TBSラジオ『辰巳琢郎の勝手にコンシェルジュ』毎週土曜 17時から放送中!(2月19日(土)放送中)

ゲストは先週に引き続き、『1023号室』にお泊まりの 元プロテニスプレイヤーでスポーツコメンテーターの杉山愛さん。

東京湾の一望できる、 最上階10階のお部屋
『エグゼクティブ オーシャンビュー テラス スイート 1007号室』でお話伺っています。

親子から、コーチと選手に。

スランプを救ってくれた言葉をくれたお母様は、その後、
一番の理解者として、コーチとして引退までの杉山さんを支えていらっしゃました。

辰巳「コーチにすぐなれるもんなんですか?」

杉山「母は、テニスは遊びでする程度でしたが、とにかく勉強家なので、私や世界のテニスを見て、色々勉強してくれました。ただ、最初の頃は、正しいこと言われても素直に受け入れられなくて喧嘩もしたり、ぶつかりました(笑)親と子という関係性が邪魔をしますので、甘えてしまっていたりお互い言いすぎちゃうとか。まぁ、ぶつかりました!」

辰巳「子供の頃から、親子喧嘩してたんですか?」

杉山「全くなかったんですよ!子供の頃は、良い距離感を保ってくれて、超ママっ子だったんです。25歳になって、ある程度大人になったこともありますし、選手とコーチという関係性が加わって、結果も出さないといけないし...今では、”母親と子”という関係に戻れたんですけど濃密な9年間がありましたので...(笑)母は、私が引退したあと大学院へ行きました。」

コーチと選手ほど時間を共にはしないものの、
お母様を心から尊敬されている杉山さん。

”今でもパワフルに働いて、母らしい”と笑顔でお母様について語られました。

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テニスで伸びる子、伸びない子

現在杉山さんは、神奈川県茅ヶ崎市にあるご自身のテニスクラブで、
未来のテニス界を担う 子供たちに指導をされています。

近藤「どんな子がテニスに向いていますか?」

杉山「やっぱり、『テニス楽しい!』って思える子ですよね。私も子供の頃そうでしたけど、大好きだとどんなに練習しても苦にならないし楽しければどんどん吸収していきます。あと、最終的には、ツアー出ていても、”この子来る” って思う子は、礼儀正しくて、挨拶ができて、感じがいい子です。」

辰巳「へー!」

杉山「テニスって、総合力なので、テニスのセンスだけあっても体力、気持ち、頭脳がないと、結果が伴ってこないんです。まずは、気持ちよく挨拶ができて、人の目をみて会話できる。すごく大事ですね。

社会に出た時でも一緒かもしれないですけど。若手でも、”この子に手を貸してあげたい”、”応援してあげたい”と人の心を動かせる子が伸びていくんです」

今年2022年は1月には全豪オープン、3月にはマイアミオープン、
5月には全仏オープンと続き、盛り上がりを見せるプロテニス。

大坂なおみ選手はもちろん、小柄ながら世界で戦う西岡良仁選手など
目が離せない選手がたくさんいます!

杉山愛が思う、プロテニス界で活躍する選手の共通点

忘れられない、世界で戦ったあの選手たち

34歳で現役引退されるまで、数多くの選手と戦ってきた杉山さんに
印象に残っている選手を伺うと、”ウィリアムズ姉妹” をあげてくださいました。

長きにわたり活躍する ビーナス・ウィリアムズとセリーナ・ウィリアムズは、
テニス世界女王のレジェンド姉妹と呼ばれています。
彼女たちは、杉山さんが唯一破ることができなかった選手たちでした。

杉山「今も現役ですが、ピークの時に一緒に戦っていたので。ウィンブルドンで、お姉さんであるビーナスと対戦した時一緒にウォームアップしていたんです。その時、”ミニテニスからやろうとしてるの?”って思ったら、彼女は、ベースライン立ってて(笑)それくらい大きく見えてしまい、もう負けてしまっている!と思いました。」

辰巳「マルチナ・ナブラチロワさんとも対戦したんですよね」

杉山「彼女は、神様みたいな人ですよね。私はまだプロになる前の高校生で対戦したんですけど、”Hi , I'm Martina”って挨拶して握手してくれたんです。裏舞台で挨拶しあうってあんまり無いのに、そうやって手を差し伸べてくれて。筋肉がすごい、かっこいい手でした。ただ、その時の私も怖いもの知らずで、ぶつかっていこうと思ったら1セット取れて!すごい大きな自信になりました。

その後記者会見で、”アイ・スギヤマ。彼女は将来TOP10になる選手よ”って言ってくれてそれを聞いた時は鳥肌でした。」

辰巳「その一言はすごい大きいですね。」

その後、プロ選手としての道を進み、
アテネ五輪の際には、ダブルスで彼女に勝ったのも、思い出だそう。

近藤「海外でたくさん試合をされると、日本の代表として、精神面や礼儀も見られますよね」

杉山「どこかに『日本人・杉山愛』というところがあって私を通して日本を見られている気がしたので、恥しいことはできないな、と思っていました。最後まで食らいつく日本人らしさ、感情的にならず淡々とできる気持ちの強さ、そういう姿勢を意識してプレーしていました。私は、特にパワーが無かったので、足の速さと粘り強さでした。」

辰巳「その泥臭さに、日本人としては感動していました」

来週も、杉山さんにお話伺います。

杉山愛が思う、プロテニス界で活躍する選手の共通点

OA楽曲
番組内でオンエアされた楽曲は...
Sacrifice/The Weeknd でした。

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