「東京の唐揚げ専門店、4年で15倍!?」松本穂香、唐揚げの歴史に驚嘆！

2021年06月16日(水)12:36

毎週金曜日、『金曜ボイスログ』の11時30分頃からお送りしているTBSラジオ「新米記者・松本穂香の研修ログ」。

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新米記者の松本穂香が1人前を目指すべく、様々な分野のプロから知識をインプットする研修を行っていきます。

6月の月間テーマは『唐揚げ』！

唐揚げの定義

松本：6月のテーマ、からあげの研修をしてくださる八木宏一郎さんです！今日はよろしくお願いします！

八木：よろしくお願いします。

松本：さっきちょっと名刺もいただいたんですけど、金色の名刺…。

八木：名刺自体はゴールドと白と2種類ありまして、僕クラスになるとゴールドなんですけど、今全国で30名ちょっとゴールドの方がいらっしゃいます。

松本：すごい！ということで八木は会員数17万人を誇る日本唐揚協会の立上げ人の1人で専務理事をされているということで、唐揚げのプロフェッショナル様々なメディアで活躍されております。今週のテーマは「からあげの定義と歴史」ということで、1週目なのでちょっと基本の方から教えていただこうかなと思っております。でもそもそも唐揚げの定義ってなんですか。

八木：はい。唐揚げの定義はまず油で揚げたものではあるんですが、素揚げ、粉をつけない素揚げも、粉をつけてあげることも唐揚げとしてOKなんです。ただパン粉をつけると、カツ、フライ。はい、水溶き細工は天ぷら。この線引きは一応揚げ物ではありますので、基本はパン粉か水溶きタイプ以外は唐揚げと考えるとわかりやすいです。

松本：鳥オンリーですか？

八木：それ以外、例えば野菜のから揚げとか、里芋のから揚げとか今おいしい時期ですけど、はい。

あとは海鮮ですね、たこのから揚げ、げそのから揚げとかをやっぱり、漁港の近くで食べると風情がありますし。

松本：八木さんお好きなんですか？

八木：結構食べます。あの京都に行ったらぐじの唐揚げって…アマダイの唐揚げが、衣がパリパリで、最高にウマイです。

唐揚げの歴史

松本：じゃ、あの、歴史…。からあげの歴史、私は考えたことがなかったんですけど。

八木：元々は中国で油で鳥を上げるっていうものが日本でいうと江戸時代ぐらいから続いてまして、それが中国から伝わって最初は精進料理としてお寺で、食べるもので最初、豆腐を揚げたりとかしてたんですけど、それが唐揚げに繋がってくるんですがここが始まりと言われてます。ただ、日本でわかりやすくなったのは1932年に、銀座なんですよ。今の銀座の三笠会館、当時の食堂三笠ですが、ここでちょっといろいろ経営危機の中で何か一発逆転狙おうとして鶏を揚げて売ってみようって出したのが大ヒットしたのが、若鶏のから揚げという商品。銀座発信で全国に伝わってったと。

松本：第1次唐揚げブームとかいうのもあるんですか？

八木：はい。これはだいたい昭和40年前後、、松本さんの地元の大阪でもブロイラーというのが輸入されて、それが広がった。このおかげで、いわゆる若鶏のから揚げの元ですねここがあの手に入りやすくなったというのと、この東京オリンピック昭和39年ですが、1回目の東京オリンピック前後に冷蔵庫とか冷蔵車っていうのが普及しだして管理しやすくなった。

それまで鳥って腐りたのもあって広がりにくかったんですけど、そのあたりから今に伝わる名店人気店っていうのがちょこちょこ出始めたのが第一次唐揚げブームの始まり。

松本：今、またブームがきている？

八木：そうですね。区切るとしますと、その後1986年にそのローソンのからあげくんが衝撃的なデビューを飾りまして、コンビニでも手軽に買えるようになったぐらいで、一旦第一次はまとめとしまして、その後ですね、第2次からあげブームはちょうど2009年に大分県の聖地・中津市。専門店発祥の宇佐市。ここから2店、有名店が東京に進出されます。中津の「もり山」、宇佐の「とりあん」。この2大巨頭が東京に出まして、東京の人が、からあげ専門店ってなんだこりゃと。オーダーしてから揚げるとかストックしないとかですね、あとから揚げの部位のレパートリーがすごくたくさんあって、その専門店すげえ！っていうのを、2010年頃から、もうメディアの皆さんがバーッと取り上げていただいて、それを見た飲食関係の人たちが、からあげイケルんじゃねえか！？っていうことで専門店が東京大阪中心に最初はもう4年で15倍ぐらいのペースで。

松本：4年で15倍！？

八木：増えてたんです。

松本：改めて大好きなから揚げの歴史、学ばさせていただきました！