東京の多摩地域にお住まいの方、出身の方もそれ以外の方にも一緒に多摩を愛していただきたい番組「立飛グループpresents東京042~多摩もりあげ宣言~」(略して「たまもり」)。MCは土屋礼央さん(国分寺市出身)&林家つる子さん(八王子市の大学出身)。
今週も、「東京メガループ構想」について、よりディープに掘り下げる! 引き続き、ゲストに鉄道ライターの土屋武之さんを迎え、鉄道好きの“土屋x土屋”による鉄分高めのトークに、なぜかつる子も・・・
「西武鉄道」と「JR東日本」の直通運転の思惑とは!?土屋:さっそくゲストの方のご紹介です。先週に引き続き、鉄道ライターの土屋武之さんです! 今週もよろしくお願いします!
土屋武之さん:はい、よろしくお願いします!
土屋:まずは、つる子さん。土屋武之さんのプロフィールの紹介をお願いします。
つる子:はい!
土屋武之さんは1965年生まれ、大阪府豊中市ご出身。大阪大学で演劇学を専攻され、卒業後は演劇に関わりながら「ぴあ」に入社し特集ページなどをご担当。90年代後半から フリーランスのライター兼編集者となり、2001年頃から活動の拠点を東京へ移し、現在に至っています。
土屋:では、先週は「東京メガループ構想」のお話を伺って、そして妄想の「ギガループ」のお話までも伺って。
土屋武之さん:話が広がりましたね!
土屋:都心の人口の集中を緩和するというと、先週はギガループの話になりましたけど、空港を多摩地域に移すのであればそこから福岡や札幌に。
つる子:すごい(笑)。
土屋:エアラインももうパンクしているので、拠点が成田、羽田、多摩と3つあるのは僕は需要があると思うんですよ。
「阪急電車」の“塗り”に注目
土屋:全国いろんな路線があります。ちなみに、つる子さん、どこの鉄道が好きかによって、その人の趣味趣向がわかるので。
土屋武之さん:うん。
つる子:(笑)。
土屋:「鉄道ジャーナル」で執筆されていた土屋武之さんは、どこがお好きですか?
土屋武之さん:これ、裏表がありまして。表向きはプロのライターですので好きな路線好きな車両は無いと答えているんですよ。
つる子:ああ、そうなんですね。
土屋武之さん:どんな仕事が来ても受けられるように。
土屋:じゃあ、裏の・・・
土屋武之さん:人間ですから好き嫌いがありまして。僕は大阪・豊中生まれなので、やっぱり阪急がいちばん好きです!
土屋:地元愛ですね。地元を愛せるという人は、地元を中心にして人の豊かさを見ることがえきるという人なので。この番組には一番合っています。
つる子:(笑)。
土屋:鉄道好きの方とつる子さんが話す時、好きな鉄道の話で<阪急です>と言われた時に<ああ、塗りが良いですよね~>って言えばいいから! 通好みにね。
つる子:(笑)。
土屋:あれは、何回か重ね塗りしているんですか?
土屋武之さん:そうですね。正雀という所に阪急の工場があって、何年に1回くらい塗り替えをするんですよ。それを取材したことがありまして。
つる子:へえ!
土屋:最近は経費削減とか軽量化でシールを貼るラッピングもあるんですけど、阪急はちゃんと塗っているんですよ。
土屋武之さん:電車一両まるごと入るような箱があって、自動的にずっと塗っていくんですね。
土屋:ああ、そうですか! パッと見はわからないですけど、品を感じるんですよね。
土屋武之さん:そこでお話を伺ったんですけど、もちろん塗料は特注品。床下に塗るようなグレーの塗料の10倍するという。
つる子:ひい!
土屋:同じ色でもちょっと違うんですよ。アンミカさんみたいに200種類あるじゃないですけど。
つる子:(笑)。
土屋武之さん:季節によって、塗料と溶剤の配合を気温によって変えているそうで。
土屋:手作業ですか!?
土屋武之さん:はい。ベテランの係員さんが“今日は寒いからこれくらいかな”って、塗料に溶剤を混ぜて手でぐるぐると。
つる子:そのお話は感動しますね!
