TBSラジオ「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」毎週木曜日夜9時から放送中!
ここ二ヶ月ほどリモート収録でお送りしていました「マイゲーム・マイライフ」が、今回から再びスタジオでの通常収録に戻りました。ゲストはサンシャイン池崎さんです。
テンション高く絶叫する芸風のサンシャイン池崎さん。飛沫感染を防ぐために、あまり大きな声で喋ったり叫んだりしないほうがいい、なんて話も聞く昨今です。ということは、サンシャイン池崎さんはまさに新型コロナによって商売あがったりなんじゃ……。
宇多丸「ある意味ね、一番コロナ禍に向かない芸風で(笑)。確実に飛沫が飛ぶというね」
と冒頭で宇多丸さんも言っていました。やっぱりそう思いますよね。なお、収録はアクリル板を挟んでいますのでご安心を!
宇多丸「はい、今夜のゲストはサンシャイン池崎さんです」
池崎「どうも~~~!!!! サンシャインッ! 池崎で~~~~す!!!! イェーーーーーイ!!!!!」
宇多丸「ははは、ありがとうございます。いただきました。実はこの、スタジオにゲストをお呼びしてというこの形が久しぶりに復活なんです。ずっとリモートでやってて。一応アクリル板がね、我々の間にありますけど」

池崎「そうなんですね! 大丈夫ですか? この程度のアクリル板だったら僕、ぶち破りそうですけど」
宇多丸「芸風的に、よりによって(笑)。よりによってこの人かっていう。
池崎「いや、そうなんですよ。コロナに不向きな芸風なんですよ、僕は」
ゲームのタイトルとしては、バルーンファイトにマリオカート、ドラクエにFF、ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド、ルパン三世 パンドラの遺産、弟切草、428~封鎖された渋谷で~、ウィザードリー、モンハンなど、非常に多岐に渡るお話で盛り上がりましたが、その中でもリアルの街との連動に感動したという『龍が如く』の話をピックアップしたいと思います。
大学時代に住んでいた寮がゲーム禁止だったため、4年間ゲームに触れていなかった池崎さん。後日、プレステ2の『龍が如く』をやったところ、そのクオリティーに感動したのだとか。

池崎「(プレステ2の『龍が如く』をやってみて)僕、歌舞伎町でバイトしてたので、めちゃくちゃリアルじゃねえか! ってなって」
宇多丸「歌舞伎町ならぬ、神室町 (かむろちょう)」
池崎「すっごい! 楽しかったですね」

宇多丸「区画はほぼほぼそのままだから、逆に実際の街に行くと、ここにドン・キホーテがあるとかはあるけど、あれ、ここ路地、ねぇな!? みたいな(笑)」
池崎「そうそうそうそう」
宇多丸「逆に実際の(街を)見て、違うじゃねえか! って」
池崎「公園とかもやっぱり探しに行きましたね」
宇多丸「ありますもんね。だから、間が空いてたから、その間のゲームのスペックの進化にまず驚かれたと」
池崎「歩くだけで楽しいし、龍が如くは遊びが多いじゃないですか。それが楽しくて。コインロッカーのカギはシビれましたね」
宇多丸「コインロッカーのカギってなんでしたっけ?」

池崎「神室町を歩いてると、コインロッカーのカギが落ちてるんですよ。それを拾っていくと、コインロッカーがあって、開けられるんですよ。で、なんか出てくる。それがめっちゃワクワクするんですよね」
宇多丸「はい、はい。宝探し的なね」
池崎「だから歌舞伎町に実際あるじゃないですか、コインロッカー。
宇多丸「(笑)。開けてぇ~~~! (中略)でも、ありますよね。その感覚で世界を見ちゃうっていうね」
そのゲームの世界に入り込み過ぎると、現実との境目がなくなっていく問題は、いわゆるゲームあるあるですよね。過去にもこういう話をしていたゲストの方が何人かいたかと思います。私も「あつまれ どうぶつの森」をやりすぎて、外にあるベンチやテーブルを見て、「木材6個、鉄鉱石4個」とか頭にレシピが浮かぶ今日この頃です。

(FF2の不条理さについて)
池崎「FF2がすごかったですね。2のシビアさがエグい。レベルじゃなかったんですよね。熟練度っていうやつで強くなっていくんですけど、ファイア覚えたら、ファイアを使えば使うほど強くなっていくんですよ。で、HPもダメージを食らったら熟練度が上がってHPが増えていくんですよ。だから当時、HPを上げるために、自分で自分をぶん殴るってことをやり始めて」
宇多丸「はははははは! 確かに、拳を鍛えるとかって、体を痛めつけるの大事っちゃ大事ですもんね」
池崎「でも、弓使いだと、弓で自分をぶっ刺すんですよ(笑)。ガシガシ自分にぶっ刺して体力上げていくんですよね」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)
◆7月16日放送分より 番組名:「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」
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