2026年2月14日(土)・15日(日)の2日間、TBS赤坂BLITZスタジオにて、本の祭典『AKASAKA BOOK STUDIO 2026』が開催されました。
イベントのメインコンテンツ、TBSラジオ『アフター6ジャンクション2』プロデュースによる展示企画『五冊展』。
本を愛する21人の「五冊」を公開。
『五冊展』 推薦人と推薦本の一覧(※50音順)
朝井リョウ 推薦
テーマ「こういう話だよ、と簡単に人に説明できない(からこそ印象深い)五冊」
コメント:気味の悪い小説が好きです。結ばれて良かった、報われて良かった、救われて良かった、そんなふうに気持ちを収めさせてくれない本の中にいると安心します。そういう矛盾ごと抱え込んでくれるような、別にそんなわけでもないような作品たちを選びました。
①「熊はどこにいるの」木村紅美
「オスミリジウムのような小説。つまり、小さな体積で物凄く大きな重量のある作品。200ページ未満なのに小説としての密度・強度が凄まじく、本の中に幽閉されそうになります。」
②「いい子のあくび 」高瀬隼子
「人間の感情の複雑性を、複雑なまま根ごとごそっと拾い上げて紙の上に転写してくれたような小説。表題作はもちろん、併録「お供え」も大好き。こういう本をもっと教えて下さい。」
③「めでたし、めでたし」大森兄弟
「とある同業者が「あまりにも奇書すぎて勝手に推薦ペーパーを作った」と言っており堪らず拝読し、本当に奇書すぎて読後に天を仰いだ一冊。言葉を選ばずに言うと、キショい奇書。」
④「N/A」年森瑛
「本が編めてしまうほどの文字数が費やされてこそ再現可能な苛立ちや違和感が描写された小説。一筋縄にいかない感情こそ“文章”を“小説”にしてくれると再認識させられました。」
⑤「外天楼」石黒正数
「読後、「こんな気持ちになるつもりじゃなかった」と呆然とさせられた漫画。序盤を無邪気に楽しんでいた自分は、このたった一冊の本を通過する間に、遠い過去の影となりました。」
伊賀大介 推薦
テーマ「アーティスト(芸術家)たちの本音を、心の棚に置いておこうか」
コメント:アーティスト(芸術家)たちは、しばしば崇高な存在、日常生活から逸脱した奇人、常人には及ばぬ思考を巡らせる天才、あの人はしょうがないよねーと逆カテゴライズされる変人だと思われる事が多い様に感じます。
①「既にそこにあるもの」大竹伸朗
②「今日の芸術―時代を創造するものは誰か」岡本太郎
③「デュシャンは語る」マルセル デュシャン / ピエール カバンヌ , 岩佐鉄男 / 小林康夫 訳
④「ニューヨークで考え中」近藤聡乃
⑤「アーティストが服を着る理由 表現と反抗のファッション」チャーリー・ポーター 著 , 清水玲奈 訳
池澤春菜 推薦
テーマ「世界に補助線を引こう」
コメント:わたしたちのいる世界は複雑でややこしくて面倒くさい。理解することを諦めてしまいそうになるけれど、そんな時は世界に補助線を引こう。他人事から自分事に近づくかもしれない、そこに人がいることが実感できるかもしれない、世界の見方が少しだけ変わる本たち。
①「シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選」シェルドン・テイテルバウム / エマヌエル・ロテム編 , 中村 融 他 訳
「イスラエルはどんな国なのか、どんな歴史があって、どんな文化が背景にあるのか。SFという形で、イスラエルの内側と外側を描く。イスラエルとパレスチナの紛争を理解するために。」
②「精霊たちの家」イサベル・アジェンデ , 木村榮一 訳
「アメリカによるベネズエラ攻撃、その背景を知るためには、南米とアメリカの関わりが重要。それをチリの歴史から見てみる。チリのアジェンデ大統領は彼女の父のいとこ。アジェンデ政権からクーデターによるピノチェトの独裁にアメリカがどう関わったのか。半世紀に渡る壮大な一族の歴史。不思議なことも不思議でないことも、日々の中に当たり前に共存する、マジックリアリズム溢れる傑作。」
③「フライデー・ブラック」ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー , 押野素子 訳
「アメリカで黒人として生きることはどういうことなのか。
④「問題だらけの女性たち」ジャッキー・フレミング , 松田青子 訳
