●日本唐揚協会認定カラアゲニストで、からあげをこよなく愛するライター・松本壮平氏が、からあげ好きの間で評判の千葉のお店『からあげ大将亭』を突撃! 噂の紅しょうがのからあげを実食レポートします
千葉県市原市にある『からあげ大将亭 八幡宿本店』はからあげを愛するカラアゲニストの間でも有名な鶏のからあげの名店のひとつ。名物は一番人気の「しょうゆからあげ」と「紅しょうがからあげ」。

食べてみたいと思いつつ、なかなか千葉まで足を伸ばす機会がなく、これまで筆者は一度も行ったことがありませんでした。特に気になるのは「紅しょうがからあげ」。実は紅しょうがを使った鶏のからあげを出すお店はほかにもありますが、『からあげ大将亭』のものは一体どんな味なのか気になります。というわけで、いざ実際に味わってみるべくお店に向かいました。

八幡宿駅に降り立った筆者。目指す『からあげ大将亭 八幡宿本店』は、駅から徒歩10分ほどの場所にありました。テイクアウトやデリバリーがメインのお店ですが、店内のイートインスペースでそのままいただくことも可能。いざ、いただきます!
ご飯やお酒が必須!“ちょっピリ”系の刺激がクセになる!

今回、筆者が購入したのは「紅しょうがからあげ」(3個・410円)、「丸ごとにんにくからあげ」(3個・440円)、そして「しょうゆからあげ」(3個・350円)。
10分ほどで3種類のからあげが登場。10種類以上のスパイスを調合した漬けダレにひと晩じっくり漬け込み、大豆白絞油で揚げてあるのが特徴です。どれも大きめサイズで、コロンと丸い形状が可愛らしいですね。
まずは「紅しょうがからあげ」から味わってみます。

衣に歯を入れると、カリッとした食感とともに、閃光が走るように広がる紅しょうがの鮮烈な風味。肉汁に溶け込んだ旨みも一気に攪拌されて、食べるほどに旨みが強まる印象です。ちょっとだけピリッとした刺激が時間差で来る“ちょっピリ”系の味。その刺激が舌から離れません。

これはご飯はもちろん、ワインや日本酒などで舌をすっきりさせたくなるウマさ! 名物というだけのことはあります。鶏肉もしっとり食感に仕上がっていて、衣の歯ざわりとのギャップが実にイイ!
これまで筆者が食べてきた紅しょうがからあげの中でも1、2位を争うレベル。味付けにショウガを使うからあげは珍しくありませんが、それよりもくっきりシャープな味わいを生み出しています。千葉まで来てよかった…!
ニンニクがまるごと1個入った「丸ごとにんにくからあげ」と正統派の「しょうゆからあげ」も旨い

「丸ごとにんにくからあげ」には、なんとニンニクがひと粒、丸ごと入っています。ニンニク独特の風味と刺激がドカンと炸裂するのを想像したのですが、意外にもそれはひかえめ。

ほんのりとしたガーリックの風味が鶏肉にほどよいアクセントを与えています。そのニンニクもやわらかく、ほっくりとした口当たり。これまた時間差で軽いピリッと感に襲われますが、一般的なニンニクからあげよりも爽やかな印象があります。

最後は正統派の「しょうゆからあげ」。こちらはカリッとした衣に少しモッチリ感もあります。歯を立てると衣がジワッと肉に圧をかけていき、旨みがしぼり出されてくるよう。正統派のしょうゆからあげで、一番人気というのもわかりますね。
まとめ

ショウガやニンニクは、もともとからあげの味付けに使用される材料なので「紅しょうがからあげ」も「丸ごとにんにくからあげ」も、その点では相性がいいのは自明の理。とくに紅しょうがは、お店によっては紅しょうがそのものに衣を付けて揚げているところもあるほど(串揚げでもおなじみですね)、揚げ物には向いている食材。からあげの衣に使えばウマさが倍加するのも納得ですね。
いやー、ごちそうさまでした。噂に違わぬ旨さでした。次回はお弁当で白いご飯と一緒にかぶりつきたいと思います!
●SHOP INFO

店名:からあげ大将亭 八幡宿本店
住:千葉県市原市五所2013
TEL:0436-41-8572
営:10:00~20:00
休:月(祝日の場合は営業、翌平日休)
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。