辛ラーメンのカロリーオフバージョンは本当に美味しいのか検証してみた
突然ですが、皆さんは「辛ラーメン」がお好きですか? 筆者は控えめに言って大好きです。当然、辛ラーメンシリーズは色々と食べてきたのですが、「これはちょっとどうなの?」と思ってまだ手を出していない商品があります。
どのくらいカロリーオフかというと、「辛ラーメン」は500kcalで、「辛ラーメン ライト」は356kcal。つまり、その差はマイナス144kcal。これは卵で言えば1個半、牛乳ならコップ1杯弱、マックのチキンナゲット2個半分に相当するカロリーです。まあ、ぶっちゃけ、たったそんだけです。
価格は、「辛ラーメン」が100円程度で買えるのに対し、「辛ラーメン ライト」は230円。高いですね~。熱量(カロリー)が1.3弱減っただけで、値段が2倍以上になるとは! なかには青筋立てて怒鳴り散らす人も出てくるんじゃないかと懸念するレベルです。

万年ダイエッターの筆者からすればカロリーオフは大いに結構なのですが、「辛ラーメン」に限っては話が別。なぜなら「辛ラーメン」好きとしては、油で揚げた太くてムチムチもっちりした麺が、キレッキレの辛旨スープに絡まりまくることに魅力があるわけです。
ところが、それをノンフライ麺、つまり旨味の元となる脂質を抑えてしまったら、辛ラーメンのアイデンティティが激減。
ところが先日、家に遊びにきた友人が、何の因果か「辛ラーメン ライト」をお土産に買ってきたのです。親切で買ってきてくれたのはわかるんですが、あえて避けていた商品なのに! と少し複雑な気持ちに。でもまぁ、これはある意味「一度くらい黙って食ってみろ」という神様の思し召しなのかもしれないと思い直し、試しに普通の辛ラーメンと食べ比べてみることにしました。
ノンフライで、旨辛モチモチ麺はいかに?

画像の乾麺をご覧ください。左が辛ラーメンライトのノンフライ麺、右が辛ラーメンのフライ麺。麺の太さも麺の色もまったく違いますね。そして袋の表示を見て旨味の元となる脂質の量を確認すると、「辛ラーメン ライト」は3.4g。辛ラーメンが15.0gなので約1/5まで減っていることがわかります。この段階で、「辛ラーメン ライト」の美味しさへの期待感は限りなくゼロに。
しかし、物は試し。

裏面には、「〆にご飯を入れてお召し上がりになるとさらに美味しい一食になります」と書いてありますが、せっかくライトにしたのにご飯を入れたら台無しじゃねーか、と思わず心のなかでツッコミを入れてしまいます。ともあれ、4分半煮込んだのがこちら。

これはこれで普通に美味しそうに見えますよね。ちなみに「辛ラーメン」のフライ麺はちぢれ麺ですが、こちらはストレートに近い形状。スープもやや薄い色をしていて、カロリーオフな感じがビジュアルから伝わってきます。

しかし肝心なのはあくまで味。いざ実食してみたのですが…結論から言えば、正直、意外にアリでした。
ノンフライ麺だからもっちり感がないのかと思いきや、全然そんなことはなく、口当たりはツルツル、噛めばもっちり。

食べきってみると、やはり通常の「辛ラーメン」よりは全体的にあっさりしているのですが、辛ラーメンの旨辛味や麺の美味しさを決して裏切らないギリギリのラインを攻めています。これはなかなかイイじゃないですか。「辛ラーメン」は食べたいけど、カロリーは抑えたいという人にとっては、かなり満足度の高い商品だと思います。そして何より、世の中に星の数ほどあるカロリーオフ商品のなかでは、美味しさの完成度がかなり高いほうだと思います。
残ったスープも旨味があって、確かにここにご飯を入れて食べたいな、と思わせる美味しさ。が、そこはダイエット中なので、グッとこらえてやめときました。ともあれ、ちょっとお値段は高いけれど、この「辛ラーメンライト」は、ダイエット中の助っ人になることは間違いないと思います。
調査結果
辛ラーメンのカロリーオフバージョン「辛ラーメン ライト」は、普通の「辛ラーメン」よりあっさりしているけれど、旨辛さも麺の食感も、十分に満足できる味でした。ダイエット中にはかなりいい商品かもしれません。
(撮影・文◎土原亜子)