●調査内容:「最低でも週イチの魚食」を楽しんでもらおうと、あのキッコーマンがオープンした『FISH A WEEK 週一魚』というお店の秘密を徹底調査。

 突然ですが、あなたは週に何回くらい魚を食べていますか? 「魚が健康に良い」とは理解しつつも、なかなか食べる機会が少なかったり、調理の手間などを考えると肉を選択したり……という人は多いように思います。

 かくいう筆者も、「最後に魚を食べたのはいつだっけ?」とパッと思い出すことが難しいほどですが、そんな中、「最低でも週に1回は魚を食べてほしい」という思いが込められた飲食店がオープンしました。東京・四谷にある『FISH A WEEK 週一魚』というお店で、食品メーカー大手の『キッコーマン』が出店したもの。

 魚・もち麦・野菜を使ったメニューを、イートイン・テイクアウト・フードデリバリー・キッチンカーと様々な形で楽しめるという、ありそうでなかった興味深い取り組みです。今回はこの『FISH A WEEK 週一魚』に来店し、お店の思いをキッコーマンの事業開発部長である茂木潤一さんに聞きつつ、こちらでいただける絶品ワンプレートメニューをいただきました。

魚食の“値段が高い・調理が面倒・入手が難しい”を解決すべく出店!

キッコーマンが手がける“最低でも週イチで魚食を”がテーマの『FISH A WEEK 週一魚』が魅力的すぎる!

 “美味しく食べていたら、いつのまにか健康的な食生活を実践している”というコンセプトの『FISH A WEEK 週一魚』。週に1回以上は魚を食べてほしいという思いを込めて命名したそうです。キッコーマン・茂木さんに話を聞きました。

「多くの方が『食を通して健康的な生活をしたい』と考えていると思いますが、実際にそういう生活を出来ているかというと、『20代~40代の働き盛りの世代の方では約3割の方しかできていない』というデータがあります。そこで、普段の食生活で不足しがちな食材や栄養素を手軽に食べられるサービスをご提供できたらと考えました。その中でも特に、魚ともち麦に注目し『FISH A WEEK 週一魚』のサービスを開始しました。

 この20年、日本の魚の消費量はどんどん減っているのですが、その一方で、約5割の方は『健康のために魚を食べたい』という意識をお持ちのようです。しかし、魚食は“値段が高い・調理が面倒・入手が難しい”などの問題がネックとなり、家庭の食卓での登場頻度が減ってきています。これを解決できるサービスがあれば、皆さんに魚をもっと摂っていただけるのではないかと考えました。

『美味しく食べて、気が付いたら健康的な食生活をしている』という価値を、『FISH A WEEK 週一魚』を通して、多くの皆さんに提供していきたいと思っています」(キッコーマン・茂木さん)

こだわりの魚食メニューをワンプレートで提供!

キッコーマンが手がける“最低でも週イチで魚食を”がテーマの『FISH A WEEK 週一魚』が魅力的すぎる!

『FISH A WEEK 週一魚』は、顧客の自由度を優先するオーダーの仕方です。メインの魚料理と野菜デリを2品選び、もち麦ごはんと一緒にワンプレートで食べられるセットが基本となっています。魚を使用したメイン料理(2022年12月現在は全6種類)は、和・洋・中の様々なジャンルのスパイスを使ったソースが特徴でした。

キッコーマンが手がける“最低でも週イチで魚食を”がテーマの『FISH A WEEK 週一魚』が魅力的すぎる!

