ゲストは、シェアハウス探しのポータルサイトひつじ不動産代表の北川大祐さん。

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ひつじ不動産は、2005年に立ち上げた「シェアハウス専門のポータルサイト」でシェアハウスに住みたい!シェアハウスについて知りたい!という方に向けて物件情報や基本情報を発信しています。


物件掲載数は約4300件です!
ちなみに、ひつじ不動産では、運営から提供された写真ではなく、全部の物件に必ず行って、自分たちで写真を撮っているんです。

Q:シェアハウスはルームシェアとは違う?
すでに知っている友人同士で一緒に物件を借りて住むのがルームシェア。
シェアハウスは、その物件を運営する個人や会社があって、そこに、いろいろな人が入居することです。
ですので、シェアハウスは、さまざまな人が一緒に住むことを前提に設計されていて、共同スペースの施設やコンセプトがバリエーションに富んでいるんです。
ルームシェアだと、住んでいる同士で、「ゴミ出しをいつにしようか」「掃除当番は誰」とかルールを決めないといけないですが、住人同士のルールやトラブルを運営が管理してくれるのもシェアハウスならではですね。

「シェアハウス最新事情」その①

若者だけではない!30代以上の利用者が増加中

利用する人の割合として、多いのが20代で、だいたい50%。
一番多いのが20代後半の社会人です。逆にいうと、残りの半分はほぼ30代以上なんです。

業界的に、中長期的に見ると30代、40代のシェアが伸び続けているんです。
ただ、世代を問わず、シェアハウスの需要は7割が女性。昔からずっと変わらず、基本的に女性が多いんです。さらに、日本のシェアハウスの状況は、世界的にみても珍しい数字で、20~30代の社会人女性がその文化を作ってきたと言っても過言ではありません。

背景として、晩婚化で単身者が増え続けている(既に4割が単身世帯)30歳を過ぎると、学生~新卒時代の同期が分散結婚、さらに出産子育てとなり、単身者は気軽に遊べる仲間が減少していきます。

そんな方達にとって、シェアハウスという場所がピタっとハマるようなんですシェアハウスの仲間と週末に、「お出かけ」「バーベキュー」など。シェアハウスは一緒に過ごす“仲間”を作るのに適しているんです。

30代以上の単身者の潜在需要にフィットした、ということもあります。
おまけの価値もポイントです。広いリビングや大きなキッチン、ダイニング過ごす時間+アルファの付加価値設備(フィットネス等)

最近は50-60代の需要も少しずつ増加しているんです。
人生の新しいチャレンジとして、
幅広い世代幅広いバックグラウンドの人たちと関わる機会を持ちたい
そろそろ離婚したいので、その後の人生プランとして検討したい

入居者の声を聞くと、「いろんな人とお話ししたい」とか、あとは、バリキャリな感じの方が“交流を広めるため”に入居しているようです

いまシェアハウスの利用者は若者だけじゃない! 30代~60代が楽しむシェアハウス事情


「シェアハウス最新事情」その②

トレンドは、入居者50人超えの大型シェアハウス

最近、注目されているのが、入居者が何十人もいる大型のシェアハウスです。
大型シェアハウスは、以前からあるにはあったんですが、シェアハウス自体に需要の増加にともなって、ゴージャスな大型シェアハウスが増えてきているんです。中には、100部屋以上あるものも。共用施設がすごく豪華な物件多いです。

大型物件のもうひとつのトレンドは、「リモートワーク対応」です。
共用部分に、必ず言っていいほどリモートワーク用のスペースが設けられています。電源、Wi-Fiはもちろん完備。広くて快適なスペースで仕事や作業ができます。



たとえば
神奈川「The Finest 宮前平」
園都市線沿線の便利な街に建つ、リモートワーク対応の本格派レジデンス。
およそ90畳の共用ラウンジの一角に3つのボックスシートを備えるほか、お仕事専用のワークルームも。
全81室の住まいは、5~6万円台中心のリーズナブルな賃料も魅力。

東京「ジェイヴェルデ 大谷田」
『読む団地』として再生した26戸の賃貸団地。
本から始まるご近所づきあいを実現するため、共用リビングには天井近くまで届く本棚、廊下には入居者セレクトを反映した「マイブック図書館」を備える。充実のキッチン設備も魅力。

「シェアハウス最新事情」その③

猫と人と一緒に暮らす。猫好きのためのシェアハウス

最近、地味に増加しているのが、シェアハウスで猫を飼っている物件。
猫が、共有スペースを自由に行き来しているので猫好きにはたまらないんです。キャットウォークがあったり、猫グッズが満載だったり。保護猫をひきとって飼っているハウスが多いです。

これまでも、犬がいたり、変わった生き物がいたり、奇抜なコンセプトの物件はあったんですが、実は奇抜なコンセプトの物件は定着しづらいんです。

そんな中、“猫シェアハウス”は地味に増加しているんです。ほかの生き物に比べて世話しやすい、というところが大きいかと。

たとえば
千葉「猫のしっぽ 柏の葉」
猫のいるシェアハウス。連れ猫と入居もOK。運営者さん自身の手掛けたハイセンスな猫空間が独特。2025年6月スタートで、まだまだ実績はこれから。

神奈川「La Ohanya 横浜山手」
yamate 横浜山手の、保護猫と暮らす5室だけの女性専用シェアハウス。猫の居場所が内装に溶け込みつつ、アクセントにも。広い庭と、庭を見下ろすバルコニーも贅沢。山手らしい異国の香りもほんのり香る、すこし優雅でリラックスした空間。ここは、猫を飼っている方が自分の猫を連れて入居することもOKです!

神奈川「にゃんこの森 横浜」
yokohama まるで猫カフェのような「ねこラウンジ」がハイライト。
猫を飼っている人と猫が好きな人のための住まいでは、旅行や出張などの不在時の助け合いも役に立つ。

このようなシェアハウスは、さきほどとは逆に小規模物件が多くなります。
大規模物件は多くの人を集める必要があり、保守的になりがちなんですが、小規模物件は個人の「やりたいこと」がそのまま形になり、作品性が高いんです
個人オーナーが自分の好きなシェアハウスを作って運営してビジネスと趣味を両立しているんです。
内装にこだわって「全面 英国風」にしているシェアハウスもあります。

いまシェアハウスの利用者は若者だけじゃない! 30代~60代が楽しむシェアハウス事情

(「ジェーンスー 生活は踊る」 2025年9月8日放送)

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