東京の多摩地域にお住まいの方、出身の方もそれ以外の方にも多摩を愛していただきたいという番組「立飛グループpresents東京042~多摩もりあげ宣言~」(略して「たまもり」)。MCは土屋礼央さん(国分寺市出身)&林家つる子さん(八王子市の大学出身)。

今週も、多摩地域のさまざまな人やモノ、場所とコラボレーションして、さらに多摩地域の魅力を伝えていこうという特別企画“多摩もりあげ団”! 「多摩の大学・学園祭 スペシャル」の第2弾は、「多摩美術大学」「武蔵野美術大学」の学園祭実行委員会のみなさんが登場!!!

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

今回は「多摩美術大学」「武蔵野美術大学」が参戦!

土屋:今週も先週に引き続き、こちらの企画を行います!

つる子:「多摩の大学 学園祭 スペシャル~~Part2!!」

土屋:多摩地域にキャンパスがある大学の学祭実行委員会の皆さんに声をかけてさせてもらって、急きょ、今回集まっていただいたというこの企画! 先週は、「一橋大学」「中央大学」「法政大学」というザ・大学みたいな大学の学園祭実行委員会の方々でした。 

つる子:そうでしたね。

土屋:今回は特徴のある大学2校でございます、“美術大学”でございます。

つる子:おお!

土屋:私は両親が「武蔵美」の人間なのでわかりますが、美大生は“大学生じゃない”可能性もありますから。

つる子:そうなんですか!?

土屋:個性的なんで。それも魅力ですけどね。今日はお二人来ていただきました。自己紹介していただきましょう。

多摩美・津野さん:2つのキャンパスのうち、1つが八王子市にある「多摩美術大学」から「2025年度 芸術祭 実行委員会」の津野智典です! よろしくお願いします!

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土屋:今日のダボっとした服装から美大って感じがしますが(笑)。そしてもうひと方、自己紹介をお願いします!

武蔵美・吉田さん:2つのキャンパスのうち、1つが小平市にある「武蔵野美術大学」から「武蔵野美術大学 芸術祭2025 実行委員会」の吉田鼓です!

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

土屋:嬉しい! 「武蔵美」は私は完全にホームですから! どれだけ行ったことか! そして私は「武蔵美」のすぐ近くの「白梅幼稚園」ですから。

武蔵美・吉田さん:実は私も「白梅幼稚園」です(笑)。

土屋:マジですか!? ピアノ無しで歌っていた?

武蔵美・吉田さん:はい!

多摩美・津野さん:今日は完全アウェーですね(笑)。

土屋:2人の学部を聞こうかな。

「多摩美・津野さん」は何学部なんですか?

多摩美・津野さん:学部は美術学部くらいしかなくて、学科は芸術学科という、美大にしては珍しい小論文で受けられるデッサンを使わない学科で。美術史を学びたくて。 

土屋:へえ、そうなんだ! 「武蔵美・吉田さん」は何学部なんですか?

武蔵美・吉田さん:私は芸術文化学科といって「多摩美・津野さん」と似たような学科なんですけど、制作はもちろんするんですけど、それこそ美術史だったり、コト=プロジェクトのデザインが多い学科です。

土屋:じゃあ、お二人は将来どういう職業に就きたい思ってますか? 

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

多摩美・津野さん:自分はマンガの編集者になりたいと思って、出版社など文章の編集がいいなと思っています。

土屋:そのためには美大はいいってことなの?

多摩美・津野さん:いえ、私の叔父がマンガを描いていて、制作と少し近いから制作がある美大に。制作もわかって編集もわかる仕事に就きたいですね。「武蔵美・吉田さん」は?

武蔵美・吉田さん:私はエンターテイメントの世界が好きで、それこそラジオとかテレビとか・・・まだテレビっ子だったりするので。人を楽しませるエンターテイメントの仕事に就ければと夢に描いています。

土屋:「武蔵美・吉田さん」、地元はどちらですか?

武蔵美・吉田さん:それこそ「国立市」生まれ、「小平市」出身です(笑)。

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

土屋:へえ! 「鷹の台駅」の「三鈴」が閉店したんだって。あそこのいなり寿司とか美味しかったのにね~。

武蔵美・吉田さん:存じ上げております(笑)。

土屋:「多摩美・津野さん」は出身はどちらなんですか?

多摩美・津野さん:千葉県千葉市です。

土屋:お二人が、学園祭の実行委員になろうと思ったきっかけは?

多摩美・津野さん:先輩に誘われて入ったというのが最初で、友達も入っていたし、1年からダラダラと続けていたら3年目に委員長になっていましたね。

土屋:辞めることもできたのに続けたというのは学園祭の実行委員の面白みも感じていたということ?

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

多摩美・津野さん:いや、学園祭は準備がめっちゃ大変なんですけど、本祭期間が面白くて、その楽しさがギリギリプラスかな、ということで続けているという。

土屋:「武蔵美・吉田さん」はどうして実行委員になったんですか?

