TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

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女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」。
今日10月7日は「ミステリーの日」ということで、今朝は名探偵のお話。1849年10月7日、アメリカの作家、エドガー・アラン・ポーが亡くなりました。ポーの代表作『モルグ街の殺人』は、世界で最初の推理小説と言われているため、これにちなんで10月7日は「ミステリーの日」に制定されました。

さて、「モルグ街の殺人」で事件の謎を解くのは、C・オーギュスト・デュパンという人物。警視総監も、彼を頼りにしているというこのデュパンは、世界で最初の名探偵と言われています。昼間は部屋をまっくらにして、ロウソクの明かりで読書をしているという変わりモノ。でも、デジュパンに限らず、ミステリーに登場する名探偵って、なぜかクセが強い人物が多いんですよね。

では、クセモノが多いミステリーの名探偵たち、そのプロフィールを見ていくことにしましょう。まずは、金田一耕介。横溝正史作品の名探偵です。髪はボサボサで、まるでスズメの巣。着ているものも、しわだらけの着物にヨレヨレのハカマです。

また、何か重大なことに気づいたときや、興奮したときは、ぼさぼさ頭をバリバリと掻いて、フケを飛ばすのが特徴。ですが、なぜか女性たちには好かれています。そして、江戸川乱歩作品に登場する明智小五郎も若いころは、「木綿の着物によれよれの兵児帯」。身なりを気にする様子はありません。でも、その後一気に方向転換。上海であつらえた中国服を着たり、白い服に白い靴を合わせたりと、斬新なファッションを着こなす「おしゃれ紳士」になっていました。映画やドラマの明智小五郎は、こちらのイメージが強いかもしれませんね。

さて、もうひとり、かなりクセが強い探偵をご紹介しましょう。小栗虫太郎作品に登場する、法水麟太郎。とても博学で、その膨大な知識をもとに推理を展開するのですが、その説明が、とにかく、と・に・か・く、難解で長い!一度口を開けば、哲学、宗教、魔術、人類学、医学、あらゆるジャンルの雑学が飛び出し、マシンガントークが止まりません。難解な雑学には、作者のフィクションも混じっているようで、「すべて理解できる読者はいない!」と、言われています。法水麟太郎が活躍する、小説「黒死館(こくしかん)殺人事件」は、日本三大奇書のひとつ。

天才かつ変人の探偵に触れてみたい方は、手にとってみてはいかがでしょう?

◆10月7日放送分より 番組名:「檀れい 今日の1ページ」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20191007062000

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