ここ数日でも暖かかったり寒かったり、体調の崩しやすい季節。連日ニュースでは、インフルエンザの患者数の増加についても取り上げられています。

※厚生労働省によると、8日時点で、インフルエンザの感染者数は5週連続で増加しており、1週間あたりの感染者数も「警報レベル」の基準を満たす数値になっている。症状が出て、風邪なのか、インフルエンザなのか、コロナウイルスなのか、はたまた胃腸炎なのか‥会社に行って良いものか悩んだ方も多いのではないでしょうか。

ということで、今回は、今シーズンの感染症の傾向や対策などについて、KARADA内科クリニック渋谷の院長、田中 雅之先生に教えてもらいました。

■ 今、特に気を付けたいのは「インフルエンザB型」と「感染性胃腸炎」

インフルエンザや胃腸炎に罹患した時は頑張ってごはんを食べたほ...の画像はこちら >>

現在、特に流行しているのがインフルエンザB型です 。1月末から小学生の間で感染が広がり、そこから大人への波及も増えています 。

*B型の特徴
一般的な高熱や倦怠感だけでなく、下痢などの消化器症状が出たり、高熱に至らず微熱がダラダラ続くケースがあるのが特徴です 。

*感染性胃腸炎
インフルエンザと並んで流行しており、番組スタッフの中にもお腹の症状から体調を崩す人が出ています。

■ 正しい手洗いの「3つの盲点」

インフルエンザや胃腸炎に罹患した時は頑張ってごはんを食べたほうがいい?

感染予防の基本は手洗いです 。田中先生によると、意外と洗い残しが多いポイントが3つあるそうです。

1. 手の甲: 特に指先まで意識して洗うこと 。
2. 利き手: 右利きの人は左手で洗う右手に違和感が出やすく、洗い残しが多くなりがちです 。
3. 荒れた皮膚: 爪の周りや皮膚が荒れている箇所は、汚れが落ちにくいため意識が必要です 。 指先、指の間、手首 も重点的に洗いましょう 。

■ 家庭内での対策について

インフルエンザの特徴は飛沫感染。話している時や、くしゃみが出たり、咳が出たときに、
その中に菌が含まれていることがあるので、もし同居の方がインフルエンザを発症した時には、
部屋を分けたり、できるだけ同じ空間にいないようにする。

同じ空間に居ざるを得ないときは、
お互いにマスクをして、換気をしっかりすることが大切。

胃腸炎の場合には、喋っていて移るというよりも、感染者が使用したトイレで、下痢や嘔吐物から感染してしまう事があるので、できればトイレを分けた方が良い。ただ、家にトイレが1つしかない場合も多いかと思うので、その際には消毒が重要。気を付けたい点として、冬場に多いノロウイルスによる感染性胃腸炎の場合は、アルコール除菌では、なかなか除菌しきれないため、次亜塩素酸という成分が含まれる、塩素系の消毒剤を使用するのが適切。

■ 体調が悪い時の食事「無理に食べない」が正解?

「栄養を摂って元気を出さなきゃ」と思いがちですが、実は逆効果になることもあります 。

*お腹を休める: 下痢や嘔吐がある時に無理に食べると、症状を悪化させます 。

*糖質と水分を「ちびちび」: ポカリスエットやゼリー飲料など、糖質の入ったものを少量ずつ頻回に摂るのが適切です 。

*脱水対策: 高熱時は真水よりも、効率よく水分を吸収できる経口補水液や清涼飲料水を活用しましょう 。

田中先生:無理して食べないというのは重要。体調が悪い時に、元気をつけるために、何か食べなければならないという風に考えられがちですが、おなかの調子が悪い時に無理して食べてしまうと、さらに症状を悪化させて、下痢や嘔吐をしてしまう事がある。よく説明しているのは、ポカリスエットやウィダーインゼリーなど糖質が入っているものを一度にたくさんではなく、ちびちびと頻回で摂取することが適切ということ。無理してご飯を食べるというのは控えた方が良い。あくまでもお腹を休めるという事にフォーカスを当てた方が、症状がダラダラと続くことがなく、過ごせるかと思う。

インフルエンザの時にも同様で、食事で何か補う事を意識しすぎなくてよい。インフルエンザの特徴としては、高熱になる方が多いので、それによって脱水傾向にならないように、水分をしっかりと摂取する。その際には、真水ではなく、効率的に水分を体内に摂取することができる清涼飲料水などを活用するのが良いかと思う。

▼今、感染が拡大しているインフルエンザのB型も、消化器系に症状が出やすいとのことだったので、さらに悪化させないために無理してまでごはんを食べないというのは大切かも。

▼最後に、ここから春に向けて気を付けたい感染症に関するお話も教えていただきました。

■ 春の悩み「花粉症」か「風邪」か?

インフルエンザや胃腸炎に罹患した時は頑張ってごはんを食べたほうがいい?

これからの時期、鼻水・鼻詰まりが花粉症なのか、風邪の初期症状なのか判断に迷うことがあります 。

*判別のポイント
花粉の飛散状況に連動して症状が強まる場合や、毎年同じ時期に出る場合は花粉症の可能性が高いです 。また、抗アレルギー薬を飲んで症状が緩和するかどうかも一つの目安になります 。
一方で、喉の痛みや咳、胃腸の不調を伴う場合は感染症を疑ってください 。


自分で判断するのが難しい時は、無理をせず早めに医療機関を受診してください。しっかり対策をして、元気に春を迎えましょう!

TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)

編集部おすすめ