実は今、日本が世界に挑戦しているものがあります。それが「船の次世代燃料」です。
2050年まで時間がないワケ
数ある乗り物の中でなぜ「船」なのか。
そこには、温暖化ガスの排出・実質ゼロを2050年までに実現するという時間との闘いがあるんです。水素エンジンの技術開発に関わる、ジャパンハイドロ株式会社の青沼裕さんに伺いました。
ジャパンハイドロ株式会社 取締役CEO 青沼裕さん
時間軸の話って割と大変で、2050年ってたぶん普通の人はだいぶ先に感じると思うんですけど、船の世界ってもうすぐそこなんですよ。船って一回造って使うと、通常でも15年は使う。かつ造船所に船造ってくださいって言ったら、明日届くものじゃないんですよね。少なくても2年くらいはかかる。
例えば一つの造船所で1年に作れる船が10隻だとするじゃないですか。これを水素ガスとか新燃料対応船で作ると10隻が8隻とかになっちゃうんですよ。ということは売れる隻数がその分減っちゃうから造船所としては悩ましいんですよね・・・この問題も割と大変だと思います。
じゃあ全部置き換えていくのにどれくらい手前からやっていかなきゃいけないのっていう逆算をしていくと、あと数年っていう感じですね。数年後に日本中の造船所で作れるようになってないと、2050年の目標には少なくても計算上は到達できない。
船の世界では、もう待ったなしの状況なんです!
水素エンジン搭載船の特殊な構造:日本財団 提供船は、他の乗り物に比べてCO2の排出量も非常に多いので、今どんな船を造るかで未来の環境にも大きく影響します。水素は次世代燃料の中でも、水しか排出しない「究極の燃料」。日本はここを目指していくわけなんですが・・・
水素エンジンに抜擢!「タグボート」で行う意味
そんな中で最近、日本の港で世界初の快挙がありました。水素燃料を使ったタグボート「天歐(てんおう)」が、ゼロカーボン運航に成功したんです!
タグボートとはいわゆる「曳舟」。港湾などの狭いエリアで小回りがきかない大型船を誘導し安全に離着岸できるようにサポートする船です。大きさは約30mと小さめですが、馬力はとても高くて4000馬力ほど。(一般乗用車の馬力が100~200馬力程度なので、タグボートはその20倍~40倍のパワー!)
今回なぜ「タグボート」に水素エンジンを搭載したのか。再び、青沼さんのお話です。
ジャパンハイドロ株式会社 取締役CEO 青沼裕さん
1つはタグボートって港に付属する船なんですよ。荷物を運んであっちこっち行く船ではないということですね。そうすると水素を充填する方の水素ステーション、これが1箇所にあれば足りるんですよ。そういう意味で水素供給インフラの負担が少ないであろうと。あとはタグボート押してあげたり引いてあげたりするというのが主要な業務になるので、極めて力持ちな船でないとできないんですね。
かつ押せという指示があって押した後にやっぱり引けということもあるわけです。そうすると、船の操作としてはアクセルオンオフをすごい頻繁にすることになるんですね。それはエンジンとしては負担が大きいんですよ。そこでも水素が使えるんですということを証明したくて、あえてハードなものに挑戦したという経緯があります。
タンカーや漁船や長距離観光船だとその分インフラ設備も必要になりますから・・・
水素エンジンは出力が高い分、オンオフを細かく制御するのが難しいそうなんですが、強力な出力が必要なタグボートで成功したということで、実用化に向けて大きなアピールになったそうです!
水素は燃えやすいために、異常燃焼のリスクが高まる(エンストに繋がる)そこで、今回いきなり水素100%にせず、バイオ燃料とのハイブリットにして安定した運航を実現しました。バイオ燃料と水素の混焼で、世界初のゼロカーボン運航となりました。
一方で、水素って取り扱いが難しいイメージがありませんか?
異常燃焼の他にも、分子が小さいので漏れやすい、また金属をもろくする性質があるという課題も。その点は、エンジンやタンクに特殊な素材選びを重ねて十分に安全なもので応用しました。
実際に運用できる水素社会を目指すために
あとは、これが社会に広がるかというところですが、「新燃料」や「脱炭素」の話題ではいつも懸念されるあの問題があります。プロジェクトを進める日本財団・常務理事の海野光行さんに伺いました。
日本財団 常務理事 海野光行さん
水素といってもまだインフラがしっかりと整備されているわけではない・・・ですので、水素エンジンの研究施設を造船所内に設置をしました。これも世界初だったんですけれども、去年これを作りました。
その上で、今度は浮体式の水素ステーションそれを洋上に置いて効率よくできるようにすると。浮体式なので、土地が要らないので、その場所に浮かせて、船が来たときにすぐ注入してということができるというのは、メリットの一つなのかなとは思っていますね。今開発を進めているものの一つになります。
自動車では水素がなかなか普及していませんが、船の世界で「実際に運用できる水素社会を目指す」というのが今回のプロジェクト。
取り扱いの難しさもあり、世界的に水素に参入する国はまだ少ない。そんな中で、日本のモノづくりの力で「船の水素燃料」におけるルール作りを引っ張っていきたいということでした。
(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』より抜粋)

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