日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。



6月の生活情報で花粉症の「舌下免疫療法」について取り上げました。
「舌下免疫療法」は、花粉症を患う方のなかで、最も多い「スギ花粉症」に対しておこなう治療で、有効性と安全性が確認されたことなどもあって「保険適用」。山内さん自身も「舌下免疫療法」で花粉症の症状が改善しているそう。

そんな花粉症ですが、秋の花粉症も気になる。
そろそろ始まっている人もいるかも?ということで、秋の花粉取り上げたいと思います。気象予報士の池田沙耶香さんに色々と教えていただきました!

秋の花粉は呼吸器に入り込みやすい?の画像はこちら >>

Q、秋の花粉ってどんなものがあるの?

1. イネ:夏にも飛散しますが、秋にもピークがあります
2. ブタクサ:代表的な秋の花粉症原因植物
3. ヨモギ:春の七草としても知られますが、花粉を飛ばすのは秋
4. カナムグラ:雑草の一種で見分けにくい植物

これらの植物は都心部でも観測されており、例えば東京都杉並区では稲花粉やブタクサ、ヨモギの花粉が確認されています。

Q、秋の花粉症の特徴は?

秋の花粉症には春の花粉症とは異なる特徴があります!

ブタクサの花粉は、スギやヒノキの花粉の約半分のサイズしかありません。粒子が小さいため、より深く呼吸器に入り込みやすいそう。くしゃみや鼻水だけでなく、咳の症状も特徴的です。季節の変わり目の「風邪」と勘違いしてしまう人も。

また、春の花粉症と異なり、秋の花粉の原因植物は都市部の身近な場所に生育していることが多いのも特徴です。スギやヒノキが山に生えているのに対し、ブタクサやヨモギなどは公園や道端など、私たちの生活圏内に存在します。

秋の花粉は呼吸器に入り込みやすい?


秋の花粉症はすでに始まっている

温暖化によって、秋の花粉症に大きな影響を与えています。

例えば・・・

花粉の飛散期間が長くなっている
花粉の量が増加している
花粉の飛散開始時期が早まっている

「二酸化炭素の量が増えることによって、花粉の量が多くなっている」という調査結果もあり、温暖化によって植物の成長が促進され、花粉の生産量が増えていると考えられています。


秋の花粉症は、春の花粉症と“対策”が違う

通常の花粉症対策(外出時にはマスクやメガネを着用・帰宅時には服や髪についた花粉を払い落とす・室内の換気に注意する)は継続しつつ・・・


1. 足元からの対策を重視する
ペットの散歩後、家に入る前にブラッシングをする
公園で遊んだ後は、ズボンの裾についた花粉を払い落とす
玄関に花粉を払うためのブラシなどを設置する

2. 適切なマスクの選択
粒子が小さいため、PM2.5対応など目の細かいメッシュのマスクを選ぶ

3. 医療機関での相談
風邪と思っていた症状が実は花粉症かもしれません
血液検査でどのアレルゲンに反応しているか調べることができます

秋の花粉症は春の花粉症に比べて情報が少なく、正しく認識されていないケースが多いのが現状です。秋になると毎年のように「風邪かな?」と思う方へ、それが実は花粉症である可能性も考慮してみてください!

TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)

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