「女は脳が小さくて、ちょっとでも考えようものなら卒倒するし、生殖もできなくなる? かつてそう思われていた時代がありました。抱腹絶倒、驚き、呆れ果て、それから今わたしたちがいる時代を考える。なぜそうじゃなくなったの? そして、なぜまだそうなの? 歴史のゴミ箱をひっくり返すために。」
⑤「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」(『息吹』収録)テッド・チャン , 大森 望 訳
「AIが人のパートナーとなり、AI人権を獲得した世界。テッド・チャンはコンピュータ科学を専攻したテクニカル・ライターでもある。SF作家の中でも屈指の解像度で描かれる、人と、人とは全く異なる存在が共存する世界。」
いとうせいこう 推薦
テーマ「植物に関する最先端」
コメント:植物研究は「他者との共生」をテーマに次々と新しくなっている。
①「土と内臓」デイビッド・モントゴメリー , アン・ビクレー, 片岡夏実 訳
②「植物は<未来>を知っている」ステファノ・マンクーゾ , アレッサンドラ・ヴィオ , 久保耕司 訳
③「プランツケア」川原伸晃
④「植物考」藤原辰史
⑤「植物の生の哲学」 エマヌエーレ・コッチャ , 嶋崎正樹 訳
宇多丸 推薦
テーマ「いわゆる『知る義務』案件、とりあえず5冊」
コメント: 番組ではいつも基本的に映画やマンガや小説や音楽などの話を楽しくしているわけですが、まずその前提として、「自分たちが今、どのような場所に立っているのか」をしっかり認識しておくことは、とても大切だと思います。他にも例えば、『存在しない女たち: 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』『その虐殺は皆で見なかったことにした: トルコ南東部ジズレ地下、黙認された惨劇』(共に河出書房新社)あたりも、機会があればぜひ!
①「九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響」加藤直樹
②「中学生から知りたいパレスチナのこと」岡真理 , 小山哲 , 藤原辰史
③「核燃料サイクルという迷宮――核ナショナリズムがもたらしたもの」山本義隆
④「ブラッド・コバルト~コンゴ人の血がスマートフォンに変わるまで」シッダルタ・カラ著 , 夏目 大 訳
⑤「仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的」池尾伸一
岡村靖幸 推薦
テーマ「アートに関する書籍」
コメント:アートに関する本です。読んで楽しんで下さい。
①「井上涼の美術でござる 一の巻」井上涼
②「魔術的芸術」アンドレ・ブルトン , 巖谷國士 監修 , 谷川 渥 訳
③「リミナルスペース 新しい恐怖の美学」ALT236 著 , 佐野ゆか訳
④「アーティストの邸宅-芸術家30人のインスピレーションを生む家-」スージー・ホッジ 著 , 井上 舞 訳
⑤「DALI: Les dîners de Gala」Salvador Dalí
小川哲 推薦
テーマ「小説の可能性を広げる作品」
コメント:今まで出会ったことのない、めちゃくちゃ面白い小説を読んでみたい方はぜひ手にとってください!
①「マリ&フィフィの虐殺ソングブック」中原昌也
②「パンク侍、斬られて候」町田康
③「アメリカの鱒釣り」リチャード・ブローティガン , 藤本和子 訳
④「中二階」ニコルソン・ベイカー , 岸本佐知子 訳
⑤「やし酒飲み」エイモス・チュツオーラ , 土屋 哲 訳
荻上チキ 推薦
テーマ「共に生きるヒントをくれる5冊」
コメント:ブックフェアに興味を持ってくださり、ありがとうございます。
①「隠喩としての病・・エイズとその隠喩」スーザン・ソンタグ , 富山太佳夫 訳
②「ブエノス・ディアス、ニッポン 外国人が生きる「もうひとつのニッポン」 」ななころびやおき
③「ACEサバイバー 子ども期の逆境に苦しむ人々」三谷はるよ
④「男子という闇 少年をいかに性暴力から守るか」エマ・ブラウン , 山岡希美 訳
⑤「トラウマからの回復と社会の修復」野坂祐子
上白石萌歌 推薦
テーマ「日々のすきまに、心をほんのりと照らしてくれる言葉たち」
