイシーに味付けされた太刀魚の骨は、クリスピーでサラダのアクセントにピッタリ。こういうのがサラッと出てくるのが、太刀魚料理専門店ならではですね。

うな重とどう違う? 大阪で連日大盛況の太刀魚料理店『たちじゅう園』の名物お重「たちじゅう」を食べてきた!

 サラダを食べながら待っていると「たちじゅう」が到着。フタを開けると、タレのかかったご飯の上にかば焼きの魚がのっています。上に刻んだ大葉が乗っている以外、基本的な構成はうな重と同じ感じです。

うな重とどう違う? 大阪で連日大盛況の太刀魚料理店『たちじゅう園』の名物お重「たちじゅう」を食べてきた!

 うなぎの濃厚なトロッとした脂の感じとはちょっと違った身質で、ホクホク、むっちりとしつつ、ジューシーな食感。そこに甘辛のタレが絡んでいます。

 太刀魚といえば塩焼きがメジャーで、淡白なイメージが強かったので、むっちりとした食感とタレの味付けは初体験。鰻とは味も食感も全然違って、代替という感じではなく、別の美味しいお重として存在しています。

出汁をかければ、「たちまぶし」に変身!

うな重とどう違う? 大阪で連日大盛況の太刀魚料理店『たちじゅう園』の名物お重「たちじゅう」を食べてきた!

「たちじゅう」を半分くらい食べたところで、後半のお楽しみ。お茶碗によそってダシを掛ければ、「たちまぶし」の完成です。

 出汁は割とサラッとした印象。

濃厚な魚介のスープという感じではなく、アッサリとしたテイストで甘辛いタレと相性がよく、爽やかな味わいになります。

「たちじゅう」にはお店オリジナルの生唐辛子が付いてくるので、それを少し入れて食べると印象がガラッと変わります。「たちじゅう」一つで、色々な風味が楽しめる絶品グルメでした。

(撮影・文◎けいたろう)

●SHOP DATA

たちじゅう園(その)

住:大阪府大阪市阿倍野区松崎町3-17-4
TEL:06-6623-3483
営:11:00~13:30、17:00~22:00(L.O.21:30)
休:日、月曜、祝日

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。

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