 今回、筆者はまずメインに「サバのタンドリー焼き イエロースパイシーソース」をチョイス。さらに、野菜デリは「葡萄のパンプキンサラダ」と「オクラのジェノバサラダ」をチョイスし、このセットで850円(税込)です。メインの種類によって基本の価格は750~900円(税込)で、四谷界隈ではお得なメニューだと思いました。

「サバのタンドリー焼き イエロースパイシーソース」はココナッツミルクべ─スのアジアンテイストなカレーで、サバとカレーがこんなに合うとは驚きです。ココナッツミルクのまろやかさに複雑なスパイスの風味がぴったり。もちろん、後述するセットのもち麦との相性も抜群で、もち麦にかけてカレーのようにいただいても、あるいは、そのままスープのようにいただいても、どちらも美味しくいただくことができました。茂木さんによると「スパイスを効かせることで、食塩分が少なめでも満足感ある味わいに仕上がる」という効果もあるとのことでした。

野菜を十分に摂れる一方、白米の約20倍の食物繊維を含むもち米も健康効果十分

キッコーマンが手がける“最低でも週イチで魚食を”がテーマの『FISH A WEEK 週一魚』が魅力的すぎる!

 また、「葡萄のパンプキンサラダ」と「オクラのジェノバサラダ」とも、野菜を敬遠しがちな筆者でも進んでいただけるオシャレなメニューでした。

「葡萄のパンプキンサラダ」は、葡萄とかぼちゃの相性がぴったり。葡萄のジューシーな甘さが、まろやかなかぼちゃの味わいを引き立てています。スパイシーな料理の箸休めとしてぴったりです。

葡萄とかぼちゃは初めて食べる組み合わせでしたが、このような食べ方もできるんだと楽しい発見ができました。もう一つの「ミニトマトとオクラのジェノバサラダ」は、ジェノバソースの香りが本格的です。ミニトマトのジューシーな食感と、オクラのシャキシャキ感も楽しめました。

キッコーマンが手がける“最低でも週イチで魚食を”がテーマの『FISH A WEEK 週一魚』が魅力的すぎる!

 そして、もち麦ごはんがこれまた美味! 白米の約20倍の食物繊維が含まれています。上にあしらわれているフライドオニオンも良いアクセントになっていて、魚、野菜、もち麦と、身体に良いものを美味しく食べられていることに、食事をしている最中から嬉しくなりました。

四谷の1号店だけでなく、キッチンカーでの展開も

キッコーマンが手がける“最低でも週イチで魚食を”がテーマの『FISH A WEEK 週一魚』が魅力的すぎる!

『FISH A WEEK 週一魚 四谷店』ではイートイン、テイクアウトを利用できるのと同時に、UberEatsなどのフードデリバリーサービスなども対応。テイクアウトはオシャレな包材を採用していますが、これは竹を使用しています。

キッコーマンが手がける“最低でも週イチで魚食を”がテーマの『FISH A WEEK 週一魚』が魅力的すぎる!

 また、キッチンカーも展開し、様々な場所で、美味しい魚を気兼ねなくいただけるのもまた『FISH A WEEK 週一魚』の魅力です。

健康・環境・味わいの三方ヨシを実現した『FISH A WEEK 週一魚』

『FISH A WEEK 週一魚』は、「海の豊かさを守ろう」というスローガンを掲げるブルーシーフードガイドの理念に賛同し、ブルーシーフードパートナーに加盟したそうです。ブルーシーフードガイドとは、海の資源を守るために、環境に配慮された水産物を食べようという考え方のもと、水産資源や生態系に配慮したシーフードのリストです。魚はこのリストのものを優先的に調達しているとのことです。

調査結果

 人々の健康面を考え、環境への配慮をしながら美味しい食の提供を実現した『FISH A WEEK 週一魚』。まさに三方ヨシを実現した画期的な取り組みで、気軽に魚食を楽しめ、そして、新たな魚のメニューにも出会わせてくれるお店でした。美味しく食べていたら、いつのまにか健康的な食生活がでるき……これからの時代に求められるものを多く取り入れた超理想的なお店、それが『FISH A WEEK 週一魚』なのかもしれません。

(撮影・文◎松田義人)

●SHOP INFO

店名:FISH A WEEK 週一魚 四谷店

住:東京都新宿区四谷2-2-18
営:9:00~21:00 ※11時まではドリンクのテイクアウトのみ
休:お盆および年末年始

https://fish-a-week.kikkoman.co.jp/

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