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ELLI-ROSEさん(Part1)

モデル兼クラブDJ。父親は写真家の荒川弘之、母親はイギリス人スタイリストのマキシーン・ヴァンクリフ・荒川。

12歳の時にローティーン向けファッション雑誌「ニコラ」のモデルとしてデビューし、「otona MUSE」」「GINA」など数々の女性ファッション雑誌で活躍。また2007年からクラブDJとしても活動を始め、2015年春からは「ELLI ARAKAWA」として年間60本以上、国内外で活躍しています。

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JK:すっごい売れっ子よ! 音楽を聴くだけじゃない、音楽を見せる! 今日もカッコいいじゃない

ER:今日は私が好きな日本のブランドのJOHN LAWRENCE SULLIVAN。デザイナーの方が元ボクサーで、80sとか90sのロックンロールなファッションにインスパイアされていて。

JK:すごいわね、すごい似合ってる!

出水:エリーさんが生まれたぐらいの頃からお知り合いなんですよね?

JK:私が西麻布のアパートに住んでたんですよ。その後エリーさんのお母さんのマキシーンが私の家に住みたい住みたいって粘って! ・・・あなたそこで生まれたんでしょ? うちの息子もそこで生まれたのよ。

ER:ええっ、そうなんですか?! だから私、ジュンコさんのエネルギーを浴びながら育ったんです(^^)

JK:私まだ住んでるのに「ここがいい」って言いだして。3階建ての一軒家なんだけど。家がモテてた(^^)それから何年ぐらいいた?

ER:あの後リフォームして、私が13ぐらいの時までいたので・・・ちょうど篠山さんの写真集を出すころまでいました。

出水:12歳の時に篠山紀信さんの撮影で『ELLI ROSE』という写真集を出したんですよね。

ER:きっかけはうちのお母さんと六本木のWAVEにランチしにいったら、篠山さんが隣のテーブルで打ち合わせをしてて、「あら、マキちゃん久しぶり! この子誰?」みたいな。小学校5年生ぐらいだったかな? 「篠ちゃん、私の子供よ」って。

それがファーストコンタクト。

JK:そこからトントントンっと始まって、これはロンドンで撮ったの?

ER:ロンドンのお母さんの実家まで行って、10日間ぐらいで撮りました。従姉妹とかもいて、「じゃあファミリーで撮影しよう! みんな入れちゃえ!」って(笑)

JK:よかったわね、そういうのって2度とないし、子供から大人になる始まりみたいな。

ER:そう、大人っぽい表情もしてたり、でもあどけなさもあったりして。全部フィルムで撮影してたんですよ。ポラロイドとフィルムで。だから何回もポラを切って、フィルムのロールを回して「あっちから走ってきて!」みたいな。

モデルからクラブDJへ~ELLI-ROSEさん

JK:本格的! そうするとこんな立派な本になるのね! これは外国では売ってないの?

ER:当時は売ってたかもしれないです。その当時篠山さんの写真集がすごく流行っていたというか、栗山千秋ちゃんとか吉川ひなのちゃんとか宮沢りえさんとか若い女優さんを撮り下ろしてたり、「美少女シリーズ」にハマッてらっしゃって。そのうちの1冊。お化粧とかもしちゃいましょう、とかいって。

JK:ほら、この目つき! 私はちょっと違うわよ、って。

でも今はいい大人になったわよね!

出水:ジュンコさんがお母さまと出会ったのはいつごろなんですか?

JK:もうすごい前。あまりの古さに・・・(^^;)でも本当におしゃれでユニーク。

ER:派手ですよね(^^)コシノさんとか森英恵さんとか仲良くて、イッセイ・ミヤケさん、コム・デ・ギャルソン、ミック・ジャガーもそうだし・・・ミック・ジャガーが来日したときにうちの母がアテンドをしてたんですよ。レストランに連れて行ったり、パーティを開いたり、バックステージにモデルさんを呼んだり。

JK:マキシーンに連れてってもらって、ホテル・オオクラのミック・ジャガーの部屋に一緒に行ったわ! ワンフロア全部貸し切ってて、一番広いスイートにいたの。

ER:昔の人ってパーティが好きというか(^^;)

JK:パーティがないと収まらないのよ、なにしろディスコで育ってるから。それでちゃんとDJとして後を継いでるじゃない?

ER:私はファッションの道にいくと思ってたんですが、途中から路線が音楽の方に進んで。もともと音楽が好きで、あと中学校のときに軽音部でボーカルやってたりとか、20歳の時にヨーロッパで電子音楽にハマって、イビサやベルリンとかロンドンとか・・・。

JK:イビサはもう音楽天国だから! あそこで回したらすごいのよね。1万人のパーティよね。

ER:1万人のビーチフェスとか、クラブは基本一晩で5000人ぐらい来ます。

出水:すっごーい(@w@)

JK:夜も朝もお昼もないのよ。

24時間ずーっと! 中に入ると真っ暗だし、今何時かわからないし、いっぱい人がいるからはぐれたら一生会えない。本当なのよ! ね?

ER:ええ(笑)でもイビサはパーティ・アイランドって言われてるけど結構スピリチュアルで、サンセットも美しくて、崖の上からサンセットと海と音楽と・・・もともとヒッピーたちが作った音楽アイランド。そこにみんなが集まって、夏になったらヨーロッパ中から人が集まる。

モデルからクラブDJへ~ELLI-ROSEさん

JK:私は妹のミチコと格安飛行機のEasy Jetに乗って(笑) 上に上がったとたん、CAの男の子がオネエさまになっちゃうの(^^)「はぁ~い」とか言って、そこから機内でパーティなの。みんなパーティ目的だから! いいのかなあと思っちゃった!

ER:もちろん料理もワインも美味しいしんですけど、ビーチとパーティしに行くのがメイン。そこに集まる人たちは基本陽気だし、おしゃれ。ジャンルもいろいろあって、テクノもあればディスコとかハウスとかチルアウトとか。ゲイの方も多いし、LGBTQの架け橋というか。そこで自由にボーダレスで遊べる。とにかく楽しい。

JK:考えてみれば別天国というか、夢のようだったわ。あと感性がいいわね。

田舎じゃないのよね。全然カッコいい。

出水:島自体は大きいんですか?

ER:大きいです。車とかないと実際移動はできないし。山のほうにいけば別荘があって、海のほうに行けばパーティ会場。治安はいいです。みんな目的がパーティしに行くだけだから、ピースフルでハッピーな人が多いんです。

JK:あれだけ騒いでるのにね(笑)

OA曲
M.Cherry/Chromatics

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