毎週金曜日、『金曜ボイスログ』の11時30分頃からお送りしているTBSラジオ「新米記者・松本穂香の研修ログ」。
新米記者の松本穂香が1人前を目指すべく、様々な分野のプロから知識をインプットする研修を行っていきます。

塚越友子先生は、東京女子大学大学院卒業後、コミュニケーション論の研究から興味を持った編集プロダクション、大手企業の広報を経て、銀座で人気ナンバーワンのホステスになります。その後、心理カウンセラーとして独立。現在は、東北大学大学院博士過程で臨床心理の研究をされています。
「初対面でビリビリきました!」とか、「感じるものがありました!」という、運命的な出会いはこれまでないという松本記者ですが、このテーマには相当関心があるようです。
第1回のテーマは、"若者の恋愛離れ"松本記者はこの"若者の恋愛離れ"をあまり聞いたことが無い様子。しかしその「知らない」ということが実はポイントだと塚越先生は言います。

塚越:一目ぼれって、たまたまその人に出会ったときに脳に電流が走った。たまたま電流が走ったときとその人と巡り会ったときっていうのが一致したときにビビッときて、「一目ぼれだ!」って思うらしくって、あんまり意味はないらしいんです。
松本:体に電流が走ったとかも…?
塚越:あんまり意味はなくて、脳の現象として何かピット電流が走ったときに目の前にいた人がたまたま男性で、多少興味のあるタイプの人だったら、こうビビット一目ぼれみたいなことが起きたと、人は言うんですよね。
松本:面白いですね。
塚越:そうそう。

松本:私の周りとか、結婚してる友達とかいますし体感として全然ない。
塚越:うん。私もここ4年ぐらいは地方の大学に通ってるんですね。そうすると私の20個下ぐらいの22、3の子たちがいっぱいいるんですけど、みんな彼氏彼女いるんですよ。で、恋愛楽しんでるんですよ、普通に。誰が離れてるんだろう?みたいな。
松本:何調べなんですかね?
塚越:そこが重要なんですけど、だいたいそういう調査って、行き当たりばったりに100人集めましたとか1000人集めましたっていうふうにアンケートをとってる対象っていうのがそもそも間違っている。サンプリングって言うんですけど、基本的に日本の20代の男女の代表的な意見を全員に聞くことはできないから、一部を抽出して、そこから多分全体的にこういう傾向がいえるだろうっていう今度は統計的処理をするんですね。それらを全部すっ飛ばして、とりあえず100人に聞いたから、1000人に聞いたから、20代男女の答えはこうなりました、3割が恋愛してて7割が恋人がいませんとかっていうようなデータが出て、若者の恋愛離れみたいなことが言われてるんですね。
松本:初耳でした。
塚越:なので、騙されちゃいけない。やっぱり現実の「え?そんなことないんじゃない?」っていう感覚を大切に。
松本:みんな踊らされすぎですよね。ネットの情報とかに。
塚越:え?それ誰の話っていうことばっかりじゃないんですか。
松本:そうですね。やっぱり自分のね、感じた事とか、大事にして欲しいですね。塚越:好きだなと思ったら付き合えばいいし。若者よ恋愛しなさい!ってことなんですよ。
感心仕切りの松本記者でした。
◆4月9日放送分より 番組名:「新米記者・松本穂香の研修ログ(金曜ボイスログ 内)」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210409113351