武蔵美・吉田さん:私は今2年生なんですけど、2年生で実行委員長をやるという独特の方式を取っていて。去年1年間ボーッと過ごしていたらいつの間にか実行委員長になっていたという(笑)。

多摩美・津野さん:マジで同じっスね! 

土屋:オレは「武蔵美」の両親を持つ息子だから言うけど、変わった人が多いと思うよ! 

武蔵美・吉田さん:たしかにそうですね(笑)。

つる子:みんなをまとめ上げるのは大変そうですね。

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

土屋:個人主義の極みみたいなところがあって束ねるの大変だと思うんだけど、どうですか?

多摩美・津野さん:参加者の方が大変だったりしますね。委員会は自分の意思で入ってくるんで、言ってしまえば“マトモな人”が来るんですけど、学園祭の参加者は<何でこういう絵を売ってはいけないんですか?>とか。絵など自分の作品を使うので、こだわりが強くて困りますね。 

武蔵美・吉田さん:めっちゃわかります(笑)

つる子:わかるんだ(笑)。

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

土屋:美大生ってね、ほんとにマスの行動をしないのよ。

“自分の世界がここに当てはまれ!”“私の世界に寄って来い!”みたいな。そんな人ばかりよね。

つる子:すごいな!

個性が強い「多摩美」「武蔵美」の独特な“あるある”

土屋:それぞれの大学の“あるある”も聞きたいな。「多摩美・津野さん」、どうですか?

多摩美・津野さん:路上やキャンパスに“もの”が置いてあって、落とし物なのか、インスタレーションという作品なのかがわからなくて(笑)。

つる子:(笑)。

多摩美・津野さん:イーゼルなどが置いてあって、(あ、これ、、、落とし物?)って。動かしたらダメじゃないですか。動かすのをためらうというのはあります。 

つる子:これがあるあるなのはすごいですね(笑)。おもしろい!

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

土屋:「武蔵美・吉田さん」、どうですか?

武蔵美・吉田さん:実行委員会内で全員に聞いたんですけど、“校舎がカッコいい!”、“ファッションの個性が強い!”、“とにかく課題が多い”という。

土屋:美大は卒業するのも大変だっていうもんね。

武蔵美・吉田さん:そうですね。課題が多いので。

土屋:あと、「武蔵美」の“あるある”は、近くに飲食店が少ないね。どこで食べているんですか?

武蔵美・吉田さん:自転車やクルマがないと大きなご飯屋さんに行けないので。なので、帰りは個人経営の中華のお店とか。それはそれで楽しいです。

土屋:「多摩美」はキャンパスから駅は近いの?

多摩美・津野さん:最寄り駅は京王相模原線「橋本駅」です。

土屋:ご飯を食べに行くのは大変なの?

多摩美・津野さん:学食で済ませるか、学内にコンビニがあるのでコンビニで買うですね。

「多摩美」「武蔵美」の学園祭の見どころ

土屋:そんなお二人の美大の学園祭について伺いましょう。まずは「多摩美」の学園祭の名前から教えてください!

多摩美・津野さん:「多摩美術大学 芸術祭」といって、今年のテーマが“ボンボヤージュ”となっています。今年で90回目というけっこう歴史がある芸術祭になっています。

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

土屋:特徴は?

多摩美・津野さん:3日間あるんですけど3万人くらいが来るけっこう大きな学園祭になっていまして。フリーマーケット、模擬店、展示などのメインどころがあり、人がごった返していて。実行委員ながら坂があるのによく来るなって(笑)。

土屋:今年はどんな感じですか?

多摩美・津野さん:今年もやっぱりフリーマーケットですね。

フリマは参加者が多くて。自分の作品が売れて、好きな作品が買えるという。絵以外にもブローチ、服、陶器、ガラスなど、いろんな商品が点々としていて。

土屋:発想が豊かな人たちの作品がやっているので、普通のフリマと思ったら大間違いだよね。

つる子:美大のフリマはおもしろそうですね!

土屋:そして、「武蔵美・吉田さん」。「武蔵美」の学園祭の名前は何というんですか?

武蔵美・吉田さん:「武蔵野美術大学 芸術祭“幻のサーカス団 ArsCIRCUS”」という、今年はサーカスがテーマになっています!前年度から色々と会議を重ねて、いろんなテーマの中から最終的に一つ選ばれたのが、サーカス。

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

土屋:学園祭ではどういったことが行われるんですか?

武蔵美・吉田さん:エントランスの装飾は学園祭の執行部員で作っているものなんですけど、サーカスの動物を模したオブジェクトであったりとか、オープニングショーでジャズの演奏だったりとか、観客をサーカスの中に引き込むみたいな。

土屋:「多摩美・津野さん」の顔が(マジかよ!?)みたいな感じになっていたよ(笑)。けっこうちゃんとしたアミューズメントパークになるんだね。

武蔵美・吉田さん:お客さんから<テーマパークみたいだった!>って言ってもらえることがけっこうあって。設定を作り込んでやっています! 

