TBSラジオ『ジェーン・スー生活は踊る』月~木曜日の11時から放送中!

2月14日(月)の「スーさん、これいいよ!」のゲストは、柑橘ソムリエの広井亜香里さん!
今が旬のおすすめ柑橘類を教えていただきました。

柑橘系の果物「はるか」の、ツンデレなポテンシャルがすごいの画像はこちら >>

柑橘類の最近の傾向は?
温州みかんを筆頭とする柑橘の生産量・消費量は、1970年台半ばをピークに大きく下がり続けています。

いっぽうで、高品質化が進むとともに、温州みかんとは一線を画する高級品種も数多く登場し、日常使いから贈答用まで、消費者の選択肢が大きく広がりました。

今がみかんの旬!
温州みかんは10月~12月がトップシーズンですが、年が明けると、さまざまな柑橘類が順々に旬を迎え、特に2~4月は色も形も個性豊かな多くの品種がお目見えします。甘夏、はっさく、伊予柑、文旦、不知火などなど。

「いまが旬のオススメの柑橘類」

その①・・・『オレンジのような味が特徴。柑橘の大トロ!「せとか」』

柑橘系の果物「はるか」の、ツンデレなポテンシャルがすごい

舶来のオレンジ系の特徴を受け継いだ品種。
2000年代初頭に登場し、近年は知名度も全国区になりつつあるので、知っている人も多いかもしれません。

艶のある果皮に、なめらかな曲線がうつくしいフォルムが特徴です。むっちりとした果肉から滴る甘くビターな味わいに、香水のような香りをたたえ、その色気に万人が胸をときめかせます。一度手に取れば頭から離れず、独り占めしたくなるような柑橘じゃないでしょうか。広井さんは剥いた皮を乾かして、ポケットに入れて香りを楽しむそう。

→広井さんオススメの「せとか」
スーパー・青果店などで1個・250円ほどで購入できます。

その②・・・『皮が黄色のツンデレ柑橘!「はるか」』

柑橘系の果物「はるか」の、ツンデレなポテンシャルがすごい

レモンのような黄色の果皮を持つ無骨な見た目で、果頂部にリング状の溝があるユニークな形が特徴。
見た目的に酸っぱそうに見えますが一口食べると食べると、驚くべき甘さが広がります。

“多くの品種の中でも上位に食い込む甘さ”。広井さんは、ツンデレ柑橘とも称される「はるか」には「人も柑橘も見かけでは判断できない」ということを教えられたそう。また、雪解けのような食感や、バジルを彷彿とさせる香りも個性的で、宮崎県の名産、「日向夏」の系統を継いでいます。

ただ、虜になる方も多いですが、実食しないと魅力がわかりにくいので、販売面で苦労の多い品種なんだそう。

むきにくそうな見た目をしていますが、果頂部の溝に指やフォークを差し込み、溝の内側の丸い部分をはじめに弾き飛ばすと、その部分を取っ掛かりに比較的楽にむくことができます。内皮の甘味や食感をお楽しみいただく場合は、こちらがおすすめ。カットする場合は、りんごのように芯を残して、タテに包丁を入れていただくイメージで切ると、手も汚れず食べやすいそうです。

→広井さんオススメの「はるか」
スーパー・青果店などで100円~150円ほどで購入できます。

その③・・・『長年愛されてきた食べやすい柑橘の代表格!「ポンカン」』

柑橘系の果物「はるか」の、ツンデレなポテンシャルがすごい

ポンカンは、明治時代に台湾から持ち込まれたんですが、さまざまな品種があり、出回る時期や品種によって、見た目や味わいのタイプが少しずつ異なります。

12月ごろから出回る早生系の太田ポンカンは、扁平な形でタネが少なく、みずみずしい食感が特徴。年明けから3月ごろに出回る品(今津・吉田・森田ポンカン)は、コクのある濃厚な甘さが楽しめます。今の時期出回るものは、縦長の形のものよりも、四角く角が張ったような品を選ぶとよいです。

手でむいて、そのまま食べられちゃいます。酸味が少なく、じょうのう膜(内皮)ごと食べられるので、お子様もおすすめ。生搾りでジュースにするとすばらしい味わいです!

♪広井さんからお知らせ♪
柑橘ソムリエ公式テキスト「柑橘の教科書」が発売中。柑橘にまつわるあらゆる情報をまとめ、読みものとしても、柑橘を手に取る際のガイドブックとしても役立つ内容を詰め込んでいます。「柑橘の教科書」は「柑橘ソムリエ愛媛」の公式オンラインショップから購入できます。ぜひ、「柑橘ソムリエ」で検索してみてください!

【広井亜香里】
1995年・東京都生まれ。愛媛県宇和島市でのインターンシップをきっかけに柑橘類にのめりこみ、NPO「柑橘ソムリエ愛媛」に所属。また個人でも「かんきつ家」の屋号で、全国の産地をまたいだ柑橘の魅力PRも行う、まさに柑橘のエキスパート。

柑橘ソムリエとは・・・
広井さんが所属しているNPO「柑橘ソムリエ愛媛」が作った制度で、かんきつに関する知識の講座とテストに合格した人を「柑橘ソムリエ」としています。「柑橘文化を創り広めること」「本物の柑橘の味を広めること」をモットーに活動されています。

柑橘系の果物「はるか」の、ツンデレなポテンシャルがすごい
編集部おすすめ