女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする、TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」。

今から4年前。

2015年の8月23日の午前9時25分。
前日に札幌駅を出発した、JRの寝台特急「北斗星」が、上野駅13番ホームに到着。およそ16時間の長旅を終えました。北斗星は、すでに3月のダイヤ改正で定期運行を終了していたためこの日の臨時運行の列車をもって。その歴史に幕をおろすとともに「ブルートレイン」のラストラン。最終運行にもなりました。

ブルートレインが愛された理由のひとつは「専用設計の優美なデザイン」初めて導入されたのは東京駅と博多駅間を結ぶ夜行寝台列車「あさかぜ」使用していた車両の質が悪かったこともあり当時の十河信二国鉄総裁からの命で作られた新型が、電源車を編成し、全車両に空調設備を導入し、乗り心地を改善し、走るホテルとも言われた「20系客車」でした。色が青になったのは「よく眠れそうなイメージ」という理由だそうです。

九州を中心にブルートレインで編成されるようになりますが、1975年に博多まで延長するなど、新幹線が全国に広がり、また飛行機の路線が増え、自動車道も整備されるなど交通事情も変化。「ブルートレイン」は利用客が減少の一途を辿り、廃止されていきます。・・・これも時代の流れなんでしょうか。

ただ、ブルートレインがなくなった現在でも「寝台列車」は存在します。

すべてが個室という「トワイライトエクスプレス瑞風」や「ななつ星in九州」などは〝クルーズトレイン〟とも言われる豪華設備の観光寝台列車が高い人気を誇っています。時期によって変動しますが「ななつ星」3泊4日の料金は、100万円ほどにもなるそうですが、すぐに予約が埋まる、と言われています。すごい!どんな人が乗るのでしょうか。

そりゃ、豪華寝台列車もいいけど、ブルートレインが大好きで、もう一度乗りたい、乗ってみたいという方には、JRから車両を譲り受け寝台設備をそのまま利用した宿泊施設を利用する手もあります。

秋田小坂町の「ブルートレインあけぼの」
岩手県岩泉町「ブルートレイン日本海」
熊本県多良木町「ブルートレインたらぎ」

一泊3千円ほどで、本物のブルートレインに泊まれるそうなので、夏休み最後の旅行などにいかがでしょうか。格安で懐かしの寝台車に泊まれる、これぞまさにプロの仕事です!

◆8月23日放送分より 番組名:「檀れい 今日の1ページ」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190823062000

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