梅雨もあっという間に終わり、猛暑&酷暑の毎日。こう暑いと食欲が落ちて、ついさっぱりしたものが食べたくなりますよね。
そんな猛烈に暑いある日の昼時、牛丼でおなじみ吉野家の前を通りかかった時、ふと「牛丼をお茶漬けにしたらどうだろうか?」と思ったわけです。で、店の前でスマホを取り出し「牛丼茶漬け」と検索したところ、吉野家、松屋、すき家などの牛丼にお茶をかけて食べるという裏技のレビューが多数ありました。

なるほど、みんなもやっているんだと安心。しかも牛丼と熱いお茶を頼んでザブザブとかけるだけと至ってシンプルな方法なので、これはぜひ試してみようと吉野家に入店したのです。

しかし、カウンターに案内されてメニューを開いてみると、最初に目に飛び込んできたのは期間限定「牛麦とろ丼」。牛肉に加え、とろろ(山芋)、オクラ、そして麦飯の組み合わせ。夏の疲労回復&スタミナ増進の食材づくしで、しかもさっぱり食べられそうです。お茶漬けにするにしても、ベースは牛麦とろ丼にしようと計画を少し修正。さっそく注文しました。
ネバトロ食感をお茶漬けにしたら最高だった!

登場した「牛麦とろ丼」は、牛肉&麦とろだけでなく、オクラもたっぷりのっていて、これで602円とはめちゃくちゃ安いなぁと感心。

夢中で「牛麦とろ丼」をかっこみながら、ふと “牛丼茶漬け”のことを思い出しました。危うく忘れるところでした。この「牛麦とろ丼」はさっぱりしているので、お茶漬けにしても絶対美味しいはず。そこで店員さんに「熱いお茶をください」とお願いし、この丼にかけてみることに。

丼にお茶を1杯、ざぶざぶとかけ回していきます。しかしお茶漬け状態にするには量が足りなかったので、もう1杯おかわりをもらい、さらにかけてみました。レンゲで少しかき混ぜ、汁をすくって一口飲んでみると、これはなかなかの美味!

牛丼の甘辛タレと緑茶の渋みが相まって、まるでお出汁のような深い味。さすが吉野家秘伝のタレ。懐が深い。

さらにかき混ぜながら食べ進むと、とろろやオクラの粘りが全体に行き渡り、とろりとしてきて、これがまたいい感じなのです。時折、牛肉を合間に食べると、味が濃くてアクセントになり、レンゲが止まりません。

あっという間に汁(お茶)まで飲み干し、完食です。この「牛麦とろ丼」、かなり美味しいのでぜひ通常メニューにして欲しいです。そして、公式で牛丼の“お茶漬けスタイル”も推奨してくれたらいいのになぁと思いました。
ちなみに、松屋には期間限定で「ネギとろろ牛めし」(570円)、すき家にも「わさび山かけ牛丼」(550円)など、とろろ(山芋)を使ったメニューがあります。これもお茶漬けにしたら美味しそうですね。暑くて食欲がない時、ぜひ試してみてください。美味しいですよ。
(撮影・文◎土原亜子)