「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)今日は、今、話題になっている変わった文房具に注目しました。
お米の油と野菜の粉末、そして安全性の高い含量3つのみで構成されているクレヨンです。積極的に食べるものではなく、小さなお子さんが「万が一お口にいれても安全」というもの。使われている野菜の8割は、木村さん出身の青森県産で、地域活性化に繋がるようにと青森県で生産量が全国1位のリンゴやカシスなども使われています。色は10色で税込み2200円でmizuiro株式会社の公式サイトから購入が可能。親御さんたちからは、安全性が高いことから、安心して使わせられると言う声はもちろん、野菜から造られているため香りが良く、まずお絵描きする前に匂いを嗅いで「野菜の匂いがする!」と子供たちがクレヨン自体に興味を持ってくれると言う点も好評だと言うことです。そんな「おやさいクレヨン」ですが、実は、ただ口に入れても安心なだけではなく、農支援の取り組みにも繋がっているんです。再び木村さんのお話しです。
食べられるメモ帳!
まずは今年春に発売してから、話題になっているメモ帳。「kamihime」という名前なんですが、どこが変わっているのか?商品開発された印刷会社、アインズ株式会社の企画チーム 宝田萌花さんのお話しです。弊社のメモ帳kamihime(カミヒメ)なんですけれども、授業中だったり会議中の静かな場所で鳴り響くお腹の音を抑えるために「食べられるメモ帳」となってます。このメモ帳は馬鈴薯でんぷんと水とオリーブ油でできておりまして、体に問題ない原材料で作られております。SNS上で、授業中にお腹鳴る音が恥ずかしいというつぶやきが非常に多かったので、弊社でそちらの方に目をつけまして、今回その印刷会社として紙で何か解決できないかなということで、カミヒメが生まれました。発売日が今年の4月1日に発売させていただきまして、エイプリルフールということもありまして、本当にそんな商品あるのか?というふうに世間でざわついていただいたんですけど、それが後押しになったのもあって、この9月に完売させていただきました。(アインズ株式会社の企画チーム 宝田萌花さん) ▼こちらが「カミヒメ」(公式サイトから)「カミヒメ」は馬鈴薯でんぷん、水、オリーブオイルと自然由来のもので出来ている「メモ帳」に、食べられる成分のインクでできた「フードペン」がセットになっていて、正真正銘の「食べられるメモ帳」です。印刷会社として、SNS上で課題となっている問題を面白いアイディアで解決しようと言うプロジェクトのもと、この「カミヒメ」が誕生したそうです。紙自体には味、香りはないのですが、箱に香りがついていて・・・商品の説明を見ると「開封後にはお早めにお召し上がりください」と書いてあって、本当に食品のようでおもしろい!私も食べたのですが、味はほんのり、イメージで言うと、もなかの皮みたいな感じでした。メモ帳は20枚1セット、食用ペン付きで税込2000円というお値段ですが、発売日がエイプリルフールということで「本当なのか?」と話題になって半年で予定数が完売。好評だったので、10月1日から、アインズのサイトから予約販売を再開しています。
口に入れても安心なクレヨン
続いては、「万が一」お口にいれても安心なある商品についてです。mizuiro株式会社代表 木村尚子さんのお話しです。「おやさいクレヨン」は主原料がお米の油=ライスワックスでできていまして、そこに野菜のパウダーを配合して、補足として、顔料で補っていて、万が一口にしても安心安全にお使いいただけるクレヨンです。もともと私がデザイナーとしてフリーランスで活動をしていたんですけども、1人娘がその頃小学校低学年で、絵を書くのが好きでしたので、安心して使えるような、なおかつ青森県なんですけども、青森県をこうアピールできるような地域の活性化に繋がるような商品作りができないかなというふうに考えてたんですけども、そのときに台所でお料理をしているときに、あの野菜の色っていうものの美しさに気がつきまして、それで野菜の色で絵を書いたらどうかなっていう発想から生まれたクレヨンです。(mizuiro株式会社代表 木村尚子さん)

廃棄野菜をリユース
「おやさいクレヨン」に使われている野菜は廃棄野菜がメインで、農家さんで出た規格外の野菜ですとか、大きい食品の加工会社、工場からも廃材を頂戴して原料にもしていますので、ゴミの削減ですとか、食べ物の再利用という点で、少なからず貢献できているかと思います。開発の段階で農家さんの畑を訪れた機会がありまして、畑の片隅に山積みになった野菜があり、これはどういうふうに使うんですかというふうに質問したところ、堆肥にしたりあと自分たちでも食べるんですけども、それでも消費しきれないものは廃棄してしまうというお話を聞いて、どうせであればそういったものを使った方がよりサステナブルなものができるんではないかっていうふうに考えて、そういった廃棄野菜を使うことにしました。(mizuiro株式会社代表 木村尚子さん)廃棄される野菜をリユースして作られている「おやさいクレヨン」。このクレヨンを通じて、小さい頃から遊びながら食育や、食べ物がどういうふうに作られていて、食卓にまで届いているということを親子で話し合ってもらうことで、少しでも食品ロスを減らすなどの意識づけを育んでもらえたらとおっしゃっていました。編集部おすすめ