コメント:忙しなく過ぎてゆく日々のまんなかに、この本と言葉たちがある。それだけで心のよすがのような、頼もしい気持ちになります。この本たちといっしょに、ひとときの心の休息をしませんか。
①「気がする朝」伊藤紺
②「ゆう/夕」谷川俊太郎
③「きれぎれのダイアリー」柴田聡子
④⑤「ベルリンうわの空」香山 哲
岸本佐知子 推薦
テーマ「面白くすばらしき女性たち」
コメント:女性は生まれたときからみんなアウトロー、面白くすばらしい(ときにすさまじい)人がゴロゴロいるのも当然なんですわ。
①「帰りに牛乳買ってきて 女ふたり暮らし、ただいま20年目。」はらだ有彩
「くそしょうもないことで喧嘩して、でもどっちかが凹んでたら「あんたは100億パーセントだいじょうぶ!」と勇気づけ、20年めに「この人と一緒だと楽しいなあ」としみじみ思う。こんな最高な二人暮らしってある?」
②「をとめよ素晴らしき人生を得よ 女人短歌のレジスタンス」瀬戸夏子
「これまで短歌の歴史といえばイコール男性歌人の歴史、女性歌人は彼らの妻や愛人としてしか登場しなかった。そんな「これまで」に風穴をあける女性の短歌の歴史の本。
③「男の皮の物語」ユベール作 , ザンジム画 , 井田海帆 訳
「そう、かぶるんです、皮を。すると男に変身するのです。女から女へ代々伝わるこの秘密の皮をかぶることで、今まで見えなかったことが見えてくる。女が変わり、そして男も変わる。斬新で爽快な新しいフェミニズム文学です。」
④「翻訳する女たち 中村妙子・深町眞理子・小尾芙佐・松岡享子」大橋由香子
「翻訳界のすごいレジェンドたちのインタビュー集。ある人は女が生まれたと父にがっかりされ、ある人は手書きの原稿を間違えると一から書き直し、ある人は間違いスペルのために特殊な活字を作ろうとして断られ……ふだん顔の見えない先達たちの秘話に大興奮です。」
⑤「ベル・ジャー」シルヴィア・プラス , 小澤身和子 訳
「アメリカの若者にとっての青春のバイブル。新訳でみずみずしく、強く、ユーモラスに生まれ変わったヒロインの姿に、翻訳の力をまざまざと思い知らされました。」
木下龍也 推薦
テーマ「これからの恐怖に備えるための5冊」
コメント:慣れておく必要があります。恐怖が悪意が理不尽が身に降りかかってからでは遅いのです。慣らしておきましょう。その日のために。そうすればきっと冷静に対応ができるはずです。
①「怪談百忌夜行 天棺」クダマツヒロシ
②「妹が死んだ時の海亀」朱雀門出
③「悪魔情報」城戸
④「6」梨
⑤「口に関するアンケート」背筋
ぐんぴぃ 推薦
テーマ「笑える?本」
コメント:文章で笑えるってすごい。いつも変な顔や奇声を張り上げて笑いを取ってるので。尊敬しちゃいます。どの本も笑えるだけじゃない。刺激、不条理、爽快、恐怖、毒。ヒーヒー笑ってるうちに、いつの間にか何か飲まされた。
①「母の発達」笙野頼子
②「告白」町田康
③「クマのプーさん」A.A.ミルン , 石井桃子 訳
④「感電しかけた話」伊舎堂仁
⑤「さるのこしかけ」さくらももこ
こたけ正義感 推薦
テーマ「”罪"にまつわる5冊」
コメント:あなたの人生は本当に「罪」とは無関係でしょうか。罪を犯した人、身に覚えのない罪で生活が一変した人、その周辺の人々。様々な視点から見ることで「罪」の捉え方が変わるかもしれない。そんな5冊を選びました。
①「黄色い家」川上未映子
②「金閣寺」三島由紀夫
③「殺人犯はそこにいる」清水 潔
④「デコちゃんがいく」いのまちこ
⑤「でっちあげ」福田ますみ
斎藤真理子 推薦
テーマ「おすすめしたい、青い5冊」
コメント:青い装丁というところが共通ですが、それぞれにきりりとして今の時代に必要な存在感を放っています。
①「ソウル・サーチン ~「沖縄」を描き続ける男・新里堅進作品選集および評伝~」新里堅進 , 藤井誠二
「漫画家・新里堅進の作品選と藤井誠二による評伝、読んだ日からマンガ観が変わります。心の底からすごい900p超えです。「防衛隊 儀間三郎の場合」を何としても読んでほしい。装丁は一度見たら忘れられない青。」
②「みえないもの」イリナ・グリゴレ
「「言葉が貫き、血がしたたり、光が溢れる」という感じ。ルーマニアで生まれ育ち今は弘前に住む文化人類学者のイリナさんは、今までに書かれたどんな日本語より鮮烈な青を噴射する。装丁は、未来につながっている青。」
