ゲストは、美術ライターの浦島茂世さん です。
今回のテーマは「こんな和もあるよ」
正統派の和ではなく、亜流の和です。
とはいえ、正統派の「和」はおなかいっぱい。。。な人も多いかと思いましたので、今回はちょっとだけ外し気味だけど、和な気分に浸れる展覧会を紹介したいと思います。
「実は味わい深い!浮世絵にいる おじさんフェスティバル!」
▼太田記念美術館「浮世絵おじさんフェスティバル」江戸時代の風景画には、ときどき味わい深いおじさんが登場しています。おちゃめなおじさん、楽しそうなおじさん、ご飯をたべているおじさんなど、単なるモブにしておくのはもったいない!
ということで、この展覧会は風景画のかたすみにかわいらしく登場している
「おじさん」をフューチャーする展覧会。
ユーモラスなおじさんを見ていると、江戸時代の人々は
けっこう楽しく暮らしていたんだろうなって気分になれます。
小笠原「日本人のサラリーマンキャラクターはここから来ているのかも」「今日も頑張るか」「まぁいっか」といった現代のサラリーマンの表情が当時のおじさんたちと似ているかも。
「浮世絵おじさんフェスティバル」
会期は、前期が2月1日・日曜日まで。
後期が 2月5日から3月1日までとなっています
会場は、太田記念美術館。
JR原宿駅、東京メトロ・明治神宮前駅から徒歩5分の場所にあります。
休館日は、毎週月曜日。開館時間は、午前10時30分から午後5時30分。
入場料は、一般1,000円、大学生・高校生700円、中学生以下 無料です。
「卒業式で袴をはくのはなぜ?女袴の近現代 展!」
▼弥生美術館「はいからモダン袴スタイル ―「女袴」の近現代―」
▼明治・大正の学生が着用し、現在は大学の卒業式や、このごろは小学校の卒業式でも人気の「袴」。でも、よく考えると、この袴っていったいなんでしょ?というところに着目した展覧会。
▼そもそも女性用の袴は、欧米から椅子と机が入ってきた&学校という制度が始まったときに生まれたもの。着物と帯は、椅子と相性が悪く、勉強しづらかったため、動きやすい男性用の袴を女子が着たのがはじまり。けれども、男性の服を女性が着ることが大炎上し、女性用の「女袴」が考案されるようになりました。
▼が、そのうち女性は普通に洋服を着るようになってしまったので、昭和の初期で袴を着るという習慣は絶えてしまい、卒業式などのみで着られるようになりましたとさ。
▼という内容を、実際の袴や、はいからさんが通るなどの漫画、袴が描かれた小説の挿絵や日本画などでたどります。袴の歴史だけでなく、当時の女性が置かれた環境などもわかる、コンパクトながら楽しくためになる展覧会です。
「はいからモダン袴スタイル ―「女袴」の近現代―」
会期は、3月29日・日曜日まで。
会場は、弥生美術館。
東京メトロ・千代田線「根津駅」、南北線「東大前駅」から徒歩7分の場所にあります。
休館日は、毎週月曜日。開館時間は、午前10時から午後5時。
入館料は、大人1200円、大学生・高校生1000円、
中学生・小学生500円です。
「実は仏像ってかっこいい!たたかう仏像展」
▼静嘉堂文庫美術館「たたかう仏像」
▼「仏の◯◯さん」とか、「仏の顔も三度まで」とか、仏様というと、ニコニコして柔和なイメージが持たれていますが、仏様のなかにはけっこうアグレッシブなタイプのものも多いのです。
▼ということで、この展覧会では「たたかう」仏さまが大集合。どれもなんか勇ましくてかっこいいです。ときどきお茶目な仏像も出てくるのが楽しい。仏様もいろんなかたちで私たちのことを考えてくれているのね、という気持ちになります。
静嘉堂文庫美術館「たたかう仏像」。
会期は、[前期]が2月8日・日曜日まで。
[後期]は2月10日から3月22日まで。
会場は、静嘉堂文庫美術館。
東京メトロ千代田線「二重橋前駅」直結。
JR東京駅・有楽町駅 国際フォーラム口から徒歩5分です。
休館日は、毎週月曜日。開館時間は、午前10時から午後5時。
入館料は、一般1500円、大学生・高校生:1,000円、中学生以下 無料です。
浦島さんからお知らせ
東京メトロの構内で配っているフリーペーパー「Alku Tokyo」というのがあるのですが、そのAlku Tokyoの創刊3周年記念イベントに呼ばれてお話をすることとなりました。「街歩き」がテーマで、第2部に、パブリックアートのススメについてお話します。
【東京メトロ フリーマガジン Alku Tokyo 創刊3周年記念イベント「Alku Day 2026」】チケット代は、3,800円です。詳しくは、「アルク トーキョー」のホームページをご覧下さい。
浦島茂世さん
■浦島さんは、神奈川県鎌倉市出身。
■大学では美学美術史を専攻し、1920年代の西洋美術・工芸について学ばれます。
■卒業後は、国内外で年間150以上の美術館やギャラリーへ足を運び、常日頃、美術の最前線を取材されています。
■また、著書に『東京のちいさな美術館めぐり』『猫と藤田嗣治』があるほか、博物館学芸員免許もお持ちでいらっしゃいます。
■美術の面白さをわかりやすく伝える“美術ライター”、浦島茂世さんです。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)

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