GUEST ACTION!月曜日は「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど…」と題して、様々な人の愚痴を聞いていますが、今日は特別編です。第2回IOC総会を開催!IOCというのは(I:いだてん O:面白いから C:ちょこちょこ集まろう)の略で、いだてんウォッチャーが宮藤さんの前で勝手に『いだてん』を語る企画です。
本日は第1回IOC総会にも参加した、『荻上チキ・Session-22』のアシスタントでおなじみの南部広美さん、裁判傍聴芸人の阿曽山大噴火さん、『東京ポッド許可局』のサンキュータツオさん。そして、アメリカ現代政治が専門の上智大学・前嶋和弘教授も新メンバーとして参加!一体、どんな白熱したトークになるのでしょうか?
宮藤:これ以上人が増えたらもうちょっと大きいテーブルに案内されますよね、ここがファミレスだったら(笑)6人でぎゅうぎゅうです(笑)
南部:前嶋さんは1回目のIOCの翌日にSession-22のゲストだったんですよ。それで番組にスタンバイしているときに前嶋さんいらして、「南部さん!僕もね『いだてん』見てるんですよ。ちーちゃんがね…」と(笑)
前嶋:ちーちゃんは私の小学生のころの先生にそっくりで、しかも言葉もそっくりなので、その先生に40数年ぶりに手紙を書いたんですよ(笑)
宮藤:え~!
前嶋:それで手紙が返って来て、「あなたのことを覚えています。あなたはわんぱくで、とんでもなかったけど、今も頑張ってるんだよね…」といろんなことが書いてあって、それでちいちゃんの顔や、当時の先生のことを思い出してたら泣いちゃってましたね。
阿曽山:それ、いだてん紀行でやるべきですよね!(笑)

南部:そう、そう!
宮藤:ちーちゃんって勝鬨亭のちいちゃんですか?
前嶋:そうです。あの中ではセクシャルなイメージだけど、私にとっては先生そっくりな人なんですよね。
宮藤:あれ、実在の人なんですよ。ちいちゃんという名前も。
タツオ:そうなのっっ!?

宮藤:志ん生さんの手記にあって。だから逆に僕が恥ずかしくなったのが、その前にちーちゃんという役を出しちゃったんですよ。川栄さんの役も「ちーちゃん」だったので。
阿曽山:細かいところから来ましたね(笑)
幸坂:今回もみなさんに『いだてん』に関するアンケートを事前に書いていただきましたが、本当にすごい熱量でしたね。
宮藤:そうですね。全部目を通すのが結構大変で…アンケートってあんなに真面目に書かなきゃいけないんだって思いました(笑)
前嶋:大学の論文みたいに書いちゃいました(笑)
タツオ:今日この放送に合わせて南部さん、りくちゃん(杉咲花)カットにしてきてるんですよ。ラジオだって言ってるのに!(笑)

阿曽山:昨日行ってきたらしいんですよ!(笑)
幸坂:りくちゃんだ!
南部:身体を作ってこっちは臨んでるんですよ!小松勝を学徒出陣で送り出すのに、「私はなにが出来るんだろう…?」と思って。
タツオ:見てればいいんだよ!
南部:で、二階堂トクヨ先生(寺島しのぶ)になった…(笑)
幸坂:現代政治がご専門の前嶋さんからご覧になって『いだてん』はどのような作品ですか?
前嶋:宮藤さんに言ってもしょうがないですけれども、政治学のテキストですよね。政治学入門って自由とか平等、国家、個人、戦争、平和とかって全部入ってますよね。

前嶋 :これまでの大河って前の時代の話なので、義理とか人情、肉親関係とかなんだけど、『いだてん』は宮藤さんが頑張られて、自由とか国家とか平等とか平和とか戦争とかを思いっきりテーマにしながらも、それを見せると臭いので、ちょっと笑いを含めながら、要するに普通の人々が見たこの時代と描いたら、政治学になるんですよね。
宮藤:なるほどね、確かにそういうドラマかもしれない!(笑)
タツオ:確かに第2部はオリンピック誘致も含めて、戦争の影もあってね。
阿曽山:政治ドラマではありますよね。
前嶋:あとは「個人対国家」だと思って・・・

IOC委員の皆さん、勝手な解釈を宮藤さんにぶつけていきますが、多分に作り手の考えを超えちゃってて…。

◆10月7日放送分より 番組名:「ACTION」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20191007153000