③「どこかの遠い友に 船城稔美詩集」船城稔美 , 木村哲也 編
「一人の詩人が十代から七十代までに書いた詩を全身で経験できる詩集。ハンセン病患者であり性的マイノリティとして、詩を携えて隔離の中を生き抜いた船城稔美という人を知って下さい。装丁は、深く深く潜っていける青。」
④「をとめよ素晴らしき人生を得よ 女人短歌のレジスタンス」瀬戸夏子
「人と歌の織りなす一大絵巻、短歌が世界文学とガチで交差する凄み。瀬戸さんの文章がとても好きだ。この本を読むことは踊ることに似て、くらくらするような快感に満ちていた。装丁は、光がいっぱい射してくる青。」
⑤「これがおばけの考えです 貝がら千話選集/モノ・ホーミー」
「「夜眠る前に読みたいお話集」。掌編だからこそできることがあり、断片の余白こそが広大だと激しく納得する本。太陽も電灯も火もなくなり、猫だけが光と熱を発する「猫を揉む話」が好き。装丁は、本当に眠る前に見えるような青。」
柴田元幸 推薦
テーマ「異人とミスフィット」
コメント:共同体に入ってきて何か変化を起こしたり共同体の中で居心地が悪かったりする人の話です。
①「おそ松くん ベスト・セレクション」赤塚不二夫
「「おそ松くん」の多くの回は、共同体に異人が入ってきてつかのま秩序が攪乱されるが、やがて異人が排除されて秩序が回復する、という構造を持っている。井矢見、チビ太、デカパン、ハタ坊、ダヨーン……等々の秀逸な「異人レギュラー」を創造したのが勝利。」
②「ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界」阿部謹也
「村の鼠を退治したのに報酬を払われなかった男が、笛を吹いて子供たちを連れ去った……この伝説からいかに多くの歴史が読み取れるか、逆にこの伝説を読みきるためにいかに多くの歴史が動員されるか。圧倒的。」
③「変身」フランツ・カフカ , 池内紀 訳
「懸命に一家を支えていたはずの長兄が、一夜にして、憐れまれ、見放され、嫌悪される「お荷物」になり果てる。誰もが突然「異人」の烙印を押されうることの寓話、でもある?」
④「異人論 民俗社会の心性」小松和彦
「「『異人』が人びとの想像力を刺激し、それに幻想化(三文字傍点)という処理がほどこされると『妖怪』が生じる〔…〕。たとえば、『山伏』にそうした幻想化がなされた結果として『天狗』が生じたのであった」。もちろん、こうしたすごい総括にたどり着くまでの個別的分析一行一行がシャープ。」
⑤「フランケンシュタイン」メアリ・シェリー , 森下弓子 訳
「人間は科学に神の力を得、人間を造るに至る。だが「神」は己の被造物を嫌悪し、その人間らしい嘆願を踏みにじり、手痛い復讐を受ける。21世紀の「神」はAIなる被造物を造り、それを溺愛しかつ嫌悪し、被造物からバラ色の未来を約束されると同時に隠微な復讐を受けている……のかな?」
ジェーン・スー 推薦
テーマ「いつもと違う景色が見える5冊」
コメント:「そちらの窓からはこんな景色が見えていたんですね!」と思える5冊。なるほどと肚落ちしたり、そうだったのかと驚いたり、思いもよらぬところで共感したりできます。
①「パーティーが終わって中年が始まる」pha
②「わたしの言ってること、わかりますか」伊藤亜和
③「あなたはなぜ雑談が苦手なのか」桜林直子
④「救われてんじゃねえよ」上村裕香
⑤「三頭の蝶の道」山田詠美
曽我部恵一 推薦
テーマ「エッジ・オブ・純文学!」
コメント:堅苦しい純文学の枠から飛び出せ! 個人のつぶやき、歌声、叫びが聞こえてきそうな熱量の高い作品を選びました。ぼくのなかではロックを聴くことと同列な、体験的価値を持つ小説たちです。
①「楢山節考」深沢七郎
「姥捨山を巡る母と子の風景を、シンプルな言葉で描いた傑作。生きることの美しさがそっと立ち昇る。」
②「赤目四十八瀧心中未遂」車谷長吉
「青春の絶望と欲望にまみれた冒険譚。動かしがたい人間のどうしようもなさと美しさ。」
③「死の棘」島尾敏雄
「作者の日常に起きた事実を脚色なく描く。が、そこから人間の揺れ動く心や狂気が浮かび上がる。完全に一線を超えた小説。」
④「抱擁家族」小島信夫
「ごく普通の家族をある日突然、不条理がおそう。悲劇なのか喜劇なのかよくわからない、「日常」という名の舞台。淡々とした筆致の中に、どうしようもない人間の熱い吐息を感じる。」