土屋:一両の車両を塗るのに何百キロというペンキがかかるから。本当は塗らない方が軽くて省エネだけど、そこを大事にしているという。
土屋武之さん:バブルの頃に阪急マルーン=栗色というのが変わるかもしれないというのが新聞記事で出た時は大騒ぎになりましたね(笑)。
つる子:ああ。私もあの色は特徴的だなと思います。
土屋武之さん:阪急マルーンを変えたら、阪急の株価が半分になるのでは!?と言われてますね(笑)。
西武鉄道の支線ぐじゃぐじゃ問題
土屋:つる子さんが聞き上手過ぎて、鉄道の話が止まらないので。
つる子:(笑)。
土屋:そろそろ多摩の話を!と入れてもらわないと! 我々、鉄道好きの“W土屋”は止まらないから!
つる子:じゃあ、そろそろも多摩も(笑)。
土屋:では土屋武之さん、多摩エリアの好きな路線を教えてください。
土屋武之さん:僕が好きなのは、土屋礼央さんの地元「国分寺」から出ている西武の支線のぐじゃぐじゃ(笑)。
土屋:おっ。またマニアックな(笑)。「西武国分寺線」と「西武多摩湖線」というのがあって・・・
土屋武之さん:それに「西武拝島線」などが絡み合って(笑)。
土屋:同じ方向に行くのに、なぜ2路線あるんだという。途中、交差するけど、乗り換えの駅が無いという。なんなんだという。
土屋武之さん:歴史を紐解いていくと、別の会社が作ったのでそういうことになってしまったというのがあって。
土屋:そうなんですよ。「八坂駅」で乗り換えられると思うんですけどよ。
土屋武之さん:まあまあ頑張れば行けますけどね(笑)。
つる子:行けるんですか?
土屋武之さん:地続きですからいつかは着く。
つる子:なるほど。
土屋:いろいろと別の会社だったからということでくんず解れずになっているという。これは鉄道好きっぽい。
土屋武之さん:元々はライバル会社だったので、その名残があったりするんですよね。今の「多摩湖駅」のちょっと南側に川を渡っていないのに鉄橋を渡る所はご存知ですか?
土屋:「多摩湖駅」の入り口あたりですか?
土屋武之さん:あそこ、下が駐車場になっていますよね。あれは元々、西武園に通じている路線がそこまで作ろうとして買収した跡なんです。
土屋:ああ、そうなんですか! それは伸びなかったから?
土屋武之さん:ライバル会社の方が断固、阻止したんですよ。なぜかというと、「多摩湖」に近い所に駅を作られるとお客さんを取られてしまうから。
土屋:「多摩湖」を観光地にしようとして、みんながそこに駅を作っていたから。同じ西武鉄道でも、昔は派閥的なものがあったのかな。
土屋武之さん:昔はね。合併して戦後何十年経っていますから。
「西武鉄道」と「JR東日本」の直通運転の思惑とは!?
土屋:多摩地域もまだまだ改善の余地がありながら、進んでいる部分もありましてそこら辺の話も伺いたいと思います。この番組でも以前話をしましたけど、産経新聞の記事に東京~埼玉~千葉を半円状の路線で繋ぐ「武蔵野線」と、埼玉県飯能市と都心を結ぶ「西武池袋線」を2028年をめどに直通運転する方向で「JR東日本」と「西武鉄道」が検討しているという。
土屋武之さん:具体的な話が出てきていないので、本当にやるのかなと疑いの目を持っていますけどね。
土屋:2028年とわりと近々で・・・
土屋武之さん:ここから2年くらいでやろうという話なので。ただ、線路自体は繋がっているので、やろうと思えば今でもやれるというのはありますから。
土屋:線路は貨物の所で繋がっている・・・?
