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9月30日の放送回では、劇団ひとりさんをお迎えしました。
劇団ひとりさんはこの度、12年ぶりの書き下ろし小説『浅草ルンタッタ』を出されたので、じっくりと伺いました。
ひとりさんは、これまでも浅草を舞台にした作品をかなり作られてきましたが、どうして「浅草」にこだわっているのでしょうか?
それは、こだわっているわけではなくて、偶然と言えば偶然。
「そもそもたけしさんが大好きなので、浅草キッドを読んで浅草の泥臭い芸人の街みたいなものにすごく憧れてこの世界入って来てますからね、自然と浅草を題材にしていった」とのことです。
「浅草オペラ」という言葉も、「たまたま浅草で出会っちゃった言葉」。
そんな「浅草オペラ」の特徴は、最終的には「洋物の楽器を使って演奏していればもうオペラ」でした。「すっごいハードル低いけど、すっごい大衆ウケ」するそれは、節操は無かったけど、すごい浅草っぽいものでもありました。
また作品を描くにあたり、たくさん取材を重ねられたそうで、「とにかく見て聴いて想像するしかできなかったけど、何も知らないものでも、取材を徹底的にやったら、頭の中にしっかり物語を想像できる」ことに気づいたそう。
また砂鉄さんが、ひとりさんのエッセイで気になったのは、「芸人が強いと思うのは、平気で捨てられる人種だ」という言葉。
月一のライブできっちり稽古してもウケなかったらすぐ捨てたり、テレビですごいカットされたりするのを経験すると、捨てるのが早くなっていくそう。
「せっかくやったからもったいないっていうので失敗したことが結構あるんですよね。なんとなく用意して来たからやりたいって言ってやった結果大けがしてっていうのがあるから、潔く捨てられる方だとおもいますよ、芸人っていうのは」とのことでした。
他にも「嘘っていうか、ボケ!」、「エッセイ集はホント」、「ダメナルシスト」などについてお聞きしました。