⑤「蛇淫」中上健次
「中上健次初期の短編集。鬱屈とした性の希求と、曖昧な生。中上の描く昭和の風景はどこまでも青い。」
深田晃司 推薦
テーマ「人生に影響を与えた5冊」
①「ガリヴァー旅行記」ジョナサン・スウィフト , 柴田元幸 訳
「中学2年の大晦日、リビングからは家族が見る紅白歌合戦が聞こえる中、ひとり自室にこもって夢中で読み終えたとき、世界の認識がひっくり返されるような深い読後感に打ち震えたのを覚えている。人間の価値観、人間そのものへの痛烈な一撃だった。それから30年が過ぎた今もこれほどの強烈な読書体験は得られていない。」
②「人間とは何か」マーク・トウェイン , 中野好夫 訳
「こちらも『ガリヴァー旅行記』と近い時期に読んで、自分の人間性を強く歪めた一冊。老人と青年の対話を通して、人間の生きる意味や自由意志の有無が徹底的に検証されていく。「トム・ソーヤーの冒険」などで知られるアメリカ的な活力を代表すると思われた著者が晩年に抱えた深い絶望に、私は今も昔も共鳴し続けている。」
③「歴史とは何か」E・H・カー , 近藤和彦 訳
「カーは客観的な歴史の存在を否定する。なぜなら、あらゆる歴史はそれを叙述する歴史家とは切り離せず、歴史家は生きてきた環境や属性の無意識の影響からは逃れられないと喝破する。この「歴史家」を例えば「映画監督」や「俳優」にも置き換えられることに気づいたとき、表現にどう向き合うかが変わらざるを得なかった。」
④「波打つ土地,芻狗」富岡多恵子
「フェミニストとしても知られる著者の書く物語は、男性である自分の愚鈍さを強烈に照らし出してくる。それに止まらず、そこに描かれるのはより根源的な人間への深い懐疑であり、痛切な孤独である。」
⑤「増補 友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌」山田宏一
「ヌーヴェル・ヴァーグの映画監督たちとの交流と思い出を綴る著者の筆致は瑞々しく、回想録であるよりまるで青春小説のような読後感で、神格化されがちな映画監督たちをどこまでも人間として描き出す。しかし印象に残るのは青春の輝き以上にそれが過ぎ去るときの強烈な寂寞さで、これこそが生きることの本質だと感じた。」
矢部太郎 推薦
テーマ「日常という奇跡。日記本ベスト5」
コメント:写真も帯のコメントも最高な『板尾日記』。昨年アイズナー賞を受賞した、夫であるつげ義春さんと息子との日々を描いた藤原マキさんの『私の絵日記』。日記の365日がバラバラの年という発明が、全く新しい体験を生み出す藤岡みなみさんの『時間旅行者の日記』。手塚治虫文化賞新生賞を受賞した『断腸亭にちじょう』。手前味噌ですみません。。僕がつくった『光子ノート』も。
①「時間旅行者の日記」藤岡みなみ
②「板尾日記」板尾創路
③「私の絵日記」藤原マキ
④「断腸亭日乗」ガンプ
⑤「光子ノート」やべみつのり
柚木麻子 推薦
テーマ「お屋敷」
コメント:お屋敷のでてくる小説が無条件で好きです。私の中でお屋敷とは巨大生物、ドアは口で部屋は胃袋、登場人物を丸呑みしてしまう、意志がある建物を、日頃からついつい探してしまいます。
①「大仏ホテルの幽霊」カン・ファギル , 小山内園子 訳
②「イエルバブエナ」ニナ・ラクール , 吉田育未
③「レベッカ」上・下ダフネ・デュ・モーリア , 茅野美ど里 訳
④「紅雀」吉屋信子
⑤「贖罪」イアン・マキューアン , 小山太一 訳
Rachel 推薦
テーマ「埃の中で」
コメント:ピカピカのキラキラの刺激的な世界に憧れるけど、結局のところ私の心が静かにいられるのは埃の中なのさ! そんな情景を思い起こさせてくれるような本をセレクトしました。じっとしてたい日に。
①「1984」ジョージ・オーウェル , 高橋和久 訳
②「ここは、おしまいの地」こだま
③「アンメラへの長い道」フランク・オコナー , 矢谷雅子 編・訳
④「ウィステリアと三人の女たち」川上未映子
⑤「あなたを選んでくれるもの」ミランダ・ジュライ , 岸本佐知子 訳
(TBSラジオ『アフター6ジャンクション2』より抜粋)

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