1日平均の利用者数260万人、年間9億人以上が利用する「池袋駅」。8路線が乗り入れるターミナル駅ですが、そんな池袋駅に先月、ある変化が起きました。
まずは先月起きたある変化とは何か?東武鉄道 広報の野原 ほのかさんのお話です。
★「池袋駅北口」から「池袋駅西口(北)」に◆東武鉄道 広報の野原 ほのかさん:「池袋駅の出口表記は、国土交通省と豊島区が進める、池袋駅全体の整備計画の一環で駅名看板の表記を「池袋駅北口」から「池袋駅西口(北)」に3月23日に変更した。駅の構内にある、その他の出口案内についても同様の表現に順次変更しています。」いままで「池袋駅北口」と書いてあった駅名看板が、「西口(北)」という表記に変わりました。さらに、いままで南口と書いてあったところは「西口(南)」に。今まで西口と書いてあったところは「西口(中央)」に変更になりました。
というのも、北口も南口も、もちろん西口も、すべて池袋駅の西側にあるんです。そのため、まず「北口」「南口」という表記をやめて、全部西側の駅なので「西口」とした上で、北から「西口(北)」「西口(中央)」「西口(南)」と3つにわけた、というわけです。
これは国交省と豊島区が進めている都市開発事業の一環で、池袋駅周辺地域が特定都市再生緊急整備地域に指定されたため、東京オリンピックまでに、よりわかりやすくしようという計画の中での変更でした。


理屈を聞くと、なるほど、と思わないでもないのですが・・・西口が3つにわかれることで逆にわかりにくくなっていないか?とも思ってしまったので、なぜこの変更が必要だったのか聞いてみました。豊島区の都市計画課 島田 真一さんのお話です。
★南口が2つ!?◆豊島区の都市計画課 島田 真一さん:「池袋駅は、京都の街のように碁盤の目状に駅がなっていて通路が3つある。実は池袋駅には、利用する路線によって南口が変わってくるという問題がありました。今回、変更された池袋駅南口は、東武東上線の改札近く。しかし、西武池袋線に「西武南口」という出口があり池袋駅には「南口」が2つ存在していたんです。
さらに、「池袋西口交番」の最寄りが「北口」だったり・・・・とにかく池袋はややこしくてわからないという声が出ていたようです。
★元北口で質問!今、何口にいますか?では、池袋のみなさんの認識はどうなのか?「西口(北)」口の前で待ち合わせしている人に聞いてみました。
●「(どこで待ち合わせって言いました?)北口です。(看板を見ると?)あれ?池袋駅西口(北)って書いてますね。知らなかったです。池袋の人たちの認識では北口はココだと思う。元南口でも聞いてみましたが、変更をちゃんと知っていた方は1人だけ。変更から3週間経っていますが、ほとんどの人が変更に気付いていませんでした。普段、池袋駅を利用している方からすると、急に変更したことで混乱してしまう部分もあるようです。今後はどうやって説明すれば良いのか。池袋周辺に住んでいる方から、こんな話が聞けました。
●「嫁に来てからですから、もう30年以上。東武百貨店が西口、西武百貨店が東口。わかりにくいですけど、そういうものなので・・・。池袋には、東武百貨店と西武池袋本店がありますが、東武があるのは西口。西武があるのが東口で、逆になっています。地元の方や池袋駅に馴染みのある方には当たり前の話だそうですが、初めて来た方には、混乱させられる大きな要因になってしまっています。東武と西武は変更できませんが、池袋駅はこれからもよりわかりやすく、変わっていく予定、のようです。
◆4月16日放送分より 番組名:「森本毅郎・スタンバイ!」内「現場にアタック」
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