土屋武之さん:かつて、貨物列車が走っていた線路が所沢駅から「秋津駅」の近くを通って「新秋津駅」の構内まで繋がっているんですよ。
土屋:なるほどね。
土屋武之さん:西武鉄道の新車が出来た時は「新秋津」まで運んできて、そこから西武に引き渡して所沢までというのをやっていますから。
土屋:車両を作る工場が西武線沿線にあるとは限らないわけですよ。
つる子:はい。
土屋:だから、その車両を運ぶ時、道路だと大変な場合、鉄道で繋がっていれば届けられるわけでしょ。そのためのルートがあるんですよ。
つる子:へえ!
土屋武之さん:最近、西武鉄道が東急や小田急から車両を買ったというのが話題になりましたけど、その時もこのルートを使って運びこんだんです。
土屋:これが鉄道ライターとしての表の土屋武之さんですが。じゃあ、裏の土屋武之さんに伺いますけど、JR東日本と西武鉄道のお互いの思惑があるから実現しようとしているわけですよね。どういう旨みがあると想像しますか?
土屋武之さん:どこまで本気で考えているかですね。今の設備のままですと単線なので電化はされているので電車の直通はそんなに難しくはないと思っています。ただ、所沢から真っ直ぐ行くと「府中本町駅」方面に抜けるんですよね。
土屋:はいはい。
土屋武之さん:となると、どう考えているんだろう。僕の思いとしては、たぶんJR東日本側が“所沢直通”を狙っているんじゃないかなという気がして。
土屋:ああ、なるほど!! 所沢の先の観光地までJRを使って行って欲しいということですか?
土屋武之さん:もうちょっと堅実なところだと思いますね。「府中本町」方面から行って、西武が整備した所沢は町として大きくなっていますよね。でも、「秋津」は申し訳ないですけど、美味しいお店などはあるんだけどそんなに発展しているわけではない。
土屋:はい。
土屋武之さん:「武蔵野線」ももともと貨物線ということで都市の開発に関わっているわけではないので。もし、所沢に電車が乗り入れたら「国分寺」「府中本町」方面から所沢の間を結ぶとメリットがあるのではないかな、と。
つる子:へえ。
土屋:なるほど。西武鉄道側のメリットでいうと、所沢駅周辺に人が流れるという旨みということですか?
土屋武之さん:そういうことです。
つる子:おお、すごい読みですね!
土屋:本来は西武鉄道で所沢に来てもらいたいけど、人に来てもらうことの方が重要なのではという思惑がそういうことなのではという。
土屋武之さん:もうちょっと夢のある話をすると、JR東日本側から“秩父直通”を考えているのでは、という。秩父は観光地として有名で人気がありますから。
つる子:はい!
土屋武之さん:今の設備のままだと、そんなにたくさん運転本数を設けられないだろうと。大幅な投資をして複線化することは考えづらいし、今のままでいくとイベント列車とか臨時列車を走らせるのがせいぜいかなと思っています。
土屋:そうか。路線が繋がっているから建設費がかからないからイベントくらいならやれるから、別に繋がっていてもいいよねという。ゲージも一緒で・・・
土屋武之さん:同じ電圧ですから。
土屋:「西武線」がJRの所にそのまま行くこともできるから。「特急ラビュー」がそのまま「府中本町」に行くことが・・・
土屋武之さん:できますね。
つる子:できちゃうんですね!
土屋武之さん:なんだったら、その先、貨物線を通って横浜まで行けますからね。
土屋:キターッ! 副都心線で横浜まで直通がありますけど、それより距離でいうと短いですよね?
土屋武之さん:短くて早いですよね。
土屋:横浜スタジアムとベルーナドームも行けますよね!
土屋武之さん:行けますね。
つる子:おお! どうすれば実現できるんですか?
土屋武之さん:やる気(笑)。
土屋:繋がってるんだから、なんなら明日にだって出来る!
つる子:そうか!
土屋:土屋太鳳さんにCMをお願いして。
土屋武之さん:夢は広がりますよね。
土屋:オレ、「特急ラビュー」が「武蔵野線」を通ったら興奮するわ!!
土屋武之さん:是政の鉄橋とか、すごい人の数になりますよ!
