誰しも思い出すと“無性に食べたくなる懐かしい味”というものがあると思います。それが特定の地域やお店でしか味わえないメニューとなると、想いはさらに募るもの。
そんななか、餃子専門店としておなじみ『大阪王将』では、失われつつある食文化を“東京絶滅危惧めし”と認定し、期間限定メニューとして発売しています。ちなみに第1弾は「絶対絶命ソースチャーハン」でした。これに続く第2弾は「もりっとうまぃホイコー飯」(スープ付き730円、餃子セットは990円)。

ホイコー飯とは何かというと、東京の学生街のあるエリアで長年愛されてきたボリュームたっぷりの中華メシ。いわゆるホイコーローを丼に仕立てたひと皿です。というわけで今回は、JR御徒町駅からすぐのところにある『大阪王将・御徒町駅前店』で、そのホイコー飯を名物の焼き餃子とともに食べてきたので、その味わいをレポートしましょう。
ドンとのせられた目玉焼きがパワフル&ノスタルジック!

オーダーして待つこと数分。大きな目玉焼きがドンとのったホイコー飯が登場。見ただけでスタミナがつきそうなビジュアルです! ホイコー飯は、目玉焼きの下は豚肉とキャベツ、白菜、小松菜をニンニクや豆板醤を効かせた甘辛い味噌ダレで炒めた、いわゆるホイコーロー。これがご飯の上に豪快に盛られています。

まずは豚肉をパクリ。
キャベツや白菜などの野菜にもしっかり味が染みており、そのシャキッとした歯ごたえも手伝ってこれまた美味。目玉焼きの黄身はもちろん半熟とろ~り。これをからめると甘辛さにトロッとしたナチュラルな甘さが加わります。
それにしても、さすが学生街のボリューム中華というだけあって、とにかくご飯が進む味ですね。白米にも味噌ダレの味がしっかりと乗り移って、これだけでおかずがいらないほどに十分美味しい。筆者も学生時代には、ガッツリ系のご飯をガンガン食べてスタミナをつけていたので、かなり懐かしいです。
スープで口を潤し、餃子もひと口。そしてホイコー飯に帰る…というループが止まりません。餃子はもちろん安定の美味しさ。

余談ですが、目玉焼きがのった料理はメジャーですが、昔はもっと多かった印象が筆者にはあります。カレーやチャーハンなどのご飯ものだけでなく、ラーメンなどの汁物にも目玉焼きをのせたものがありました。お金のない若いころには、こういうちょっとしたトッピングが嬉しいんですよね。
スタミナ満点のホイコー飯、猛暑を乗り切るためにも、ぜひ一度食べてみてください。
(取材・文◎松本壮平)
●SHOP INFO

店名:大阪王将 御徒町駅前店
住:東京都台東区上野5-26-8
TEL:03-6806-0524
営:11:00~21:30(21:00LO)
休:年中無休