土屋:門からけっこうあって敷地も広いから見やすいよね。では、目玉の企画も教えてください。

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

武蔵美・吉田さん:メインエントランスと、“パレードサークル”という大きなサークルがありまして、ディズニーのパレードのようにキャストを学生が学内で踊ったり。

つる子:パレードサークルって何ですか!?

武蔵美・吉田さん:学内の公認サークルです。キャストをやってみたい人たちが集まってパレードを研究して自分たちで演じながら。衣装やセットも美大生ならではのクオリティでやっておりまして。

つる子:すごい!

多摩美・津野さん:いや、確かにこれはすごいんですけど・・・僕は“ディズニーキャスト”なので! 

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

土屋:「多摩美・津野さん」が!?

つる子:ええ!?

多摩美・津野さん:僕1人で「武蔵美」に勝ってるな(笑)。僕、千葉出身ですから!

つる子:(笑)。

土屋:僕も「武蔵美」の学園祭に行ったことがありますけど、絵などの展示だけでなく、パフォーマンスも多いなって印象があって。

武蔵美・吉田さん:おっしゃる通りです! 

土屋:「多摩美・津野さん」、今、「武蔵美」の学園祭の話を聞いてどうですか?

多摩美・津野さん:すごいですね。毎年、「芸大」とか「武蔵美」の学園祭は見ているし話にも聞くので、ライバルというか。敵対心も燃えつつ一緒に頑張りましょうって。

土屋:「武蔵美・吉田さん」は、「多摩美」の学園祭の話を聞いてどうですか?

武蔵美・吉田さん:「武蔵美」とは違ったアプローチの仕方で、私こそ行ってみたいなって思いました。

土屋:じゃあ、それぞれの学園祭の日程なんですが、「武蔵野美術大学 芸術祭“幻のサーカス団 ArsCIRCUS”」が10月24日、25日、26日・・・

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

つる子:じゃあ、開催中だ!

武蔵美・吉田さん:はい! 今からでもお出かけして欲しいです!

土屋:キャンパスを歩けるから、将来「武蔵美」に行きたいと考えてる人にはいいかもしれない。

つる子:いいですね、大学見学として。

土屋:そして、「多摩美術大学 芸術祭」はいつやっているんですか?

多摩美・津野さん:11月1、2、3日の3日間やっています! 

つる子:なるほど~、「中央大学の白門祭」と被ってますね(笑)。

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

多摩美・津野さん:同じ「八王子」なので、同時に行けます!

土屋:「多摩美術大学」までのアクセスは京王相模原線「橋本駅」より神奈中バスで“多摩美術大学行き”で約8分。そして、「武蔵野美術大学」までのアクセスは西武国分寺線「鷹の台駅」より徒歩18分。18分ですけど、「玉川上水」をずっと見るのでね。それを全部「武蔵美」だと思えば!

武蔵美・吉田さん:はい、駅着いた瞬間から!

土屋:あとは、「国分寺駅」から西武バスで約25分。それと、「立川駅」より立川バスで約25分。それを使う学生さんが多いかな?

武蔵美・吉田さん:多いです!

多摩地域にキャンパスがある美大生が語る多摩の魅力とは!?

土屋:話を聞いていると、行ってみたくなるよね。両方の良さがわかると思うので。

つる子:行ってみたい!

「多摩の大学・学園祭 スペシャル②」(多摩美&武蔵美編)

土屋:この番組は、多摩の魅力を伝えていく番組なんですけど、多摩の大学に通うお二人が多摩の良いなと思う部分を教えてもらいたいです。まずは、「多摩美・津野さん」。千葉出身の人間から見てどうですか?

多摩美・津野さん:まず、自然豊かでいいなと思います。一つひとつが大きく見えるというか、街全体が大きいからかもしれないんですけど、一つ一つが大きくて。それこそ大学からクルマで行く距離ではあるんですけど、コストコがあって楽しかったり。あとは駐車場があるのでクルマでいろんな所に行けるのはいいなって。

土屋:駐車場代もそんなにかからないし。

多摩美・津野さん:ほんとに安いです!

つる子:(笑)。

土屋:では、「武蔵美・吉田さん」も多摩の魅力を教えてください。

武蔵美・吉田さん:私は多摩で生まれて多摩で育ってしまったので客観的に見ることができないなって(笑)。ほんとに緑豊かですし、通学路も「玉川上水」で幼稚園もすぐ近くだったので、ほんとに緑に囲まれながら学びを育める場所と思います。子供を育てるにはぴったりだと思います。

土屋:そうだね、子育てにはほんと良いますよ。僕や「武蔵美・吉田さん」みたいな人間に育ちますから。

つる子:(笑)。

土屋:2週に渡ってお送りしてきました「多摩の大学 学園祭 スペシャルPart2」は、「多摩美・津野さん」と「武蔵美・吉田さん」に来ていただきました! ありがとうございました!

多摩美・津野さん&武蔵美・吉田さん:ありがとうございました!

TBSラジオ『東京042~多摩もりあげ宣言~』より抜粋)

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