土屋:「府中本町」を通るならJRAとコラボしてもいいしね。
京王電鉄「井の頭線」、自動運転の実証実験スタート
土屋:続いてはこちら。「京王電鉄」と「井の頭線」で自動運転の実証実験がスタートという。これはどんなことが考えられますか?
土屋武之さん:根本的なことでいうと、少子高齢化ですね。運転手さんの確保。今、中学生や高校生の数が本当にいませんからね。彼らが大人になる頃には就業可能人口が減りますから。運転手さんを確保するのが一番大変なので。だから、鉄道もバスも自動化を一生懸命頑張っています。
土屋:クルマよりもルートが決まっているから自動化する上で圧倒的に早い段階でいけるし。「井の頭線」なんて相互乗り入れしないからあっという間にできるでしょうね。
土屋武之さん:そうですね。現に、東京のゆりかもめは無人で運転してますから。
つる子:ああ。
土屋:それを不安と思うこともないでしょう、ある!?
つる子:わかんないですけど、未知のこと過ぎて・・・。ゆりかもめはいいですけど、普通の路線だとちょっと不安なイメージがありますね。
土屋武之さん:実際問題、問題なのは踏切なんですよ。
土屋:ああ、そうか。それがあるとまだ不安か。
土屋武之さん:現時点でもまだ事故が起こることがありますから。
土屋:ゆりかもめは踏切が無いから。
つる子:そうですよね。だから安心感があります。
土屋武之さん:「多摩都市モノレール」みたいに道路と交差していない鉄道だと導入しやすい。高架化すればいいんですけど、実際に今ある鉄道の踏切を無くそうとすると、莫大なお金がかかりますから。
土屋:まあ、ここで実験することで都市部で自動運転できる情報が集まりますから。「井の頭線」は良いサンプルになる気がします。
土屋武之さん:「京王電鉄」でやるとしたら「京王動物園線」が最初かなと。
土屋:ああ、なるほどね。
意外とみんな利用している!?「中央線のグリーン車」
土屋:そろそろお時間も無くなって来ましたが、土屋武之さんが注目している多摩エリアの鉄道は?
土屋武之さん:直近でいうと、「中央線」の“グリーン車”ですね。
土屋:あれは順調にいっているんですか?
土屋武之さん:けっこう黒字を出しているという話ですよね。
つる子:けっこう使ってます(笑)。
土屋:うちの79歳の父親が<あれはオレのためにできたサービスだ>って言っていたくらい高齢者にとってはありがたいという人は多いので。ただ今、促進し過ぎてJREポイントで乗せすぎている部分もあって。
土屋武之さん:僕もグリーン料金を払わずに乗っています(笑)。
土屋武之さんが創刊したWEB鉄道誌『T's Express』
土屋:さて、土屋武之さん。今後の活動について教えてください。
土屋武之さん:去年、僕がメインの記事を書いていた「鉄道ジャーナル」が休刊になってしまいました。僕も収入が減りますし、これからも鉄道のルポを書いていきたいということで、自分でWEB雑誌を作りました!
土屋&つる子:おお!
土屋武之さん:紙版も持ってきまして土屋礼央さんに差し上げます。WEB鉄道誌『T's Express』という名前を付けまして、鉄道のルポを中心としたWEB鉄道誌。3号分くらいをまとめて月刊で紙版も作ろうとしています。
土屋:けっこう分厚いですよ。(ページを開いて)うわ! フルカラーじゃないですか!!
土屋武之さん:初対面けっこう頑張っています(笑)。
土屋:「鉄道ジャーナル」ファンからすると、サイズ感も含めてニオイも感じる! 魂を受け継いでいる感じがあって素晴らしいな!
土屋武之さん:初対面けっこう取材経費がかかって大変ですけど(笑)。
土屋:これはWEB鉄道誌『T's Express』で調べればでてきますか?
土屋武之さん:アマゾンで発売していますので、そこからダウンロードしていただければキンドルでも読めます。
土屋:では、2週にわたってゲストに来ていただきました。鉄道ライターの土屋武之さんでした。どうもありがとうございました!
土屋武之さん:ありがとうございました。
(TBSラジオ『東京042~多摩もりあげ宣言~』より抜粋)

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