日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
10月1日のゲストは料理家で「谷中松寿司」三代目の野本やすゆきさん !
秋の味覚の一つでもあるサンマ。今年は豊漁なうえ、脂がのっていて特に美味しいといわれていますね。たくさん獲りすぎてしまうといけないので、漁業調整も実施しているほどのようです。
一般的に、サンマは塩焼きで召し上がる方が多いのではないでしょうか。ただ、家に魚焼きグリルがない!という方や、グリルの後処理が億劫という点から、サンマを買うのを諦めてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。今回は、グリルを使わずに、フライパンなどでできて、サンマを美味しく食べられるレシピをご紹介いただきましたので、参考にしてみてください!
サンマを買うときにどんなところをチェックすべき?
目が澄んでいて黒目がはっきりしている。
腹や肛門が破れていない。
体の胴の幅が厚いもの。
顔が小さいもの。
を選ぶとより新鮮で脂がのっている美味しいものを選べるそう。
顔が小さいというのは、つまり、身がふっくらしていて比較で顔が小さく見えるもの。結局、サンマは、体が大きければ大きいほど脂がのっていて美味しいのだとか!
旬の魚サンマを、グリル無しでも楽しめるレシピ1つめは…
サンマの焼き棒寿司

材料(棒寿司2本分)
① サンマ 1尾
② サラダ油適量
③ ごはん 0.5合
④ 酢 大さじ1
⑤ 砂糖 小さじ1
⑥ 塩 小さじ1/3
作り方
1)まず、下準備としてサンマを3枚におろし、塩(分量外)をふります。(3枚おろしが難しそうであれば、魚屋やデパートなどで声をかけると、おろしてくれるところもあるので、聞いてみてください!)
2)フライパンにサラダ油を熱し、サンマの両面に火が通るまで、片面につき12分ずつ焼きます。焼けたら、バットに取り出して粗熱をとります。
3)続いて酢飯を作ります。ごはんに、酢、砂糖、塩を入れて混ぜておきます。
4)ラップを敷いてサンマをのせて、その上に酢飯をのせたら、ラップで包みしっかりとおさえましょう。食べやすい大きさに切って完成!
作るときのポイント
酢飯を作るときのごはんはアツアツで!酢については米酢の方がオススメですが、もっと手軽に作るなら、すし酢とご飯を混ぜるだけでもOKです!
スー&杉山:サンマの脂と酢飯の相性がすごく良い!めちゃくちゃ美味しい!!
茹でサンマのエスニック風

材料(2人分)
① サンマ 2尾
② 酒 大さじ2
③ 水 1500mL
④ 生姜の薄切り1かけ分
⑤ パクチー 適量
タレの材料
⑥ ナンプラー大さじ1
⑦ レモン汁 大さじ1
⑧ 砂糖 小さじ2
⑨ ごま油 小さじ1と1/2
作り方
1)まずは下準備です。サンマの体についているぬめりを、包丁でこそぎ取りましょう。つぎに、内臓を「つぼ抜き」で取り除きましょう。サンマの顔の部分をもって手前に起こしたら、頭のてっぺんの部分からヒレにかけて、包丁で切り込みを入れて骨だけ切ります。その際、お腹の部分はつながったままにしてください。サンマの頭を利き手の方に持ってきて、包丁で頭を押さえながら、反対の手で体を引っ張ると、するっと内臓が出てきてくれます。
(難しそうでしたら、こちらも魚屋さんやスーパー、デパートで、やってくれるところもあるので、聞いてみてください!)
2)内臓が取れたら、半分の大きさにカットします。骨の部分には血合いが付いているので、水で流しながら、菜箸を突っ込んではがすようにして洗い流します。できたら、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
3)続いて、タレの材料を全て混ぜておきます。
4)水1500mLを沸騰させて、生姜の薄切りと酒を入れます。さらに、サンマを入れたら火を弱くして、67分くらい茹でます。
5)サンマが茹であがったら、皿に盛って、タレをかけて、パクチーを添えたら完成!
作るときのポイント
魚は沸騰させたお湯で茹でると旨味が逃げてしまうのでゆで魚にする時は低い温度で。(煮魚などは、ゆで汁ごと食べるので沸騰していてもOK。)
きょうはエスニック風でご紹介しましたが、シンプルにおろしポン酢や、ポン酢に刻みトマトやネギ、青じそなどを混ぜたタレなどでも美味しいです!究極、家にあるドレッシングなどでも美味しいと思います!
スー&杉山:見た目も皮がキラキラしていて綺麗!エスニック風味とすごく合う!ふっくらプリプリ!焼きより茹での方が好きかも!

野本やすゆきさん(料理家/「谷中松寿司」三代目店主)
大学卒業後、調理師学校に通い、調理師免許を取得。家業の寿司店で修業する傍ら、フードコーディネータースクールに入校。卒業後は、母校の講師を経て独立。
料理雑誌へのレシピ提供のほか、テレビ番組や広告のフードコーディネートや、メニュー開発など、食にかかわるジャンルで幅広く活躍中。
YouTubeのでは【野本やすゆきチャンネル】にて様々な情報を配信中。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)