女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」。
12月4日は、足元をあったーくしてくれるタイツのお話です。
女性の皆さんなら、「50デニール」「80デニール」といった言葉、聞いたことありますよね?男性は耳馴染みがないかもしれませんが、このデニールは、ストッキングやタイツで使われる単位なんです。ストッキングは30デニール未満で、30デニール以上はタイツです。
数字が高くなるほどタイツは厚くなり、温かく感じます。でも、厚さを表す単位ではないんです。これは、糸の太さを表す単位。太さを数字にあらわすなら、直径何ミリなど、メートルを基準とした単位で表記するのがふつうですが、糸のとても細いうえに、やわらかいので、計測するのが難しいのです。そこで、質量を取り入れることにしたのです。
9000メートルの糸の質量を、グラムで表したものが「デニール値」と決められています。例えば、9000メートルの糸が50グラムなら、50デニール、9000メートルの糸が80グラムの場合なら、80デニールということになります。この単位の名前は、フランス語の貨幣「ドゥニエ」が由来。東洋の絹が、ローマのデナリウス銀貨の重さで取引されていたことから、デニールになったといわれています。
さて、寒くなるほど、より高いデニールのタイツを履きたくなりますが、最大何デニールまであるのでしょう。
いったいこれはどういうこと? とお思いですよね。実は、透けて見える肌色は、内側の生地。見た目は、透け感のある40デニールのタイツでも、温かさは1200デニールのタイツ。という手の込んだ構造になっています。寒いのは嫌だけど、おしゃれじゃないのも嫌、そんな若い女性のわがままを叶えてくれるのが、この1200デニールのタイツでした。
◆12月4日放送分より 番組名:「檀れい 今日の1ページ」
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