大阪は全国的に見ても喫茶店がかなり多く、喫茶とモーニングが大好き。そんな大阪に、とんでもない大きさのサンドイッチを提供している“デカ盛り店として有名な喫茶店”があると聞き、行ってみました。

今回、ご紹介するお店は、中崎町にある『喫茶Y』。地下鉄の中崎町駅を下りて、北西に歩くこと約10分。「大阪デカ盛り店の聖地」とまで言われているそうですが、外観を見るかぎりでは、そんな雰囲気はなさそうな普通の喫茶店という感じです。
ちなみにこちらのデカ盛りサンドイッチは「ハーフサンドイッチ」という名前で、「ハーフなのにデカ盛りなの?」と思いつつも入店。お店の中は芸能人の写真やサインなどがいっぱいで、人気の様子が伺えます。
ふかふかパンに旨い具材がギッシリ詰まった「ハーフサンドイッチ」を実食!

コテコテのオカン風おかみさんに「ハーフサンドイッチください」と注文すると、「何個にする?」という返事。
事前に調べて知っていたのですが、これはサンドイッチの数ではなく、パンに挟む目玉焼きの数。1個~10個まで変更でき、料金も同じということらしいです。
10個まで可能と言われても、1回の食事に卵10個はさすがに危険を感じて5個で注文。しばらくして運ばれてきました……大きなお皿のほぼ全面がパンです。
パンの中には「これでもかっ!」と具が挟まっています。黄色い部分が目玉焼きなのですが、MAXの半分の5個でこのボリューム! 限界量の10個は想像もつきません。ちなみにサンドイッチの上にハムカツがのっていますが、これはサービスだそう。

実物を目の前に「どう食べよう?」としばし茫然。サンドイッチなので片手で持ち上げようとチャレンジしましたが失敗……ちょっとそんなレベルではありません。
感覚が“バグる”ほど巨大なサンドイッチ、どう攻略する?

ハーフサンドイッチがどうにも巨大すぎるので、小皿をもらって少しづつ食べたいと思います。まず、パン自体がものすごく分厚い。サンドイッチがあまりに大きいので、スケールを表現するのに「大きい」というより「広い」と言いたくなるような雰囲気です。
手前のパンから向こう岸のパンを見ると「遠い」という言葉が頭に浮かび、とにかく感覚がバグる巨大なサンドイッチです。

ハンバーガーなどでもそうですが、巨大な食べ物は圧縮して食べるなどのコツがありますが、そんな小細工でどうにかなるレベルではないので、1層ずつ剥がしてお箸で食べたいと思います。
最初にパンを食べるのですが、関西人が好きな4枚切りを越える超厚切り。外はカリッとトーストされていて中身はフッカフカ。このカリフワ食感はこの厚切りならでは。
続いて、間に挟まった具に進みます。レタスはシャキッとしていて、マヨネーズもたっぷり塗られていますが、全然クドさを感じさせない上品な味わい。
そしてさらに大量のハムと目玉焼き。
サービス精神があふれる『喫茶Y』はすべてが規格外?

あんなに大きかったサンドイッチ。パンも具もレベルが高いからか、意外とペロっと食べられました。ちなみに飲み物にアイスコーヒーを注文したらジョッキで出てきました。喫茶Yはすべてが規格外なんです。

黙々と続きを食べていると、なぜか「チキンカツ」のサービス。さらにはラスト付近でサンドイッチのお皿からひょっこりとゼリーが登場。最後まで楽しませてもらいました。巨大すぎるハーフサンドイッチやジョッキのコーヒーもそうなのですが、とにかくサービス精神がスゴイ。

なお、気になるハーフサンドイッチという名前は「パン半斤を使っているのでハーフ」ということだそう。ちょっと冷静になると、パン半斤はとんでもない量で、猛烈にお腹いっぱいになりましたが胃もたれはなし。そんな所からもクオリティの高さが感じられました。
そしてお会計の際にはおかみさんから「大丈夫? 足りた? お腹いっぱいになった?」とのお言葉と一緒に飴ちゃんを貰いました。
調査結果
『喫茶Y』はデカ盛りのサンドイッチとともに、おかみさんも有名。コテコテだけど、気の良い人からのあふれるサービス精神にふれつつ、美味しいデカ盛り喫茶メニューを食べるならここに決まり!ちなみにお店は13時くらいまでと意外に早く閉まってしまうので、そこだけは注意が必要です。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP DATA
喫茶Y(キッサワイ)
住:大阪府大阪市北区豊崎1-3-1
TEL:06-6373-2688
営:8:00~13:00
休:日曜・祝日
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。